井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

植物にとって気の毒な名前といわれるワルナスビ

2011年08月15日 | 日記
植物学者の牧野富太郎博士が、始末に悪い害草であるとして命名したという「ワルナスビ」、その辺の経緯を「植物一日一題」という著書で述べているという。



ワルナスビの群落です。ナス科ナス属。
札幌・円山公園の梅園に入り込み、はびこった群落。先月に下刈りされたものが3週間ほどでここまで復活した。
北米原産の多年草で、日本で最初に確認されたのは、現在の成田空港近くの牧場であったという。



ワルナスビの花序です。
花の色は薄紫から白色、同じナス科のジャガイモに似る。房状の花序を作るのもジャガイモと一緒である。
牧野博士は「すこぶる下品」と評し、札幌の観察会仲間などは「何となく締りがなく、ふしだらな感じがする。」などというが、左程ではないと思う。



ワルナスビ、花のアップです。
花冠は浅く5裂して皿状に開く。正面から見ると星型とか5角形に見える。
葯は黄色で太くバナナに似る。先端部に孔があき花粉を出すという。葯に囲まれた花柱、葯より長いタイプの花と、葯より短いタイプの花とがある。『二形花」である。
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