最近、ちょっと欲しい本があって、
韓国国内のとある大手書店のウェブ・サイトを見ていました。
関心のある本を見つけて、
「この本の紹介」みたいなものを読んでいると、
「…によって主人公は○○になってしまうのでした。…」 (ほうほう…)
「…そして○○は悲しみの果てに○○してしまうのです。…」 (なーる…いい展開だ。)
「…てことで最後に主人公は遂に○○となりこの物語は終わるのですが…」 …っ !)
あれっ!? 俺、今、一冊読み終えた?!
結末書いてあるじゃん!!?
もう話分かったじゃん!!!?
買わなくていいじゃん!!!!
…
いや…よく、あるんです。
この国にはネタばれという概念がないんです。
ホントです。
かなり昔の話になりますがスティーブン・キング原作の映画で、
「ショーシャンクの空に」という映画がありましたよね?
原作も良かったですが映画も実によく出来ていました。
名画だと思います。
で、私はその映画を韓国で見ました。
…と言っても映画館ではなく、
その頃はまだ流行っていたレンタル・ビデオ店から借りて見ました。
いや、懐かしいな…
当時、まだ妻とは交際期間で妻の家で一緒に見たとです。
ビデオ屋にふたりで行って妻がそのビデオを選んだっけ…
いやー感動しました。
面白かった。
なんつってもまさか○○するとは…
てことでここからネタばれなのでこれから見たい方は読まないでください。
やっぱ、最後の大どんでん返しがなんつってもあの映画のキモでしょう。
それを悟られないようにキングも映画の監督さんも、
執拗に伏線しいている訳です。
しかし、私を驚かせたのはそれだけではなかった…
「いやー良かったなー」と、
作品の繊細が知りたくなってビデオ・ケースを手にとってみました。
韓国のビデオ屋は貸し出し専用のケースなんか使いません。
タイトルが書かれたそのまんまのケースごと貸してくれます。
そしてケースを手に取った私は一瞬で凍りつきました。
タイトルに赤い太字で、
「ショーシャンク脱出」!
と書いてあるではありませんか?!
「ショーシャンク脱出」! 脱出?!
おいおい…
よかったよ、最初にタイトル見てなくて…
タイトルからネタばれしてどーすんの?
「脱獄」隠すための伏線パレードじゃん!?
それまでの物語全てが伏線と言っても過言ではないのに!
これまでのスティーブンの労苦はどうするの?!
あやまれっ!スティーブンにあやまれよっ!!
今ほどに韓国の免疫出来てなかった私はマジで怒った訳ですが…。
即座に妻にそのことを話すと、
「え…まあ、『脱出』だから『脱獄』とは違うし、より大きな意味がもたらされるから…」
まあ、言われたらそうとも言えるが…
しかし私は納得出来ませんでした。
でその後、私は原作を原書で確認するようにまでなるのですが…それもアホだね
本当に忘れられない思い出です。
まあ、こうやって人様笑わせるネタになってんだから…もういいか。
結局、半島人って人々に常に笑いを提供してくれてる訳で、
それはそれでまあ、いいのかな…と〆ときましょう。
ホントにいいのか…?