春江美術館・画廊春 (彫刻家 奥村信之・描く詩人 水村喜一郎作品常設) 

春江美術館・画廊「春」作品展示の様子を 画廊犬コテツと共にお伝えします。

奥村信之と栗原喜依子

2016年09月29日 | 奥村信之 彫刻家

2年ほど前、とても美しい栗原喜依子作品に出会って以来

恥ずかしながら恋のようなものが芽生えまして、どうにかして手元に置きたいと願っていました。

春に体調を崩して以来、酒を断っていたのですが、この美しい少女とお別れすることになり、

今夜は惜別のひとり酒を楽しんでいます。

コレクターとしての血が抜けきっていないので、気に入った作品と別れるときはとても悲しいのです。

大垣市在住のお世話になっていますコレクター様のところに行くので送り出すことと決心しました。

須之内徹氏が、盗んでも手元に起きたい絵がよい絵だと書いていましたがこの絵は正に当てはまります。

手前に置いた奥村氏の猫との相性も抜群ではないでしょうか。

栗原喜依子氏の作品は極めて特殊な道を究めた作品ではないかと思います。

日本的でありながらヨーロッパの香りがします。

一方 奥村氏のブロンズはギリシア、ローマのグレコローマン的な香りが漂いながら繊細な日本を感じます。

二人の作品はとても相性がいいのです。

並べてみると何と美しい調和を保っているのだろうかと感じてしまうのです。

 

ところで画廊春取扱いの彫刻家、奥村信之氏が九州の「ゆくはしビエンナーレ」において大賞を受賞されました。

奥村氏は、若いころからイタリアに渡り、エミリオグレコの後継者として、地道な研鑽を重ね

地を這うような努力をされました。

ローマ法王像をバチカンに献上するなど具象彫刻家として最高の栄誉、世の注目を集め、素晴らしい活躍をされています。

作品は奇抜さなどとは程遠く、あくまでも対象の内面に肉薄し、世間の好みに流されない寡黙な作風が特徴です。

今回の受賞作品も奥村氏の特質を十分に表しています。

日本における活躍の第一歩としてとても嬉しく思います。

(もちろん既に日本でも多くの作品が収蔵されていますが・・・)

奥村氏とは大学時代の学友であり画廊春をとても大切にしていただいております。

奥村氏の作品は画廊春に13点ほど常設展示していますので手に取ってご鑑賞ください。

http://yukuhashi-biennale.jp/?p=1247

大賞受賞者の声

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大賞受賞者:奥村 信之

 このたびは、このような大賞を、ご選出いただき、誠にありがとうございました。
具象彫刻の概念が、20世紀末頃から意味を広げ、奇抜化(奇をてらう)、フィギャー化全盛の現在において、私のような、オーソドックスな伝統的手法の作品に、光を当てて頂き、誠に光栄の至りです。
 いつの時代も変わらない、普遍的な形を求めて、初心を忘れず、日々、研鑽の毎日です。私の仕事を踏み台にして、彫刻のルネッサンスを目指し、若い彫刻家が、羽ばたいていけば、本望です。ーローマ・ブラッチャーノより

【 プロフィール 】
東京都出身 / ローマ在住
生年:1953年    63歳

1975年  ローマ国立美術アカデミア彫刻科で学ぶ
1977年  東京学芸大学美術科彫刻専攻卒業
1985年  イタリア移住(以後イタリア在住31年)
1990年  エミリオ・グレコに師事
1998年  彫刻の森美術館ロダン大賞展入選
2003年  ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世像を制作
     教皇在位25周年記念式典で謁見し贈呈、バチカン宮殿に保存
2006年  ベネディクト16世の肖像彫刻をバチカンに奉納

【 歴代のローマ教皇の肖像彫刻作家 】
ミケランジェロ、ベルニーニ、ジャコモ・マンズー、エミリオ・グレコ など 

 

 

 

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レオナルド 岩窟の聖母より マリア

2016年09月28日 | 絵と美術

岩窟の聖母 模写が一区切りつきましたので筆をおきました。

額装してみました。

レオナルドダヴィンチの作品は 単なる写実を超えた神秘性を感じます。

最近はやりの超写実絵画は写真の2番煎じとしか感じません。

やはり良い絵は写実であっても作者のセンスというか独自性を感じるものです。

前回の模写は「美しき姫君」でした。

真横から描かれた絵でしたので立体を描くのが難しかったのですが今回は斜め左上からの光により

描かれているため立体の表現はしやすかったかなと思います。

 どちらもF3号大の板に描きました。

 

