生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

その場考学との徘徊(36)博多から東西南北の古代遺跡へ(その5)北へ

2018年03月04日 05時43分58秒 | その場考学との徘徊
題名;装飾古墳(12)
場所;福岡県  年月日;H30.2.17

テーマ;古代九州王国     作成日;H30.3.2 アップロード日;H30.3.5
                                                       
TITLE:博多から東西南北の古代遺跡へ(その5)北へ
 
博多から北の古代遺跡とは、言わずと知れた三女神をまつる世界遺産の宗像大社になる。総社である辺津宮、沖合7kmの大島にある中津宮、そして沖合60kmの沖ノ島なのだが、今回は足の便がなく辺津宮のみとした。
 博多から宗像大社への交通機関は二通りある。天神からの直通バスとJR東郷駅からの路線バス。土曜日の前者は7:50発で8:47着の便がある。当初はこれを計画したが、前の晩に計画を変更した。

 宿泊したホテルは、博多駅前。朝食のバイキングはフランス人と思しき若い女性が一人ずつ席に案内するという本格的なレストランだった。まだ暗いうちからの通勤の車を眺めながらの朝食だった。




 直通バスの出発は、天神にある日銀の前の停留場とある。つまり、地下鉄で3駅行き、そこから道路わきで待たなければならない。JR快速の博多発は7:28なので、この方が余裕をもって朝食を楽しむことができる。若いフランス人女性も、客案内とテーブルセッテッングをごく自然に繰り返していた。



 列車は定刻に発車し、ビル街の高架を抜け鉄橋に差し掛かった。朝日が川面を照らしていて眩しいほどだ。しかし、突然に停車をした。「この先の線路内に人が侵入しました」との放送で、10分ほど停車の後に、もよりの駅に着いた。ところがそこで、「人身事故のためしばらく停車をします」の放送。



向かい側のホームには、特急列車も止まってしまった。暫くして、「事故は7:20に発生、現場検証後の運転再開は9時の見込み」との放送。結局動き出したのは9;06。1時間46分という停車は東京ではちょっと長すぎる。



 東郷駅発の路線バスは、1時間に1本。土曜日の8,9時台のみは2本ある。予定では、8:08発だったが、運良く9:33発に間に合った。列車内に観光客が大勢乗っていたが、列車到着から1分足らずで発車してしまったので、車内はガラガラ。駅構内を走ってよかった。まだまだ観光立国には、情報網の不備が多すぎる。




 大社に到着後すぐに拝殿に向かった。そこでは、何やら巫女さんと楽師が打ち合わせや練習をしている様子がうかがえた。社務所でお守りを買うついでに、巫女さんに尋ねると、「11時から祈年祭が行われます」とのこと。それまでに、宝物館をはじめとして境内をめぐることにした。




 神宝館はガラガラだった。聞くと「団体の人は、時間がかかるのでこちらには来ません。」
おかげで、NHKの4KのVIDEOを含め、ゆっくりと見学することができた。宝物の数はすさまじい。
沖ノ島の祭祀は、はじめ磐座として岩の頂上で行われ、そこがいっぱいになると岩陰に、次にだんだん岩から離れてゆく。だから時代が良くわかるそうだ。多数の金細工が露天で千年以上も放置されたいた日本の文化に改めて、敬服する。




勅使の植えた記念樹が整然と並んでいる。遣唐使が出るたびに祭祀をやったとかで、唐が滅びると祭祀もできなくなったとか。




11:00に拝殿に戻って、「祈年祭」をじっくりと見学。宮司の拝礼時には、一般客も皆起立。祝詞言上中は目礼のまま。ちなみに、この祭礼は神社のどの説明書にも載っていない。神宝館の人も知らなかった。




巫女さんの舞も堪能できた。終わって下がるときには撮影サービスまで。



 ところで、古代日本は海洋大国だ。そのためか、摂社の数は途方もなく多く、社殿の裏には摂社の社が延々と並んでいるのだが、一つの祠に   5~7社が祭られている。神社の名前が皆違っているのが面白い。




入り口の社務所では、干支である犬の多種類の置物が並んでいた。自分の干支なので一つ買おうとしたら、なんとこれらすべては、おみくじの賞品だった。
この社のおみくじは特等から30等まで並んでいるのだから、すさまじい商魂だ。



 門前の饅頭をひとつほおばって、バス停へ。




一つ120円のよもぎ餅だが、石段の端に腰かけて、
のどかな風景を愛でながらの小腹こしらえには合っている。











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