世の中の二乗>75の二乗

話せば長くなる話をする。知っても特にならない話をする。

大失策

2008年09月23日 22時56分25秒 | Weblog
どうやらいままでの稽古のやり方が大きく的外れ、というか失敗だったことに気付いた。
気付かされた。
原因は私の先走りと、演出という立場の考え方が間違っていたこと。
なまじみんなサクサクやってくれるので、もっともっとと要求が細かくなりすぎたし、その時期にはまだ早すぎた。
ちょっとイメージと違うところは、役の内面を私が説明して表現してもらおうとしてた。
その時期もまだ早かった。
いまはまだ、セリフを覚えてもらうことと、その役のイメージを大まかな外面だけ正確に伝えなければいけなかったのだ。
内面を私が言ってしまっては、いまからの俳優の仕事をとってしまうことになるし、そこを演出が縛ることはして欲しくないと言われた。
どう思っているかを縛るのではなく、どう見えているか、どう見せてほしいかを正確に伝えてくれということだった。
はあ、そうかと素直に感心した。
手さぐりでやっていてなかなかはっきりしたイメージが伝えられなかったのもよくなかった。
私は私のやりたいことが伝わっているだろうと勝手に思って進んでいたし、俳優はなんかやりにくいんだよなあと思いながら今日までつきあってくれていたわけだ。
やってるほうはたいへんだったろう。
言ってくれてよかった。
いまでよかった。