世の中の二乗>75の二乗

話せば長くなる話をする。知っても特にならない話をする。

この女、ドSじゃん!

2009年06月06日 11時21分32秒 | Weblog
マイケル・ラドフォード監督の「ヴェニスの商人」を見た。
よく練られたおもしろい作品だった。
ユダヤ人の老商人は、けっこう的を得た人種差別批判をしていたんだけど、
まあでも、正義と復讐をこんがらせているから、あとしつこいから、お前ブー、って言われてしまって、財産取られちゃうし、認めたくない遺産をくれてやる羽目になるし、さらに自分のアイデンティティも奪われちゃうし、もう、生きてはいるけどどん底な感じで終わったのがおもしろかった。
家出娘も好きな人と結婚はできたけどお金も手に入ったけど、でも私にはもう帰る家はないの、みたいなメランコリーな感じでおもしろかった。
親友てかもう半分恋愛みたいな、俺の命はお前のもの的な友情を示したにもかかわらず、最後には俺じゃない相手とSEXしにいくのを見送って夜明け前の薄明かりの部屋に一人取り残されて、おもしろかった。
超好きになった女に親友を救ってもらって、感謝感激、俺この女を超愛してるぜ、と思っているんだけど、こいつ、俺の愛を試して影て楽しんでやがったな、こいつ実はかなりのドSじゃね?俺、こんなドSなヤツとやっていけるかあ?あと、頭良すぎるみたいだし、俺多分これから絶対浮気とかできねえわ、怖すぎるもんこの女。という男の人がおもしろかった。
結局、ドSの女が全部仕組んで全部決めた。
通り一辺倒なハッピーエンドじゃなくておもしろかった。
てか、あれは結局、ドS女にとってのハッピーエンドだったと思う。
これから彼らはうまくやっていけるんだろうか。
うまくいかなくなったら、またあの超頭のいいドSが何とかするんだろうか。

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