井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

野幌森林公園夏の花4

2013年07月29日 | 日記


ツチアケビ。ラン科ツチアケビ属。
葉緑素をもたず、腐生植物とされたこともあるが生物死体を分解する能力はなく、分解能力のある菌に対する「菌寄生」といわれる。これはまだ蕾状態。
花は唇弁が黄色く、他の花弁は薄茶色。やがてウィンナー・ソーセージのような果実をつける。



シャクジョウソウ。イチヤクソウ科シャクジョウソウ属。
イチヤクソウ科の中で、腐生生活というか菌寄生するのは、ギンリョウソウとこのシャクジョウソウの仲間である。
ギンリョウソウは花茎に1個しか花をつけないが、シャクジョウソウでは4~8個の花をつける。
形が修行僧のもつ杖(錫杖)に似るところから「シャクジョウソウ(錫杖草)と呼ばれる。



ジンヨウイチヤクソウ。イチヤクソウ科イチヤクソウ属。
腎臓形の葉をもつイチヤクソウ。「ジンヨウ」を含めてイチヤクソウの仲間は通常葉(葉緑素をもつ)をもつから、シャクジョウソウのように菌寄生ではなく、菌根菌との共生だといわれる。
イチヤクソウの仲間の種子は微小で、菌根菌との共生が必須である。
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