春江美術館・画廊春 (彫刻家 奥村信之・描く詩人 水村喜一郎作品常設) 

春江美術館・画廊「春」作品展示の様子を 画廊犬コテツと共にお伝えします。

何かひっかかる 守一さんの猫

2014年09月24日 | 絵と美術

当地岐阜で熊谷守一展が開催されています。

大ファンの私は2回見てきました。近々もう一回行こうと思っています。

膨大な熊谷作品のなかで どうしても引っかかる一枚があるのです。

図録を購入してきたのでその写真を引用させて頂きます。

熊谷の作風といえば 単純化された色面と赤い線が特徴です。

こちらは代表作の猫です。

これらの猫は 一目見るなり熊谷守一とわかりますが こちらの猫はどうでしょうか・・・。

制作年が1955年ですから75才の作です。熊谷様式がほぼ完成している時期の作ですが

ちょっと違和感を覚えるのは 私だけでしょうか・・・。

確かに愛嬌のある姿ですがこの猫は形の単純化とはちょっと違った印象を受けるのです。

猫の指など指も描かれていないし 目の扱いが他とは違う。何よりも三次元的に描いています。

顔もちょっと人間の顔みたいで こんな絵を描いたのかなあ・・・・うーん 不思議です。

このような熊谷作品には はじめて出会いました。

まあ 熊谷さんだから ご愛敬で描いたのかもしれませんが・・・。

気になって仕方がないので・・・

 

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野生のザクロ

2014年09月23日 | 絵と美術

川沿いの散歩道にザクロの木があります。

ひとりばえの木ですが今たくさん実をつけています。

小さくて見栄えのしないザクロですが 拾ってきました。

この3日ほどにらめっこして描きました。

今回は 写実的というよりも 印象を大切にして描きました。

熊谷守一さんの展覧会に行ってきたからかもしれません。

「ザクロ三つ」 190×280

アクリルガッシェでぐいぐい描きました。

まあまあ力強い絵ができました。

 

画廊春 第3回企画展にもお越しください。

 

 

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三橋節子という画家

2014年09月18日 | 絵と美術

涼しくなりました。短い時間でしたらコテツも車中において待たせることができるようになりました。

秋の美術館巡りをしています。

先週は岐阜県美術館の熊谷守一展と尾西市にある三岸節子美術館に行ってきました。

昨日は滋賀県大津市の三橋節子美術館に行ってきました。

夭折の画家 、35才で二人の子どもを残し亡くなりました。

たくさんの絵を見てきましたが 心を打たれた数少ない画家の一人です。

小さな美術館ですが とても静かな雰囲気の中 ゆっくりと一枚一枚鑑賞することができました。

近くには三井寺がありますので そちらも見学してきましたが 広大な境内を歩いたので疲れてしまいました。

美術館だけにしておけばよかったと後悔しました。

三橋節子さんの生涯については ネットで検索するとたくさんの項目が出ますので 興味のある方は

調べてみてください。

パソコンの画面で見るよりも やはり実物を鑑賞すると 心が伝わります。

最後の一枚を見終わったときには 涙があふれてしまいました。

しみじみと心に響く絵ばかりです。彼女の生涯と重なり絵が語りかけてきました。

久しぶりに 魂で描いた絵を見せて頂きました。

画廊としては 彼女の絵を是非とも探しだし、コレクションに加えたいと思いましたが、

やはり生誕の地で静かに展示される方が いいのでしょう。

でも 一枚欲しい ・・・ そんな作品ばかりでした。

特に野の花を描いた小品は しみじみと心打つものが多くありました。

 

こちらは三井寺の金堂です。国宝です。

 

素晴らしい作品ばかりを鑑賞したので 今日は久しぶりに水彩を描きましたが・・・

節子さんとは似ても似つかぬ 感動のない絵です。

でもまあ こんな絵を描いていると 心が落ち着きます。

ABCマッチ箱を描きました。色を使ったのは今回が初めてです。

SM大の紙にアクリルガッシェ

老眼鏡がないと 掛けなくなりました・・・。

 

 

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企画展 準備が整いました。

2014年09月15日 | 画廊春展示

画廊春 第3回企画 「難波田龍起と抽象」の準備が終了しました。

皆様 是非足をお運びください。

画廊は 玄関からの廊下 洋間兼アトリエ 和室の3つのスペースで構成しています。

玄関、廊下には認知度は低いのですが 厳選した抽象作家の作品を並べました。

洋間は 難波田さんの作品と、生前彼のアトリエに展示してあった作家の作品を中心に展示しました。

ダイレクトメールにはのせませんでしたが、村井誠成さんのドローイングも追加しました。

和室床の間には 当画廊の宝、熊谷守一さんを掛けました。

難波田さんの版画と並べて落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

守一さんと坪庭を眺めながら おいしい茶などを味わってください。

器は一滴窯 川本作です。

企画で並べた作品のほかにも 色々取りそろえておりますので

何なりとお尋ねください。

皆様のご来店をお待ちしております。

 

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桃印マッチ箱

2014年09月08日 | 絵と美術

色を使って描いているとデッサンが恋しくなります。

マッチ箱を描きました。

仏壇の蝋燭に使っています。

マッチをすりおわった後の火薬のにおいが好きです。

このような絵を描いても仕方がないのですが 落ち着きます。

写実と創作 交互に描いていると落ち着くのですが 皆さんはどうでしょうか・・・。

 

画廊春所蔵作品より   強烈な個性 水野朝 「少女」

水野朝さんの作品は6点コレクションしていますが どれも強烈な個性を放たれています。

水野さんは 中村正義さんを師と仰ぎ 今なお 制作を続けられています。

中村正義さんも異才の画家ですが 私見ですが お二人は互いに影響しあっていたのではないかと

感じています。中村さんは若くして亡くなりましたが、晩年の作は水野さんの奔放な作風に似ています。

いずれ 画廊春では特集を組んで、見て頂こうと考えています。

 

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