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ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

怖い絵展

2017-09-08 15:45:01 | 美術鑑賞
 昨日の昼前は、すごい雷だった。昨日、私は休みだったが、職場は雷で騒然としていたらしい。電灯がチカチカしだしたので、「今の作業を保存しろ」「早く保存して」と大騒ぎだったらしい。

怖い絵展 2017年7月22日-9月18日 兵庫県立美術館
 ネーミングが上手いなあ。「怖いって何?」って、怖いもの見たさで見ちゃうよな。そこまで怖くないですよ。平日の閉館2時間前に行ったが、人で一杯。しかし、閉館20分前には第一章のところは、人っ子一人いなかったので、じっくり見ることができた。



「オデュッセウスに杯を差し出すキルケ―」 ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス 美しい。ミュシャの絵みたい。キルケ―の杯を飲むと魔法の杖でブタに変えられるらしい。美しいものにはトゲがあるのね。

●「飽食のセイレーン」 ギュスターヴ=アドルフ・モッサ 半分水没している建物。血にまみれた羽。うろこのようなもので覆われた鳥の足。なんとも非現実的な雰囲気をまとった絵。好きな作品。
●「夢魔」 ヘンリー・フューズリ 女性の体の上に乗る悪魔はわかったが、左にいる馬には気付かなかった。残念。
●「聖アントニウスの誘惑」 作者不詳(オランダ派) ベルギー奇想の系譜展で見たボスの絵のよう。色も鮮やか。
●「牢獄」 ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 通路や階段が重層的に重なる。好きな絵。
●「エドガー・ポーに」「蜘蛛」オディロン・ルドン ルドンと言えば、花瓶に活けられた美しい花というイメージがあったが、不気味で気持ちの悪い絵も描くのね。よくこんなことを思いつくなあと感心する。
●「手袋」 マックス・クリンガー 手袋を主題にした不思議な話になっている。不安にさせるような不気味さが私は好き。手袋がカーテンのようになっている「休息」の構図が特に好き。
●「ビール街」「ジン横丁」ウィリアム・ホガース 同じ酒を主題にしていても、ビールの方はまだ陽気さが感じられるが、ジンの方は悲惨。
●「ドルバダーン城」 ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 本展覧会の中で私は一番好きな作品。荒涼とした城とバックの何か雷でもなりそうな怪しげな雲行きの空がいい。
●「レディ・ジェーン・グレイの処刑」 ポール・ドラローシュ 大きい絵。レディの服がサテンように白く光輝いていることもあり、目隠しをしていても無実の美しい女性だとわかる。凛としているだけに悲しい。

コメント
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