ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
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『エヴェレストをめざして』『植村直己 地球冒険62万キロ』

2017-12-06 16:48:26 | 
『エヴェレストをめざして』 ジョン・ハント作 松方三郎訳 岩波少年文庫
 1953年5月、世界最高峰のエヴェレスト(チョモランマ)は、初登頂に成功した。この隊をひきいたイギリス遠征隊の隊長みずからが若い人たちに語る冒険物語。
 少年文庫だけあって、イラストもあるので読みやすい。登頂するには、調査や装備、キャンプを作るためのさまざまな人の協力なしでは成し得ないことがよくわかった。大変な苦労の末の登頂シーンが、案外あっけないが、こんなものかもしれない。ハントが11章のかえりみちで書いている登頂成功の理由を読むと、ハントが冷静で謙虚な人物だと思う。サポートメンバーやシェルパたちへ感謝やねぎらいの言葉があるのがいい。

『植村直己 地球冒険62万キロ』 岡本文良作 フォア文庫
 モンブラン、エベレストなど五大陸の最高峰登頂をはたし、グリーンランドを犬ぞりで単独縦断。1984年、世界初のマッキンリー冬期単独登頂に成功し、その翌日消息を立った植村直己は、次つぎと新しい目標を求め、強い意志と壮絶な努力によって、人間の限界に挑戦した。命をかけて少年のように夢を追いつづけた、ひとりの冒険家の足跡をたどり、その情熱と勇気を生き生きと描く。
 植村直己の愛嬌のある人間的魅力を感じた。植村直己は明治大学山岳部に入部した時には、体が小さくて力が弱く、よくころんでいたが、へこたれることなくトレーニングを積んでいったという。その努力があるからこそ、数々の偉業を成し遂げたのだろう。白くまに襲われたり、そりと犬が氷の割れ目に落ちたリと冒険のアクシデントもドキドキする。エベレスト登頂時に隊員を亡くした植村は「山男は山で死んではならないのに」と泣き崩れたらしい。そんな植村がなぜ?残念でならない。

『アンナプルナ登頂』(岩波少年文庫)も読んでいたが、読みにくくて始めの部分で読むことを断念した。
 
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