春江美術館・画廊春 (彫刻家 奥村信之・描く詩人 水村喜一郎作品常設) 

春江美術館・画廊「春」作品展示の様子を 画廊犬コテツと共にお伝えします。

画廊春 多田勝彦展(5) 初日

2015年02月21日 | 画廊春展示

本日2/21(土)より個展がスタートしました。

昨日は中日新聞、今日は岐阜新聞社から取材を受けました。

先生のファンの方々がたくさんお見えになり先生大忙しでした。

こちらは和室の方で取材を受ける様子です。

展示の様子を紹介します。

今日はこちらの作品をとりあげます。

「伊吹新春冠雪」F6

先生のメインテーマ伊吹山です。濃尾平野に育った人なら伊吹山は心の故郷と言っていいでしょう。

悲しいとき、落ち込んだときに見上げるとそこに伊吹山・・・

先生は伊吹山の表情を求めていろんな角度から絵にされています。

冬ですがどこか温かい表情の伊吹山 心和む一枚です。

 

明日の朝刊に取材記事が載ります。楽しみです。

 

 

 

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画廊春 多田勝彦展(4) 「夏は来ぬ」 

2015年02月16日 | 画廊春展示

「夏は来ぬ」F6

初夏に咲くあざみの花です。

先生が気持ちよくあざみを描かれていたのが伝わってくる逸品です。

明るいグレーはブルーと同じく先生の特徴です。すーっとした空間が心地よい絵です。

おなじ題名でもう一枚あります。

こちらは下地に金箔が使われています。ちょっと遊び心のあるしゃれた作品に仕上がっています。

「くわい」F4

台所にあるものが題材によく扱われていますが このクワイは中でも逸品です。

芋一つ一つに表情があり 見ていて飽きません。

個展は2/21(土)~3/8(日)までです。(月火休業)

皆様 足をお運びください。

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画廊春 多田勝彦展(3) 「伊根好日」

2015年02月15日 | 画廊春展示

展示してある作品のご紹介です。額に入ったままの撮影ですので映り込みなどご容赦ください。

「伊根好日」F8

京都府の伊根湾、舟屋です。ここは私も一度行ったことがありますがまさにこの絵の通りの美しい景色です。

湾の北川には山が迫り 天然の風よけとなり水際の舟屋を荒波から守っています。日本海と思えない暖かい

海で、コバルト色のウミスズメという熱帯魚が湾内で泳いでいました。カモメが群れをなして舞い観光客のまく

パンやかっぱえびせんを器用に空中で食べに来ます。

 私も絵にしようと思いましたがとても難しく途中で投げ出したことを覚えています。何が難しいかというと

伊根湾と舟屋、背景の山と空 この全てが画面に入ってこそ伊根の景色なのです。

全部を入れようとすると舟屋が小さくなってしまい、描こうとしたものが何か違ってしまうのです。

さすが先生はそれらをうまく配置して伊根湾の景色を全体としてとらえ、美しく仕上げられています。

「われは湖の子」SM

多田ブルー全開の爽やかな一枚です。

見ての通り美しい一枚です。私のデスクの前にかけました。

ところで先日東京に行った折、国立近代美術館に行ってきました。

高松次郎展をしていましたが 所蔵作品を見ていましたら当画廊所蔵作家の作品が

掛けてありました。作家は上田臥牛です。

当画廊の上田臥牛「舳倉島」です。(赤い絵)国立近代美術館所蔵画家とは知りませんでした。

ちょっと自分の目利きに自信が持てました。

 

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画廊春 多田勝彦展(2) & 学友 奥村信之君

2015年02月12日 | 画廊春展示

 今日は朝から多田作品の展示をしていました。展示はいつも迷って苦労します。

いろいろ迷って 最後は何となく・・・カンで決めます。まあ一人でやってますので

気楽と言えば気楽です。全て自分の思ったとおりですから・・・

「夢雲」F4

多田ブルーの空と 白い雲 その影がとても気持ちがいい作品です。

誰もがこんな景色に きっとどこかで出会ったことがあるはずです。

「水郷」F4

先生は無理をして作画されません。そこがいいのです。

この水郷もさらっと描いてありますが 確かにこんな景色です。

水郷地帯で育ったものには当たり前の景色ですがとても懐かしい景色です。

 

