多摩平和イベント実行委員会

多摩の市民グループが「戦後60年」を契機に地域の視点から、「戦後」「平和」「民主主義」を考える

長編ドキュメンタリー映画「ひめゆり」東京・多摩で8月11日に上映

2007-08-09 19:44:27 | 沖縄
 長編ドキュメンタリー映画「ひめゆり」いよいよ今週土曜8月11日に上映です。
 
 多摩平和イベント実行委員会は、戦後60年を迎えた2005年に、改めて、戦争と平和、そして、この60年を市民の手で見つめなおそうと結成されました。今年で3回目となる、“過去と未来をつなぐ暑い夏”に上映する映画は柴田昌平監督の長編ドキュメンタリー映画「ひめゆり」です。新聞報道の影響もあり、事務局としてもビックリするような反響が続いています。当日は、混乱を来たさないようにしたいと思っていますが、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

●なぜ、「ひめゆり」上映なのか
 私たちは、今年の3月、文部科学省の教科書検定への意見に驚愕を覚えました。「集団自決」の記述は、沖縄戦の実態について誤解をあたえるおそれがある、よって削除せよ。日本政府は、また、過去の歴史を覆い隠そうとするのか。一体、何のためか。背景に顔を覗かせる9条改憲、集団的自衛権の容認といった、流れを固めるための布石と考えるべきなのか、戦後63年を迎える年となっての、この検定意見は、まさに驚きでした。
 沖縄県議会は、6月22日、高校歴史教科書の沖縄戦「集団自決(強制集団死)」の記述から、「軍命」を削除した文部科学省の教科書検定の撤回を求める意見書を全会一致で可決しました。保守・革新を問わず、県民が一致した思いで政府に抗議を突きつけたのです。
 意見書は、文部科学省の「日本軍の命令があったか明らかでない」「最近の研究成果で軍命はなかったという説がある」という主張に対して、「沖縄戦における『集団自決』が、日本軍の関与なしに起こりえなかったことは紛れもない事実であり、今回の削除・修正は体験者による数多くの証言を否定しようとするものである」と述べています。「沖縄戦の実相を正しく伝えるとともに、悲惨な戦争を再び起こさないようにするためにも、今回の検定意見が撤回され、同記述の回復が速やかに行われるよう強く要請する」と結ばれています。 
 しかし、文部科学省は大臣は面会せず、審議官が意見書を受け取ったものの、全く要請に応える姿勢を見せていません。

●生き残った者の真実の叫び
 さて、柴田監督の映画「ひめゆり」は、13年の時をかけ、生存した女生徒22人の言葉を丹念に紡いだ作品です。住民を巻き込んだ沖縄戦では、15歳から19歳の女学生たちが、戦場に動員され、献身的な看護活動の末、多くの方が亡くなられました。生存者もほとんどの方が80歳を越えられています。この映画は「生き残った者の真実の叫びであり 亡くなった友への心の奥底からの鎮魂の思いを綴ったものです(ひめゆり学徒生存者 木村つるさん)」。
 沖縄では、辺野古の海上基地阻止問題や米軍再編など、依然として、基地沖縄を中心とする状況は、変わっていません。「ひめゆり」でカメラの前で証言していただいた皆さんの意思を、どう生かし、後世に伝えていくか、共に考えて生きましょう。

日時: 2007年 8月11日(土曜日)
会場: 多摩市立永山公民館5階ベルブホール  
交通 : 京王線・小田急線永山駅下車徒歩5分

上映スケジュール
1回目 開場10:45/上映11:00~ 映画「ひめゆり」
2回目 開場13:30/上映13:45~ 映画「ひめゆり」
 トーク16:00~(15分) 柴田 監督によるビデオトーク
3回目 開場17:15/上映17:30~ 映画「ひめゆり」
トーク19:45~(40分) 柴田 監督本人が話します
鑑賞券
前売券 大人 1000円/18才以下 500円
当日券 大人 1200円/18才以下 700円
※当日券は、残席がある場合のみ販売

チケット販売
永 山:ベルブ永山3F「あしたや」(はらっぱ内)
諏 訪:「あしたや」(諏訪商店街)
多摩センター:福祉ショップ(バスロータリー)
桜 ヶ丘:ヴィータ7F喫茶「風」

チケットネット予約申込 へ

http://taenoha.com/tamaheiwa
コメント
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