わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【これははまりそうである】 ~夜汽車の汽笛が聞こえる街で育った~

2016年12月06日 | 私のルーツ・私の物語
四国に行くため、東京から夜汽車に乗る。







子どもの頃、夜汽車の汽笛が聴こえる街で育った。

北陸の街は、大阪から青森へ向かう夜汽車が頻繁に通る。

車輪の音もそうだが、「ピ――――――!!!」という汽笛は、冬の夜中の風物詩的な音だった。

上野に向かう夜行急行もあった。

栃木の祖母が亡くなった時に乗った夜汽車は、本当に寂しい風情で、夜の車窓は忘れられない。

札幌の大学に合格し、下宿の手配をするために函館行きの寝台列車「日本海」にも乗った。

できたばかりの青函トンネルを通り、どんなもんかとワクワクしたがトンネルに突入して「こんなもんか」と、ただただ暗闇が続く海底

トンネルに期待外れだな、と想ったものだ。

札幌での学生時代にはよく夜行列車を使った。

釧路行きの夜行急行、函館行きの夜行急行、網走雪の夜行急行、そして上野行きの寝台列車「北斗星」。

どれもこれも、くたびれた青い車体で、揺れに揺れた。

そこがいい、というマニアもいるが、とてもそうは思えない揺れだった。

でも、哀愁漂う雰囲気は、一人旅に似合っていたから、どちらかといえば好きだった。









東京から四国に向かう寝台は、今や、こんなにオシャレな夜汽車である。

これだけ夜行バスが隆盛なのにもかかわらず、もう夜行列車はこの「サンライズ瀬戸・出雲」だけらしい。

この列車、ほとんどが個室である。

乗り合わせたひとびととの触れ合いこそないが、ビジネスで使うにはもってこいだろう。

今回乗ってみて、四国や山陰の仕事に「これは使える」と、はまりそうである。

立教大学の講義の後、ゲストとの慰労会で夜21時まで新宿で飲んでいた。

翌朝9時には愛媛県にいなければならない。

そこで今回、寝台列車を使ったというわけだ。

移動と宿泊が一緒になっている時間と経費の効率の良さは、夜行ならでは。

何より、横になって寝れるのがいい。

そこが夜行バスとの違いだ。

そして私は、流れる車窓を見るのが何より好きなので、一人だれにも邪魔をされずに、酒をちびりちびりとやりながらは格別な時間だった。

降りたつ前に瀬戸大橋を渡るが、ちょうど朝日の時間帯なので素敵な1日のスタートとなった。

また使おう。


代表 辻だいち




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