わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

それでも誇りを

2012年10月25日 | 震災支援:山賊キャンプ招待
短期事業部を担当しています。ばんです。

山賊キャンプの想い出会(報告会)実施のため、福島へ行ってきました。




震災から1年7ヶ月。私にとっては1年振りの福島。

今回も各地を回りました。

その様子を報告させていただきます。






▲警戒区域近くのコンビニ。中にある新聞の日付は3月11日。




▲海岸線近くの集落。木の枝に布団が引っ掛かっている。




▲震災前は米作りを行っていたであろう場所。今はセイタカワダチソウが犇めき合っている。
(思わず、猛暑や雨に悩まさせながらも田んぼ作業ができる自分たちの境遇を省みました。)



ところ変わって、福島駅周辺では、1年に1度の『餃子サミット』、そして月末のハロウィーンを控えた賑わいを見せていました。

街の風景も、そこを歩く人々の姿も東京や名古屋のそれとなんら変わりはありません。


震災から1年7ヶ月。1年振りの福島。

あれから変わったこと。

変わらないこと。

変わろうとしていること。

変えたくても変えられないこと。

この3日間で様々な姿を見てきました。


同じ仲間である「おぐ」も述べていましたが、この震災も一面だけでは到底語り尽くせません。


「じゃあ、自分はどうするか?」

その問いの答えを考えるとき、ある人の言葉が胸に刺さりました。

震災以前からつながりのあった大切な同志の方、現在も福島県鮫川村で活動を続けています。


「この土地で生まれ育ったこどもたちが、将来この震災のために苦悩することがあると思う。

でも震災を理由に絶望するようなことがあって欲しくない。

それでも故郷に誇りを持って欲しい。」


強く共感しました。

余談ですが、私の故郷である与論島も今年の台風16・17号で甚大な被害を受けました。

瓦礫の山、ガソリンスタンドの店じまい。

1年前に目の当たりにした南三陸の状況と重なるものがあります。

それでも故郷に誇りを持って欲しい。私自身、強く感じていたことです。


話を戻します。

震災支援事業として、昨年度から福島のこどもたちを招待し続けてきました。

こどもたちは泰阜村の自然の中で思い切り遊び、とびきりの笑顔を見せてくれました。

「泰阜って楽しい!また来たい!」多くのこどもたちはそう感じたことでしょう。

その証拠に、2年続けて山賊キャンプに来たこどもたちもいます。


泰阜で感じた魅力的な体験。しかし、それが同時に、彼らが故郷への愛情を損なうことであってはなりません。

それは、これまでも全国のこどもたちや青年たちに伝えてきたメッセージと同じです。

山賊キャンプを通じて伝えられること。

この先も伝え続けていきたいと強く感じました。






今回の福島出張。

常に情熱と志をもって明るく話す方々に希望を分けてもらいました。

短期事業部長 ばん


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