わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

再稼働の福井から

2012年04月21日 | 日々雑感
福島から名古屋経由で、北陸福井に行ってきました。

福井は私の故郷です。

生まれ育ちは福井市ですが、亡き親父の実家は若狭の小浜市にあります。

今回は、いろいろな案件で、親せきが集まったり関係の深い人たちが集まっていろいろと話し合いです。


▼日本海・若狭湾に浮かぶ、美しい小浜の街





会合の前に、ちょっとだけ海に行ってきました。

今、再稼働するのかどうかで話題になっている大飯原発が、海を隔てて対岸に見えます。

小浜市は原発立地ではありませんが、市の一部は5キロ圏内。

親父の実家も10キロ圏内です。

原発銀座の「若狭」には、14基もの原発が集中しています。

リアス式海岸が連なる若狭湾の、おだやかな海を見つめつつ、原発の白い建物を視界のすみにとらえる時、東北の現状をリアリティをもってオーバーラップさせるのです。


▼中央に見える原発まで、5キロもありません







親父の実家は築100年以上だそうです。

蚕を飼っていた2階は、重厚感あふれる梁がむき出しですが、今は親戚のこどもたちの隠れ家です。

離れにある蔵は築150年だそうです。

その歴史の積み重ねに、圧倒されそうです。


▼実家の2階、というか屋根裏部屋





でも、でも、福島の大「人」災は、300年かけないと元に戻る道筋が見えない事故がこの世にあるということを、私たちにつきつけました。

人びとが営々と積み重ねてきた歴史を、あっという間に飛び越えてしまう、まさに「災い」です。


これまで悩むことがあると、信州のアルプスが見える山懐に行っていました。

最近は、悩むことがあると、若狭に生まれ育ち、若狭の大衆と共に日本の未来を考え抜いた、親父が土に眠る若狭小浜に、足を運ぶようになりました。

若狭をルーツに持つ自分、そして信州の小さな山村で活動する自分が、東北の小さな集落や地域が津波や放射能にあえぐ状況を、やっぱりどうしても他人事にはできない。

すみません、ちょっと個人的な想いが先走りました。


代表 辻だいち


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