春江美術館・画廊春 (彫刻家 奥村信之・描く詩人 水村喜一郎作品常設) 

春江美術館・画廊「春」作品展示の様子を 画廊犬コテツと共にお伝えします。

奥村信之ブロンズ彫刻展のご案内 画廊春

2015年11月29日 | 奥村信之 彫刻家

11/28より奥村信之展開催します。会期は2016年2月28日までです。

長期間開催させていただきますが、ご成約しましたら年内にはお客様にお渡ししますのでなるべく早く足をお運びください。

誠に申し訳ございませんが、大日如来像の搬入が会期に間に合いませんでした。

12月初旬には展示できると思いますので もうしばらくお待ちください。

到着次第、このブログにてお知らせいたします。

会場の様子です。

コテツ君が常駐していますが ご来客がありましたら強制退去しますのでご安心ください。

この子 なかなかいい面構えをしています。

こちら 和室の展示です。

弥勒菩薩像は前回の個展でも展示しましたが 新しい鋳造となります。

まこと 気品あるお姿です。

こんなかわいい子もやってきました。こちら売約済みですが追加注文も受け付けます。

ただし2か月ほどお待ちいただくことになります。

裸婦は奥村氏の永遠のテーマです。

 奥村作品は、イタリアの伝統ある鋳造所で代々受け継いできた職人の手により、

材料となるブロンズも純度の高い厳選した古銅を用いて、数十工程の作業を経て鋳造されています。

何千年という時を経ながら、経年変化による味わいを深めていきます。

本物を手元に置いて自分はもとより 未来にわたって家宝として大切に引き継ぐ価値ある逸品です。

是非、コレクションに加えられてはいかがでしょうか。

奥村作品の数々については奥村信之のHPに紹介されていますのでご覧ください。

画廊春では 彫刻のみならず、世界で唯一 奥村信之先生のデッサンも扱っていますのでお問い合わせください。

 

大垣市藤江町4-14 画廊春 代表 田渡達久

画廊は大垣市ドラッグユタカ旭町店の裏(北側)にありますので そこを目印に来て頂けるとよくわかります。

お待ちしております。   Tel  0584-78-0043 

             Email  dentotakkyu@yahoo.co.jp

 

コメント

奥村信之氏が語る 不思議な縁(えにし)[3]

2015年11月06日 | 奥村信之 彫刻家

 おはようございます。

昨日は今から400年前、慶長少年使節の一員、支倉常長がローマ法王に謁見し、その肖像画がを描ボルネーゼ美術館に所蔵されていることを書きました。

肖像画をかかせたのはシオペーネ・ボルネーゼ枢機卿でした。

ボルゲーゼ家は、法王も出したローマで一番の貴族です。今は政府に買い取られて、ボルゲーゼ美術館とボルゲーゼ公園になりましたが、かつてのファミリーは、ここのヴィラに住んでいました、敷地の広さが80ヘクタール(24万坪) ローマ市内の地図を見ると、中心の大部分を占めています。 

その直系が、アルテーナ(ローマから30㎞)のボルゲーゼ宮殿に住んでいらした、現代のパウロ・ボルゲーゼ公爵です。

その像を奥村が作りました。

Nobuyuki Okumura

話は400年前、に戻ります。

シピオ―ネ・ボルゲーゼの叔父さんが、1610年代法王になったパウロ・ボルゲーゼ・5世です。つまり現代のボルネーゼ家はローマ法王の子孫というこになります。

パウロ5世は、いち早く、ベルニーニの才能を見出し、ローマに呼び寄せ、彼に英才教育をさせました。シピオ―ネは、ベルニーニに、いろいろな彫刻の仕事を注文し、その中でベルニーニは腕を磨いていきまし

(奥村氏の作ったヨハネパウロ2世像が バチカン宮殿にベルニーニの作ったローマ法王像と対峙して永久展示されたことにも不思議な縁を感じるのです。)

Nobuyuki OkumuraNobuyuki Okumura

 

