ささやかな幸せ

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やっぱり変なのが好き 「ベルギー奇想の系譜展」

2017-06-23 22:38:28 | 美術鑑賞
「ベルギー奇想の系譜展 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」 2017年5月20日-7月9日 兵庫県立美術館

聖クリストフォロス ヤン・マンデイン


舞踏会の死神 フェリシアン・ロップス  司祭の服を着て踊る死神。ちょっと怖い。ちらりと見える足が骨なのがよけい怖い。


トゥヌグダルスの幻想 ヒエロニムス・ボス工房  鼻の穴から何かが出ている・・・


入口 絵の中に出てくる不思議な生き物がお出迎え

 
<第一章 15-17世紀のフランドル美術>
 どうしてこんなことを考えついたのか?不思議な生き物や不可解な物たちに魅せられる。
 ブリューゲルの原画をもとにしたアニメーションは必見!絵が動いたりしておもしろいし、また、見逃していた変なものがクローズアップされて「そんなのがあったんだ」と気付かされる。私は、原画を見た後にアニメを見て、もう一度原画を見直した。
 なんと、「フランダースの犬」でネロが憧れた絵の作者ルーベンスの原画もあるが、写真のようだった。

<第二章 19世紀末から20世紀初頭のベルギー象徴派・表現主義>
●毒麦の種を蒔くサタン フェリシアン・ロップス ミレーの「種まく人」のサタン版かな?
●運河 ウィリアム・ドグーヴ・ド・ヌンク 等間隔に並ぶ木、窓。窓のガラスは破れている。青や緑の色もあって、不思議な感じもあり、不穏な感じもある。私の好きな作品。
●フランドルの雪 ヴァレリウス・ド・ダードレール ブリューゲルの「雪中の狩人」に似ているが、空は大きく人はいない。太陽が印象的。

<20世紀のシュルレアリスムから現代まで>
●海は近い ポール・デルヴォー 不思議な味わい。電線の向こうに見える月が幻想的で印象に残る。
●前兆 ルネ・マグリット 洞窟の向こうに見える雪山。私の好きな作品。
●9月16日 ルネ・マグリット 木の中に浮かぶ三日月。私の好きな作品。
●大家族 ルネ・マグリット 美術の教科書で見たことがある作品。
●猫へのインタビュー マルセル・ブロータールス 質問に猫が泣き声で答える音声。質問とネコの答えの和訳のシートがあるが、外国語なので音声が何の質問をしているところなのかが分からない。音声に合わせて壁に和訳を映すとか、わかりやすい展示の仕方を考えてほしい。
●パナマレンコの映像 パナマレンコが描いた絵を基に実物を作る。「ドナリエ」が動くところは、脱力しそうなおもしろさ。
●フランダースの戦士 ヤン・ファーブル カナブン?で作っている。虫の緑や青の色合いが美しい。玉虫厨子を思い出した。
●磔刑図 リュック・タイマンス 磔のキリストが長~く伸ばされてグルグルと巻かれている。キリストの茨の冠を表している?
●生き残るには脳が足らない トマス・ルルイ 口から何か垂れている・・・


 変な芸術作品が好きな私にとって、大満足の展覧会だった。
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