画廊春は午後から開業です。午前中はコテツが番犬業務をしています。
こちらは業務に就く前の姿です。(奥の絵は栗原一郎です。)
ところが 昨日 午前中に高齢のお客様がみえました。
コテツとしては張り切って仕事に精出しました。
あまりに激しく吠えたてるので 何事かと玄関へ見に行くと 吠えたてるコテツの前に
お爺さんが 何事もないかのように立っておられましたのでこちらが驚かされました。
いや実に肝っ玉の据わった 上品なお爺さんで恐縮してしまいました。
じっくりと画廊の作品を見て頂き お話しをさせて頂きますと 亡くなった父の同級生ということで
私の知らない父の話も聞かせて頂くことができました。
さらに驚かされたのは、展示してある難波田龍起さんのことをよく知ってお見えになったことです。
なかなか 絵に詳しい方でないと、抽象画家の名前や作品まではわからないのが普通ですが
失礼ですがご高齢の方なのによくご存じなのに驚かされました。
昨日も絵がお好きだというご婦人が 新聞を見たと言うことで来て頂きました。
熱心にじっくりと鑑賞して頂きとても嬉しかったです。
今回は版画の展示と言うことで 油彩や日本画と違ってなかなか足を運んで頂けないのですが
技法が版表現というだけで 作家の想いは十分に伝わってきます。また本画と違い 値段も手頃ですので
コレクションをはじめるには丁度よいと思います。
小川淳子「河骨(コウホネ)」110×80mm 木口木版
桜の木口に彫ってあります。実に精緻な仕事で、刷りも美しくまさに版画家の版画です。
新品の額に額装して 価格は16000円で展示しています。
版画は気軽に本物を所有できるコレクションです。
ほかにも素晴らしい作品を展示しておりますので 気軽に足をお運びください。