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お天気も回復したので、久しぶりの山歩きに出かける事にした。
とは言え、お盆休みに立山に行ってから、今日まで
何処にも登っていないので、足の方が心配だ。
まずは、足慣らしに近場の大文字山にしよう。
初めてのひとり登山だし、人も多いから安心だ。
とりあえず、昼ご飯と自力で帰れなくなった時のための、
ジャリ銭だけ持って家を出た。
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銀閣寺の参道の人ごみを避けて、一筋北の住宅地を通り、
登山口の八神社まで行く。
そこから先は山道で、しばらくは沢沿いの道を登って行く。
送り火の薪を運ぶリフトのところで沢と分かれ、
山腹の急坂に取り付く。
お地蔵さんのある開けた森まで来ると、
もうそこは火床の一番下の辺り、大の字の二画目の下になる。
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広々とした登山道をしばらく登ると、道は90度に曲がり、
長くて急な階段が姿を現す。
この階段を登り切ったら、大の字の1画目だ。
中央には弘法大師をお祀りした祠が建っていて、
送り火の日には、ここで読経が行われる。
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火床からの眺めは素晴らしい!
京都市内は勿論の事、空気が澄んでいる時は
大阪市内のビル群が一望に出来る。
ここまでが目的の人も結構多い。
銀閣寺は勿論の事、他にも多くの登山コースがあるので、
火床を昼ご飯の場所に設定して登って来る人々で
とても賑わっている。
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宗教的な意味合いの深い大文字山だが、
此処は市民の憩いの場でもある。
市内の何処からでも見える『大』の字は、京都のシンボル
とも言える。
それが、銀閣寺のバス停から約1時間で来れるのであるから、
人気が高いのも頷ける。
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火床の石段をひたすら上へと登って行くと、
自然林の山道になり、緩急を繰り返す登山道となる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/c6/216f1e73bbf1738ef11f8b177b970ae5.jpg)
滑りやすい道や、木の根っこが張り出した道を越え、
次第に頂上へと向かう。
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大文字山の頂上は、京都市内方面の木が伐採されているので
とても眺めが良い。
ベンチや広場もあり、多くの登山者が和やかなお昼ご飯を
楽しんでいる。
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火床の景色がほぼ西に向けて開けているのに比べ、
頂上の景色はやや南西に向いているので、蹴上を挟んで
南に延びる東山連峰と、山科方面の景色を見る事が出来る。
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頂上の賑わいは、ひとり登山にはちょっと晴れがましい。
ひとりでご飯食べるには、もうちょっと静かなところまで
行こうと思い、東山連峰を南下する。
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東山連峰を始めとする、市内を囲む山々は、
マツ枯れやナラ枯れの被害に悩まされて来た。
京都の景観をも脅かす事態にまで発展し、被害に遭った樹木の伐採と、
保全の作業が進められ、どうやら東山に関してはその作業も
ひと段落したようだ。
伐採された後にはポッカリと穴が空いた。
新しい樹木の芽吹きを、鹿の食害から守るための
柵も設置されている。
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大文字山からの下りは、なだらかで気分が良い。
私は此処を登るより、下る方が好きだ。
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山科の景色が見えるようになると、
七福思案処もすぐそこ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/e7/d44e063e837ed7994bb9772ea2e538c2.jpg)
七福思案処はその名の通り、山科の御陵、蹴上、南禅寺と、
その裏道。。。
ありとあらゆる道の分岐点に当たり、思案に暮れる処なのである。
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何処へ下るか、考える前にまずは腹ごしらえ。
お湯を沸かしてカップ麺を作る。
今日のはチリトマトだったっけ…
トマト味のカップヌードルだ。
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思案の末、今日は南禅寺に下りる事にした。
途中、小さな滝がある。落差は2~3mくらいだろうか…
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しばらく行くと、今度は大きな滝がある。
落差は。。。ちょっとわからない。
崖の上には洞窟のようなものがあり、灯明が見える。
誰かが修業でもしているのか、時々ホラ貝の音が聞こえる。
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ホラ貝の音を背中に聞きつつ下ると、
観光客で溢れ返る南禅寺の水路閣だ。
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石川五右衛門が「絶景」だと言った南禅寺の山門の脇を通り、
まだ紅葉には早いけど、紅葉の永観堂の前を通って
哲学の道に出る。
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哲学の道にも、哲学とは無縁の人であふれ返っている。
かく言う私も哲学とは無縁であるのは言うまでもない。
甘味処やギャラリーも所々にあり、ちょっと見てみたい、
ちょっと食べて行きたい…
なんて気分を大いに刺激させてくれるのだが、
なにせ、ジャリ銭しか持ってないので、
グッと堪えて家路に着いた。
次回の京都にhぜひ!
トレランシューズとリュックで行きますわ(^^)
登りは大文字山までの約1時間ちょっと
(1時間半はかからない)
あとはダラダラ出来ます。
良い暇つぶしにはなります。
是非一緒にダラダラしましょう。