お客様がいらっしゃらない日は こんなことをして楽しんでおります。

 

7/13日のブログにてお知らせせしました澤田作品の売却につきまして価格と取扱い期間を改訂いたしました。

購入をお考えいただける方はお知らせください。

取扱期間 2016年12月31日まで

NO.2

 

「自画像」紙に墨  400 ×285 価格 ¥30,000 

額は高級木製です。額寸 540×435 かぶせ箱あり

この絵の裏面にはもう一つの自画像がかかれています。

両面ともにマットが入っています。裏返して入れ直すことで両面ともに楽しめます。

 

NO.3

 

NO.4

F10

額装

裏面

 「少女像」キャンバスに油彩  F10号  価格 ¥488,000 

額はフランス製の高級木製です。額寸 720×650 布製タトウ箱あり

澤田文一、充実期の至高の名作といえます。心洗われる作品です。

 

 

NO.6 「O嬢」キャンバスに油彩  F0号 価格  sold outo 

 

NO.7「預言者ユリア」紙に油彩    価格 sold out  

大垣市藤江町4-14 画廊春 代表 田渡達久

   Tel    :  0584-78-0043 

       Email  :    dentotakkyu@yahoo.co.jp

 

 

 

 

 

 

 

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澤田文一コレクションより 澤田作品売却のお知らせ

2016年09月26日 | 画廊春展示

7/13日のブログにてお知らせせしました澤田作品の売却につきまして価格と取扱い期間を改訂いたしました。

購入をお考えいただける方はお知らせください。

取扱期間 2016年12月31日まで

NO.2

 

「自画像」紙に墨  400 ×285 価格 sold out

額は高級木製です。額寸 540×435 かぶせ箱あり

この絵の裏面にはもう一つの自画像がかかれています。

両面ともにマットが入っています。裏返して入れ直すことで両面ともに楽しめます。

 

 

NO.4

F10

額装

裏面

 「少女像」キャンバスに油彩  F10号  価格 sold out 

額はフランス製の高級木製です。額寸 720×650 布製タトウ箱あり

澤田文一、充実期の至高の名作といえます。心洗われる作品です。

 

 

NO.6  「O嬢」キャンバスに油彩  F0号  価格  sold out

 

 

NO.7  「預言者ユリア」紙に油彩    価格  sold out

 

 

 

大垣市藤江町4-14 画廊春 代表 田渡達久

   Tel    :  0584-78-0043 

       Email  :    dentotakkyu@yahoo.co.jp

 

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画廊春20回企画 「村井正誠コレクション」のお知らせ

2016年09月03日 | 画廊春展示

蒸し暑さは相変わらずですが 少ししのぎやすくなりました。

第20回企画展のお知らせをします。

村 井正 誠 コレクション  2016年9月10日(土)~10月2日(日)

520×320 ガッシェ1969年作

 

村井先生は1905年大垣市に生まれました。

 

近代日本の絵画史において抽象絵画のパイオニア的存在として位置づけられ、山口薫、矢橋六郎らとともに、モダンアート協会を結成して活躍しました。

 

生涯一貫して深め続けた「抽象」に対する造形は、独自のものと評価されています。

村井先生の作品は岐阜県美術館や和歌山県立美術館など多くのパブリックコレクションに収蔵されています。

 

同時代に活躍した難波田龍起、深尾庄助、張替正次作品も併せて展示します。

 

皆様、足をお運びください。

 

今回の展示は抽象作品ですが楽しめます。

企画展までは物故作家の女性画などを展示しています。

ところで模写をしていましたレオナルドダヴィンチの「美しき姫君」を額装して床の間に飾ってみました。

奥村先生の大日如来と調和しております。

 

大垣市藤江町4-14 画廊春 代表 田渡達久

画廊は大垣市ドラッグユタカ旭町店の裏(北側)にありますので そこを目印に来て頂けるとよくわかります。

お待ちしております。   Tel  0584-78-0043 

 

 

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