ささやかな幸せ

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『ボタニカ』

2024-08-15 21:55:50 | 
『ボタニカ』 朝井まかて 祥伝社
 明治初期の土佐・佐川の山中に、草花に話しかける少年がいた。名は牧野富太郎。小学校中退ながらも独学で植物研究に没頭した富太郎は、「日本人の手で、日本の植物相(フロラ)を明らかにする」ことを志し、上京。東京大学理学部植物学教室に出入りを許されて、新種の発見、研究雑誌の刊行など目覚ましい成果を上げるも、突如として大学を出入り禁止に。私財を惜しみなく注ぎ込んで研究を継続するが、気がつけば莫大な借金に身動きが取れなくなっていた……。貧苦にめげず、恋女房を支えに、不屈の魂で知の種(ボタニカ)を究め続けた稀代の植物学者を描く。
 う~ん、牧野富太郎と結婚はしたくないなあ。一番目の妻・猶さんが蔑ろにされて、生殺しのようでかわいそう。スエさんも金策に追われて、かわいそう。スエさんは、なんでそんなに富太郎がよかったのだろう。一心に研究に没頭するする姿は、尊いが。
 借金で首が回らなくなった富太郎は、大事な標本を売ろうとするが、援助に名乗り出たのは池長孟。神戸市立博物館の南蛮美術コレクションの人やないかい!しかも、研究所の設置場所として会下山の名前が出てくる。おぉ、通っていた高校の近所だよ。
 実は、母の名前は、祖母から牧野富太郎の弟から名付けてもらったと聞いている。婦人雑誌の懸賞に当たって名付けてもらったと。でも、牧野富太郎に弟はいない。母が存命中に真相を聞かないといけないな
コメント
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