シピオーネ・ボルネーゼはまた、支倉常長が、ローマに来た時には、おじさん(ローマ法王・パウロ・ボルゲーゼ5世)に言って、支倉と会うように勧めたりしました。

またシピオ―ネは美術収集家としても、有名で、今、ボルゲーゼ美術館にある作品群は、彼の貢献度が大きいです。

ローマのボルゲーゼ宮殿は、ローマにある大宮殿の一つです。宮殿内は、コロンブスが持ちかえったと言われる金を贅沢に使って、天井に装飾をほどこしてあります。有名な支倉常長の等身大肖像画があります。

パウロ・ボルゲーゼ公爵の跡を継いだ現当主の像(カヴァツァ氏)も、奥村が作りました。

今は、1階をスペイン大使館、2回をメルリ・リンチなどに貸しています。アルテーナの宮殿も、ローマの宮殿も私邸で、一般の人は入れません。

 18世紀後半から19世紀初めは、カミッロ・ボルゲーゼが有名で、ナポレオンの妹パオリ―ナの旦那です。ナポレオンは、このボルゲーゼの美術品がのどから手が出るぐらいほしがっていたそうです。

このように、ナポレオンとも親族関係にあります。

 ボルゲーゼ、ベルニーニ、法王、バチカン、奥村、支倉

全てが目に見えない糸でつながっているような気がします。

支倉が日本に戻ったのが、1620年、今度の東京オリンピックの400年前です。

支倉が帰国した当時の日本はキリスト教が禁教となり、支倉常長は不遇の生活を余儀なくされました。

それから400年が過ぎた現代、奥村信之はパウロ・ボルゲーゼ公爵像を制作します。

奥村氏は1988年パウロ・ボルゲーゼ公爵の肖像を制作し、アルテーナのボルゲーゼ宮殿に設置されましたが、バチカンサイドは、奥村がボルゲーゼ公爵の像を作ったことは知りませんでした。見えない糸に引き寄せられていたのではないかとも思えてきます。

さらに2003年、奥村信之はローマ法王ヨハネパウロ2世像をつくりました。

Nobuyuki Okumura

支倉常長の魂が、400年という長い年月を経て、奥村信之という稀有の彫刻家の手を借り、慶長使節がローマを訪問したときのご恩をやっと果たしたのではないかとさえ思えてきます。

ボルゲーゼ、ベルニーニ、法王、バチカン、奥村、支倉、全てが目に見えない糸でつながっているとしか思えません。

今年は、慶長渡欧使節団の支倉が、ローマ法王パウロ5世に謁見してから、ちょうど400年目にあたります。

その歴史上の節目に、日本人彫刻家、奥村信之がイタリアで活躍しているという事実に深い思いを抱かされるのです。

(完)

 

奥村信之氏の彫刻は 現在当画廊にて13点ほど展示しています。皆様足をお運びください。

氏の最高傑作、大日如来像は現在鋳造中ですが11月末には展示できると思います。

 

大垣市藤江町4-14 画廊春 代表 田渡達久

画廊は大垣市ドラッグユタカ旭町店の裏(北側)にありますので そこを目印に来て頂けるとよくわかります。

お待ちしております。   Tel  0584-78-0043 

             Email  dentotakkyu@yahoo.co.jp

 

コメント

奥村信之氏が語る 不思議な縁(えにし)[2]

2015年11月05日 | 奥村信之 彫刻家

奥村氏の不思議な縁は、今から400年前の1615年11月3日のこと

渡欧使節団の支倉常長が、ローマ法王パウロ5世に謁見したところにさかのぼります。

話が400年前と現代を行ったり来たりしますので、ちょっと分かりにくいかもしれません。

「支倉常長像」は、常長がローマ教皇パウロ5世に謁見するためイタリア・ローマを訪れた際の姿を描いたものとされいる。描かせたのは、ローマでの常長一行の世話役だったシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿。描いたのは、ボルゲーゼ家に寄宿していたフランス人の若い画家クロード・ドゥルエとされている。ローマ教皇パウロ5世はボルゲーゼ家のカミッロ・ボルゲーゼである。1605年にローマ教皇として即位すると、翌1606年に甥のシピオーネ・ボルゲーゼ(1576-1633)を枢機卿の地位につけている。

