多摩平和イベント実行委員会

多摩の市民グループが「戦後60年」を契機に地域の視点から、「戦後」「平和」「民主主義」を考える

石原都知事、またも中国人侮蔑発言

2005-11-06 01:09:39 | アピール
耳を疑いました。しかし、この人ならば言うだろうと、ニュースのテロップをみて妙に納得してしまいました。東京都の石原慎太郎知事が11月3日午後、ワシントンで講演し、「イラク戦争で2000人の米軍兵士が死んだと大騒ぎし、生命の価値にこだわっている米国は命を重んじない中国との戦争には勝てない」と述べたそうです。またやったか、と思いましたが、東京新聞のニュースサイトでは、中国については「文化大革命で三千万人が死んだ。大半は餓死だが、同胞をたくさん殺して平然としているDNAは今も続いている」と批判。南京事件について「蒋介石の軍隊が最も多くの人を殺した。日本軍によって、ある殺戮が行われたかもしれないが、当時の装備では六週間で四十万人も殺せるわけがない」と述べ、中国政府が主張する日本軍による大量虐殺説を否定したとのことです。
 公明党の神崎代表が首相、外相、官房長官の靖国参拝は中韓を刺激するだけであり、自粛してもらいたい、との記者会見がかすんでしまうような迫力でした。このような人物が都知事の座を占めている日本で、「戦争の惨禍」を全面削除した改憲草案を自民党が打ちすことは、かつての戦争は侵略戦争でなかったと戦前を美化するような風潮を強めることになると本当に危惧します。
 11月3日に、八王子平和イベント実行委員会が行った戦後60年企画イベント「東アジア×未来 日中韓3カ国の青年で語り合う」は、現実を改めて見つめ直し、緊張激化と戦争への道でなく和解と平和を紡ごうという若者達の集まりでした。今回の石原都知事の発言は、小泉首相の靖国参拝以上に無用な混乱と摩擦を引き起こすだけであり、どのような神経で発言したのか、真意を問いたい。
コメント
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