今日は全ての作品を展示して タイトルも張りました。

個展は2/21(土)~3/8(日)までです。(月火休業)

皆様 足をお運びください。

 

ところで先日大学同級生の奥村君に会いに銀座の一穂堂画廊に行ってきました。

大学卒業以来の再開でとても嬉しかったです。

奥村君は 今や世界を代表する具象彫刻家になりましたが、ここまでの道のりは簡単ではありませんでした。

彼は学生時代より、一日中粘土と向かい合っていましたので40年近くずっとそのままの生活が続いていただけです。

「僕は相変わらず学生時代と同じ生活をしているだけです。」と語ってくれました。

イタリア伝統のブロンズ彫刻について たくさんのことを聞くことができました。

画廊春の 正式取り扱い作家として奥村信之の名前を使うことを許して頂きました。

片田舎のちっぽけな画廊ですが快く承諾して頂き 感謝感激です。

画廊春でも 奥村信之展やります。

何と うちの画廊のためにだけの 新作デッサン10枚展示します。

もちろん 彫刻もお求めやすい小品を中心に15点ほど展示します。

彼の最高傑作の一つ 「ジャスティス」 来るかもしれません。

(売れてしまっていたらごめんなさい)

皆様 お楽しみにしてください。

奥村展は 5月23日~6/7の会期で 画廊春にて開催しますので楽しみにお待ちください。

この猫 とてもよかった・・・。

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画廊春第7回企画 澄んだまなざし 多田勝彦展

2015年02月08日 | 画廊春展示

新春展では多くの皆様に来て頂き 当画廊のコレクションを鑑賞して頂くことができました。

2月は「多田勝彦展」を企画しました。ご紹介させて頂きます。

多田先生は この3年ほど体調をくずされまして 作品発表をお休みしていましたが

今回無理をお願いして個展を開催させて頂くことになりました。

作品はほとんどが新作であり、先生らしく どこか飄々としてすがすがしい空気が

流れているような清々とした雰囲気を醸し出しています。

今日はダイレクトメールとリーフレットに使った2枚の作品を含む

3枚の作品を紹介します。

「おかえり」F4

どうしてこの題名ですかとお聞きしますと

「ぼくは いってらっしゃいより 帰ってきた漁師を優しく迎える おかえり の方が好きです。」

 と話されました。多田先生はそういう優しいというか飄々としたところが魅力です。

「海の幸」F4

めばるを描いたこの絵には 鮮やかなブルーの線が入っていますが 普通はこういったことは

絵を壊すおそれがあるので しないんですが ためらわずにすっと描かれる・・・またそれが

絵にマッチして 絵を引き締めると同時に爽やかな印象を与えています。

そういったところも先生の魅力です。

「壺中の秋」F8

お宅の庭に咲いた秋明菊を描かれた秀作です。壺を見る視点と壁に隠れた壺の姿

が「あれっ」という小さな驚きを観る人に与えると同時に花を観る画家の優しさが

伝わるこの絵は私のお気に入りです。壺の中のブルーも多田ブルーですね。

 

今回の個展では25点ほど並べます。皆様お誘い合わせの上 おいでください。

残りの作品については順次紹介させて頂きます。

 

 ところで5月に開催する イタリア在住彫刻家 奥村信之氏が昨日2/7の

TBS世界不思議発見 という番組でローマ法王の彫像を作った日本人という

テーマで紹介され、スタジオでも出演されました。

 実は奥村氏は私の大学での同級生です。その関係で片田舎の小さな画廊で

個展をして頂けることになりました。現在銀座の一穂堂画廊で個展をしています。

作家も来日しています。私も2月10日におじゃまして久しぶりにお話ししてこようと

思っています。奥村氏は5月下旬より画廊春で個展をしますのでお楽しみにお待ちください。

 

 

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