hakuunの未来ノート

将来のため、人生やビジネスに関して、考えたこと、感じたことを綴ります。

「戦う自分」をつくる13の成功戦略 その7 準備をして待つ

2012-09-17 | 人生観
ジョン・C・マクスウェル著:渡邉美樹監訳:『「戦う自分」をつくる13の成功戦略』より

成功戦略5「準備」して待つ
・・・「運」を引き込む人は、いつでも用意周到

例のごとく、心を引きつけられた言葉を引用する。


●成功のための絶対条件

『「準備をして待つ」ことは、成功のための絶対条件だ。
事前の準備を怠ればどうなるか、交渉のエキスパートに聞いてみるといい。トレーニングを怠ればどうなるか、スポーツ選手に聞いてみるがいい。
待っているのは失敗か、敗北だ。
周到な準備があれば、持てる力を思いのまま発揮できる。そこが勝負の分かれ目である』

野球のイチロー選手は、試合開始5時間前に球場に入るという。
そこから、試合開始まで、決められたメニューをこなしていく。
準備体操やランニング様々なメニューをこなして、試合に臨む。
彼にとって、この5時間が「日々の準備」なのであろう。
また、試合のない冬場、オフの期間も準備期間である。
冬の間は、しっかり準備を行い、春のシーズン開始を待つ。
プロは、結果がすべてであるから、「準備」というプロセスを大切にする。

我々一般人でも、同じである。
資格試験においても、しっかり勉強したものだけが結果をだすことができる。
「プロセスという準備」、つまり勉強を十分に行った者だけが、
「合格」という称号をもらうことができる。


●平時に汗をかいておけば、戦時に痛い思いをせずにすむ

『華々しい成功の影には、地味な準備の作業がある。
綿密な下準備がなければ、どんなにきらめく才能も活かすことなどできない。
どんな場合も、十分な準備があってこそ、能力を最大限に発揮できるのだ』

『もちろん、準備には時間がかかる。その時間をとられることにイライラしてしまう人も多い。しかし音楽家はたった3分の曲を演奏するのに、練習に何時間も費やす。役者は2時間の芝居のために、何週間も練習にあけくれる。私(著者)が1時間弱の講演の準備をする時も、8~10時間はかかる』

先日、話し方教室のデモを聞いた。
その先生曰く、「30回練習しなさい」
「最初の10回は準備や構成編集、次の10回は暗記、最後の10回は実演」
たとえば、10分間のあいさつでも、30回行えば、300分。5時間の練習をしなさい、ということになる。
では、1時間の講演であれば、30時間である。
この本の著者は10時間と言っているから、その3倍に相当する。
話し方のプロの練習量には、頭が下がる思いがする。

だれでも、30回の練習をすれば、一流になれる。
一方で、下手な人は、一言、それだけの準備(=練習)をしていないということになる。

結果を出すには、それだけ「準備」が大切であることがよくわかる。

これだけの準備ができるかどうかは、「自己鍛練」が必要である。
どのような才能があっても、自分の頭で考え、人一倍努力しなければ、成功を手に入れることはできない。


●準備万端の人に「チャンス」が集まる

『チャンスがめぐってきた時、すかさずそれを捕まえられる人は、いつも準備万端、ぬかりがない。チャンスが来てから、あたふたするのでは遅すぎるのだ。
精力的に活躍している人は、チャンスがめぐってきた時に、例外なく準備ができている』

『リンカーン大統領は
「準備ができていれば、必ずチャンスはめぐってくる」』

『英国の首相は
「人生で成功する秘訣は、チャンスがめぐってきた時に、準備ができているかどうかだ」

『準備万端なひとにチャンスが訪れることを「幸運」と呼ぶ』

「準備を整える」ことを数字で現わしてみよう。
例えば、「中小企業診断士の試験」のことを考えてみよう。
勉強という準備をしないで試験を受ければ、20点か30点であろう。
合格ラインである60点にははるか及ばない。
一生懸命に勉強、つまり準備して試験に臨めば、60点という合格点に達する。
2次試験も同様である。
中小企業診断士の場合、試験に合格しても何も変わらない。
ただ、そのチャンスをつかむスタートラインにつくことができるだけである。
何も資格を持たない人に比べて、何十倍も様々なビジネスにチャレンジすることができる。


『なにはともあれ、チャンスがめぐってきた時に、それをつかむために、常に準備を整えておくこと』

『「一生に一度のチャンス」はそうそうやってこないのだから』

最初は、誰でも「0(ゼロ)」からスタートするが、準備をすることで、ビジネスチャンスは無限大に広がる。
このように準備をしていれば、必ず「成功」をつかむことができると確信している。