先日のテレビで、「新型コロナウイルスは毒性が低くて怖くない」といいような発言をされた
感染症の先生がいらっしゃいましたが、臨床現場に立つ医療者とのギャップに驚きました。
そして「ウイルス学的には怖くなくても、臨書現場にとっては大きな脅威である」ということが
おわかりではない発言に、一般の方が誤解するのではないかと心配になりました。
以前から、「新型コロナウイルス が恐ろしいのは「致死率」ではなく、
社会システムを壊すから。」と何度か書いています。
ウイルス学的には、さほど強くはなくても、医療体制のみならず、社会構造に危機的な
影響を及ぼし、産業を根こそぎ倒す可能性があるということが問題です。
(https://www.yushoukai.org/blog/coronaprevention?fbclid=IwAR3krG7-x4olyIadn_29keOYhvoQ23m1GPL4P5AIbbEHdwL-4GT9hzlseG0から引用)
「新型コロナウイルス 」はインフルエンザと比較されることが多いですが、若者を中心に
8割程度の感染者は無症状あるいは軽度の症状です。
一方、高齢者や基礎疾患がある患者さんでは死亡率が高くなります。
「新型コロナイウルス感染」と「症状が出る(発症)」にはギャップがあり、感染していても
元気に活動している感染者が他への感染を起こすことがわかってきました。
さらに症状が出てから他の人に移すのではなく、症状が出る2日前くらいから他の人に
感染させることがわかって、「濃厚接触者」の定義も「発症2日前から」に変更になりました。
この時期は、PCR検査でもわからないので、感染しているかどうかはわかりません。
インフルエンザと違うのは、無症状や軽症の感染者が感染拡大することになることです。
さらに、インフルエンザと異なることには、指定感染症として「新型コロナウイルス 感染」と
診断されると無症状であっても入院(あるいはホテル)での隔離を行うことが法律的に
定められています。
病院に入院後も感染予防の対策が必要になり、病院として大きな負担になります。
感染防止策をしていても、「院内感染」として医師や看護師などのスタッフや
入院患者さんへの院内感染も起きています。
感染したスタッフだけでなく、濃厚接触者と判断された人はしばらくの自宅待機が
必要になり、人員不足で診療も今まで通りに行えなくなります。
院内感染が起きれば、消毒や外来及び手術などの制限が必要になり、他の病気の
治療にも大きな影響が出ます。
市内の医療機関に新型コロナウイルス が蔓延すれば、救急患者の受け例もできなくなって
救急医療の逼迫は避けられません。
「医療崩壊」です
ウイルス学の専門家は、新型コロナウイルス の致死率などの毒性が高くなから
たいしたことがないという発言をさえrているのを聞くと、医療現場の最前線で
感じることとのギャップが大きいと思います。
また、政府が「医療機関に余裕がある」と発言するのは表面的な数字を見ているだけであり、
最近は日本医師会や東京都医師会がこれに反対しています。
政治家はもっと最前線で奮闘している医療現場の声を聞く必要があると思います
感染症の先生がいらっしゃいましたが、臨床現場に立つ医療者とのギャップに驚きました。
そして「ウイルス学的には怖くなくても、臨書現場にとっては大きな脅威である」ということが
おわかりではない発言に、一般の方が誤解するのではないかと心配になりました。
以前から、「新型コロナウイルス が恐ろしいのは「致死率」ではなく、
社会システムを壊すから。」と何度か書いています。
ウイルス学的には、さほど強くはなくても、医療体制のみならず、社会構造に危機的な
影響を及ぼし、産業を根こそぎ倒す可能性があるということが問題です。
(https://www.yushoukai.org/blog/coronaprevention?fbclid=IwAR3krG7-x4olyIadn_29keOYhvoQ23m1GPL4P5AIbbEHdwL-4GT9hzlseG0から引用)
「新型コロナウイルス 」はインフルエンザと比較されることが多いですが、若者を中心に
8割程度の感染者は無症状あるいは軽度の症状です。
一方、高齢者や基礎疾患がある患者さんでは死亡率が高くなります。
「新型コロナイウルス感染」と「症状が出る(発症)」にはギャップがあり、感染していても
元気に活動している感染者が他への感染を起こすことがわかってきました。
さらに症状が出てから他の人に移すのではなく、症状が出る2日前くらいから他の人に
感染させることがわかって、「濃厚接触者」の定義も「発症2日前から」に変更になりました。
この時期は、PCR検査でもわからないので、感染しているかどうかはわかりません。
インフルエンザと違うのは、無症状や軽症の感染者が感染拡大することになることです。
さらに、インフルエンザと異なることには、指定感染症として「新型コロナウイルス 感染」と
診断されると無症状であっても入院(あるいはホテル)での隔離を行うことが法律的に
定められています。
病院に入院後も感染予防の対策が必要になり、病院として大きな負担になります。
感染防止策をしていても、「院内感染」として医師や看護師などのスタッフや
入院患者さんへの院内感染も起きています。
感染したスタッフだけでなく、濃厚接触者と判断された人はしばらくの自宅待機が
必要になり、人員不足で診療も今まで通りに行えなくなります。
院内感染が起きれば、消毒や外来及び手術などの制限が必要になり、他の病気の
治療にも大きな影響が出ます。
市内の医療機関に新型コロナウイルス が蔓延すれば、救急患者の受け例もできなくなって
救急医療の逼迫は避けられません。
「医療崩壊」です
ウイルス学の専門家は、新型コロナウイルス の致死率などの毒性が高くなから
たいしたことがないという発言をさえrているのを聞くと、医療現場の最前線で
感じることとのギャップが大きいと思います。
また、政府が「医療機関に余裕がある」と発言するのは表面的な数字を見ているだけであり、
最近は日本医師会や東京都医師会がこれに反対しています。
政治家はもっと最前線で奮闘している医療現場の声を聞く必要があると思います