hakuunの未来ノート

将来のため、人生やビジネスに関して、考えたこと、感じたことを綴ります。

「戦う自分」をつくる13の成功戦略 その2

2012-09-04 | 人生観
ジョン・C・マクスウェル著:渡邉美樹監訳:「戦う自分」をつくる13の成功戦略

プロローグ:『得意なことから始めなさい!』から引用する。


この本では、「才能」がすべてではない、と言っている。
才能をどのように結果に結びつけるかが、課題であり、この本のテーマである。


●うれしいデータ

この本には、うれしい(?)データがあるので引用する。
・フォーチュン500企業の社長の半数以上が、大学の成績の平均はCだった。
・上院議員の65パーセントは、学生時代の成績は、平均以下だった。
・大統領の75パーセントも、学生時代の成績は平均以下だった。
・100万ドル以上の資産を持つ起業家の半数以上は、大学を中退している。

これらのデータをどのように読むだろうか?
このようなデータは、才能がない私にとっては、うれしいことである。
才能がなくても、やり方によっては、結果を出すことができる、ということである。

一方で、才能があっても、成功できない人がいるというのも事実である。
世の中には、優秀な人材を集めている企業が多数ある。
では、そのような企業は業績が素晴らしいかといえば、そうでもない。

私の先輩に、子供のころ「天童」と言われた人がいる。
大学生までは、あこがれの的ではあった。
が、社会人になると普通の人になり、今では平凡なおじさんとして細々と暮らしている。

一方で、同級生で、どうにもならない悪ガキがいた。
しかし、今では企業経営者として立派に社会人として頑張っている。
この二人をみると、人生は才能ではないと、つくづく思う。

この本には、ドラッカー氏の言葉を引用しているので、そのまま引用する。
『何事かを成し遂げる能力と知性、想像力、知識などとの間に相関関係はほとんどない。知性や想像力、知識は重要な資源であるが、それだけで結果を出すことが出来ない』


●自分の得意なこと


成功するためには、信念が必要であると、著者は述べているので引用する。

『まずは、「自分の得意なこと」を見つけ、その分野で努力すること。
人間はみな平等であるが、天性の才能は平等でない。多くの才能に恵まれている人もいれば、一芸のみに秀でている人もいる。しかし、誰にでも人より秀でている分野が必ずある』
『自分ならではの「強み」を、まずは見つけること、そして最大限に活かすことだ。成功体験があるか、自分に自信があるかといったことはどうでもいいことだ。誰にでも必ず得意分野があり、それを伸ばすことができる』

絵が得意な子供もいれば、走るのが一番という子もいる。
親がその才能を見抜き、育てるのが一般的であろう。

しかし、この得意分野は子供の時だけではない。
社会人になってからでも、いくらでも発掘される。
子供の時や青年の時に眠っていた潜在能力が顕在化されることも多々ある。
このようなブログを書いている私もその一人かもしれない。
子供のころ、父親から「お前は大器晩成だ」とよく言われていたことを思いだす。
そのためか、他人が優れた能力を発揮しても、特別に驚くことはなく、のんびりと過ごしていた。


●13の成功戦略

「才能」を「結果」に結びつけるために、正しい「選択」を行う必要がある。
そこで、この著書には、13の成功戦略をあげており、自分のものにする必要がある、と説いている。
01.「信念」を持つ
02.「情熱」を燃やす
03.「主体性」を持つ
04.「集中力」をつける
05.「準備」を怠らない
06.「練習」を怠らない
07.「忍耐力」をつける
08.「勇気」を持って臨む
09.「知的好奇心」を持ち続ける
10.「品格」を磨く
11.「責任感」を持つ
12.「つき合う人」を厳選する
13.「チームワークの力」を活かす

『才能は天から授かるものかもしれないが、成功は自分の手で勝ち取るものなのだ』

『人生は配られた手持ちのカードで勝負するものだ。そしてカードをどう使うかは、本人の選択次第である』

『一番重要な選択は、「どういう人間になるか」ということだ』

この本は、一読、いや何度でも読む価値のある本である。