はじめてジャコメッティを知ったのは今から43年前です。学生の頃、東京画廊で1枚のエッチングに出会いました。
当時は30万ほどでしたが、とても手の出る金額ではありませんでした。
それから40年ほどかけて画集を何冊か求め、リトグラフ作品を数点コレクションしています。
マーグ画廊出版の古い画集や写真集にはリトグラフが1枚閉じ込んでありました。
西武美術館でデリエール・ミノアール版のリトグラフ集も2冊ほどコレクションしました。
今はどれほどの価値があるか知りませんが額装して飾ってみるととてもいいものです。
ジャコメッティ展は今までに何回か開かれていますが、今回の展示は一番充実しています。
というのは、デッサン・油彩作品・版画が充実しているからです。
ジャコメッティは彫刻家と言われますが、実は画家であると私は考えています。
描く対象との距離、周りの空間を追求し続けた画家だと思っています。
今回の豊田美術館ではワンフロアーに限って写真撮影が許可されています。
平日の4時過ぎに入りましたので他にお客さんは見当たらず、ゆっくりと鑑賞できました。
猫と犬が特に気に入りました。
こちらは額装したリトグラフ「歩く人」です。
消え入るようなさくひんですから、よくわからないと思います。
額から出して撮影しました。
ジャコメッティが鉛筆を走らせるかすかな音が聞こえてくような美しい作品です。
他にも
アネットを描いたリトグラフです。
ジャコメッティの油彩作品を画集から撮影しました。
画廊春では作家の作品を扱っていますが、今では入手困難な画集などもご自由にご覧になることができます。
是非ご来場ください。
大垣市藤江町4-14 画廊春 代表 田渡達久
Tel : 0584-78-0043
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