この「支倉常長像」を所蔵するボルゲーゼ美術館は、シピオーネ・ボルゲーゼが1613年に夏の別荘として建てた建物である。

 

奥村氏はその実力が高く評価され、ローマ法王ヨハネパウロ2世とベネディクト16世の像を制作し、バチカンに奉納しましたが これらはすべて400年前から不思議な縁でつながっていることに気づかされるのです。

奥村氏は1988年パウロ・ボルゲーゼ公爵の肖像を制作し、アルテーナのボルゲーゼ宮殿に設置されましたが、バチカンサイドは、奥村がボルゲーゼ公爵の像を作ったことは知りませんでした。しかし奥村氏がローマ法王の像をつくったという事実を振り返ってみると・・・

ボルゲーゼ・支倉常長・ローマ法王・ベルニーニ・奥村信之が不思議な糸でつながっていることに気づかされるのです。

今日はここまでにしておきます。(ひも解くのが難しい・・・)

コノハズク

 

大垣市藤江町4-14 画廊春 代表 田渡達久

画廊は大垣市ドラッグユタカ旭町店の裏(北側)にありますので そこを目印に来て頂けるとよくわかります。

お待ちしております。   Tel  0584-78-0043 

             Email  dentotakkyu@yahoo.co.jp

コメント

奥村信之氏が語る 不思議な縁(えにし)

2015年11月04日 | 奥村信之 彫刻家
奥村先生が当たり前に思って話す時間の感覚は常人の感覚ではついていけないようです。
「イタリアンロストワックス技法によるブロンズ彫像は数千年の経年変化を楽しめます。」
と話してくれますが、数千年も生きられないし、ましてやこの世が続いているかも分からないことです。
 
今回の話も私にはなかなか理解できないことですが 氏の頭の中には不思議な糸(縁)でつながっているようです。
そういった感覚で制作に入っているということです。
 
ある雑誌の記事の中で奥村氏が語っているこの言葉の意味がずっと気になっていました。
今回その答えとなる奥村氏のメールが私どもに届きましたので,
今日から少しづつ意味を解き明かそうと思います。
なかなか 複雑な話になりますので、私もよく読んで理解しながら書き進めます。
数回に分けて書きますので、しばらくお付き合いください。
 
頭が回りませんので、申し訳ないですが今日はここまでです。
 
 
 
 
奥村信之作 空海座像 (ファーストスケッチ)
 

大垣市藤江町4-14 画廊春 代表 田渡達久

画廊は大垣市ドラッグユタカ旭町店の裏(北側)にありますので そこを目印に来て頂けるとよくわかります。

お待ちしております。   Tel  0584-78-0043 

             Email  dentotakkyu@yahoo.co.jp

 
 
 
コメント

奥村信之作 大神(狼・ファーストスケッチ) 

2015年11月03日 | 奥村信之 彫刻家

奥村氏の彫刻にはファーストスケッチとミドルスケッチがあります。

絵画で例えるならば前者は本作のためのエスキースでありいわばいわば試作ですが

奥村氏の場合は本作を上回るほどの魂を感じます。

大地をがっちりとつかんで遠吠えする姿は 見るものを雄大な自然の中に引きこんでくれます。

見ているとなんだか力が湧いてくるような気がします。

繊細でありながら力強く、気品の漂う奥村彫刻を味わってください。

作品は画廊に展示してありますので お気軽にお越しください。

 

大垣市藤江町4-14 画廊春 代表 田渡達久

画廊は大垣市ドラッグユタカ旭町店の裏(北側)にありますので そこを目印に来て頂けるとよくわかります。

お待ちしております。   Tel  0584-78-0043 

             Email  dentotakkyu@yahoo.co.jp

 

コメント