浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

学力テスト

2014-09-08 08:01:31 | 日記
 全国統一の学力テストの実施については、ボクは明確に実施自体に反対である。子どもの学力なんて、一回のテストだけではわからないし、またその時点で行ったテストは、子どもにとっては一通過点でしかない。そういうものに対してわーわー騒ぐことなんかすべきではない。

 静岡県の県知事は目立つことが好きだ。そうすることによって注目度を上げたいのだ。

 前回の学力テストでも、小学校の国語の点数が全国最低であったから、ということで、平均点以上の学校名を公表した。公表された学校が新聞でも報道されたが、浜松市では特長としては地価が高く富裕層が集住しているところ、田舎で子どもの数も少なく外国人もあまりいないところの平均点が高かった。

 今回も県知事は、市町村別の平均点を公表した。ボクはそれぞれの地域の特長はわからないので何とも言えないが、おそらく前回の特長と同じ傾向だろうと思う。

 要するに、子どもの学力は家庭の経済力・教育力、学校の規模などの条件に大きく左右されるのである。ならば、自治体がすべきは、子どもの家庭の経済状態を改善する施策、子どもの教育にもっとカネを投入して先生の数を増やし少人数教育をすればよいのだ。そしてとくに外国人の子どもがいるところについては、子どもに対応した個別指導体制をつくることだ。そういうことを何もしないで、現場に対して叱咤激励だけをする。なんとまあ楽なことか。自分は何もしないで騒ぐだけ。

 だいたい静岡県は教育にカネをかけない県だ。校舎だって、他県と比べると見劣りがする。廊下の広さなんかも狭い。子どもに読書をすすめるなんていいながら、本を買うお金も出し渋り、学校図書館法で定められた司書もおかない、それでいてスポーツの部活動に異常に力を入れる。

 

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