毎年開花を楽しみにしている鎌倉長谷にある光則寺の、樹齢180年(200年という説もあります)というカイドウ(海棠)、昨年9月の台風の影響などで一時は心配をしたのですが、今年もたくさんの蕾をつけてくれました。
先週日曜日(4/8)は約1~2分咲き、その後の暖かさで一気に咲き進んでしまいすでに満開だそうです。
今日は朝からこのカイドウを撮りにと思っていたのですが、昨夜からの雨がまだ降り続いていて、出かけるのを諦め明日に。。
外は少し雨と風が強くなってきているので、花びらが風に飛ばされてしまいませんように。心配で外ばかり眺めています。
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舞岡公園内の山の斜面にヒトリシズカがたくさん生えていました。
毎年見てきた光則寺のに比べ、2周りほど小さめですが、逞しく陽に向かって立ち上がっているように感じました。
「ヒトリシズカ(一人静)」
意外なことに、センリョウ科センリョウ属です。
正月に欠かせないあの赤い実を付ける「センリョウ(千両)」と同じとはちょっと想像がつきませんでした。センリョウ科は“雌しべ1個と1~3個の雄しべだけという簡単な構造の花をつける”というところで同じなのでしょうか。ちゃんと一度調べてみたいと思いますが…
名の由来は、白く清楚な花を静御前にたとえたもので、“一人”は花穂が1個つくことからだそうです。ある意味、鎌倉に縁のある花といえるのかもしれませんね。
山野の林内や草地に生える10~30cmの多年草で、茎は赤紫色(青軸のヒトリシズカは名の通り淡緑色です)を帯びて直立します。
花弁もガクも無く、徳利のような形をした緑色の子房の横腹に雄しべが3個つきます。白い糸のようにのびているのが花糸(かし)で、外側の雄しべの付け根に黄色の葯(やく)が見えます。
肉眼ではなかなかみることができませんが、撮った画像を見て、初めて面白い構造をしていることに気付かされます。
( 2012年4月7日撮影 横浜・舞岡公園 )
こちらはヒトリシズカと同じセンリョウ科センリョウ属の「フタリシズカ(二人静)」です。
花の時期はヒトリシズカより少し遅れて4~6月頃。
名は、花穂が2個のものが多いので、ヒトリシズカに対してつけられたものだそうです。でも、花穂がたくさん付いているものも多いので、2個以上、、、ということなのでしょう。
よくヒトリシズカの花の前で、フタリシズカと名前を悩んでいる方を見かけますので、参考にしていただければ。。( 2010年5月8日 鎌倉・収玄寺で撮影 )