井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

キウイフルーツの仲間、サルナシ

2010年07月09日 | 日記
ナシに似ていて猿が好んで食べるので「サルナシ」だというのだが、北海道にはサルはいない。
サルの代わりに、北海道では人間の子供とヒグマとが好んで食べている。

別名の「コクワ」のほうが一般には通りがいいが、コクワの語源は定かではない。北海道だけではなく全国区のようだから、相当古くからそう呼ばれてきたのだろう。



サルナシの雄花です。
サルナシは雌雄異株で、雄花をつける雄株には当然ながら実をつけない。雌しべが退化しているのです。
仲間のマタタビも良く似た花をつけますが、花粉を入れた葯が、サルナシの場合黒紫色なのに対して、マタタビは淡黄色です



サルナシの雌花です。
雌花というより両性花なのですが、雄花に対して雌花という言い方をしてしまいます。
ちなみに、こういうのを雄性雌雄異株(雄性両全性雌雄異株)といいます。雄花と両性花とが異株になっているということです。

雌しべの柱頭が放射状に割れていて容易に見分けがつきます。



サルナシの果実です。柱頭の割れのひとつひとつが、子房の心皮につながって、種子をを含む部分が放射状になっています。

食べてみて、キウイフルーツそっくりという人がいますが、当然のことで、キウイフルーツは仲間のシナサルナシの品種改良したものだからです。

サルナシの実は、食べ過ぎるとお尻がかゆくなる、そう師匠から教えてもらいましたが、実験はしていません。
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1 コメント

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食べすぎ注意 (未知の道)
2010-07-10 21:36:42
コクワの実を食べ過ぎて、舌がスパッと切れて口の中にドロっとした、血糊を味わった思い出を語ってくれた人がいました。
ちなみに、彼女の兄は舌が切れるだけじゃなくオシリの穴も切れた!そうです。
木の実の立場から、1個体にいっぱい食われるより多くの採食者に食われたいから、そんな仕組があるとか・・・
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