ゴルフに行く時、交通費を節約するために1台の車に同乗していくことがありますね。
そんな時、万一交通事故を起したらどうなるのか気になりませんか。
運転者が同乗者を無償で乗せることを好意の同乗と言います。
運転者は「好意で乗せたのだから、万一事故の時は勘弁して」と言いたいでしょうし、実際冗談交じりに「事故っても知らないよ」なんて言うこともあるでしょう。しかし法律的には通用しません。
万一事故で同乗者が怪我をしたり、最悪亡くなったりした場合、運転者と同乗者は加害者と被害者の立場になります。運転者の賠償責任は逃れられません。同乗者に落ち度がない場合は、治療費、通院費、休業補償、遺失利益、慰謝料などのほぼ全額が支払いの対象になります。もちろん割り勘同乗の場合も、状況はほとんど変わりません。
同乗者に何らかの落ち度があった場合、例えば飲酒運転であることを知っていたとか、スピード違反であることを知っていた、あるいはスピード違反を強要した等の場合は10%から50%くらい減額になることがありますが、元の金額が大きければ負担は相変わらず大きなものになります。
ということで、任意保険への加入は絶対に必要です。特に対人賠償は無制限にしておくことが必須です（同乗者は対人賠償の対象になります）。ゴルフの失敗は3日で忘れることができますが、交通事故の失敗は一生忘れることができないでしょう。
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