先日町家を改装したレストランへ、ランチを食べに行った。
京都では、昔ながらの長屋を改装した飲食店が流行っている。
虫籠窓、出格子、吊床に置き床、急な階段、使い勝手の悪い間取りに
明り取りの天窓がある通り庭の台所と外トイレ。
我が家では「庭」と言うのはガーデンでは無くキッチンの事を言ってた。
昔ながらの町家は、現代の暮らしにマッチしているとは言い難いが、
かつてそんな家に住んでいた私でさえ、郷愁をそそると言うか…
とても魅力的に感じるのだから、観光で京都を訪れた人には
その何倍もの魅力があるのだろう…と思う。
地元の老舗企業が経営し、ラジオや雑誌にも紹介され、
老舗の油店の高級油を使用しているので、お腹一杯食べても
胃にもたれないと評判の定食だ。
昼時をだいぶ過ぎているにも拘わらず、店の前には行列。
携帯に連絡するから、付近を散策して時間を潰してくれと言われ、
30分程近所を散歩した。
別に珍しくも無い街並みだけど、ぐるぐるその辺を歩いた。
一向に連絡が無いので、店に戻ってみると、我々の後ろに並んでいた人が
席に着いている。
案内された席に座ったが、注文した品がなかなか出て来ない。
せんど待たされて出てきたのは、
冷めた揚げ物と、具の入って無いみそ汁…
結局店に並んでから食事を済ませて出てくるまで約2時間もかかった。。。
遠路はるばるやって来た人には、何と言えば良いか
何だか恥ずかしい気分だ。
注:写真は上京歴史探訪館の二階の部屋で、今回のお店とは無関係です。
せんど=「さんざん」と言う意味