わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

福島・いわきからの手紙

2012年03月06日 | 震災支援:山賊キャンプ招待
信州子ども山賊キャンプに招待した福島のこどもと保護者から手紙が届きました。

遅くなりましたが、その手紙を紹介します。

私のくどい(熱い?)記事よりよっぽどいい!という意見も寄せられました(苦笑)

私もそう想います(笑)。


キャンプのみんなへ
やすおかむらの、のうかの人へ

ふゆのキャンプにしょうたいしてくれてありがとう。
なつのキャンプのときは、じしんがしんぱいでないてしまったけど、ふゆのキャンプは、すごくたのしかったです。なおみちに、きつつきのあなをおしえてもらったときは、すごいとおもいました。ツリーハウスでみたけしきや、キャンプファイヤーでみたほし空がすごくきれいでビックリしました。ほしってあんなにたくさんあるんだなあとおもいました。いわきでは、ともだちとなかなかそとであそべないけど、やすおかむらで、ともだちとそとであそんだことがとてもうれしかったです。のうかの人たちがきふしてくれたおこめもおいしかったです。
ほんとうにありがとう。  みずと(いわき市小1男)



▼小1の子がその小さな胸に想ったことを、一生懸命書いてくれたんだろうな~





そのお母さんの手紙も同封されていました。


山賊キャンプのスタッフの皆様
泰阜村の皆様 へ

夏のキャンプに続き、冬のキャンプもご招待していただきまして、ありがとうございました。
今回も、前回同様、沢山の方々が寄付金を募って下さった事、農家の方々が、お米や野菜を寄付して下さった事、スタッフの方々が、いろいろ手配して下さった事、本当に感謝いたします。
1月3日~6日までの短い期間でしたが、息子にとって、とても充実したキャンプだった様です。
帰ってきた時のカサカサしたほっぺと赤切れした手を見て、子供の勲章の様に思えました。思いっきり外で遊び、自然を満喫いてきたのだなあと思いました。
・初めて見たキツツキの穴を見て感動した事
・初めて入った五右衛門風呂が熱くて、ビックリした事
・星がとってもきれいで驚いいた事。
・川を汚さない為に、みかんの皮で食器を拭いてから、流す事、等
泰阜村の自然の中で、多くの事を学び感じ取って来た様です。そして何より、森で友達と遊んだ事が、一番楽しかったと話していました。
 いわきでは、放射能の値がだいぶ下がった今でも、公園で子供の姿を見る事は、ほとんどありません。学校から帰っても、友達と遊ぶ事もなく、1人で宿題をしながら、親の帰りを待っている日も少なくはありません。息子にとって、泰阜村で過ごした、3日間は心の底から楽しめた3日間でした。
 まだまだ福島は、放射能のイメージが強く、昨年のお盆も今年のお正月も、他県のナンバーの車を見る事は、ほとんどありませんでした。
そんな福島をバスの引率をして下さった学生のボランティアの方が、「福島は初めて来ましたが、いい所ですね」と何気に言った一言が、とても嬉しく感じました。
本当に、いろいろとありがとうございました。  みずとの母



▼お母さんの手紙も、ぐっとくるものがあります。





こどもたちが福島に帰って、再び始まった彼らの被災地の生活。

その生活を営む中で、冬キャンプをふりかえって滲み出るように産まれた感謝の言葉。

それはきっと、泰阜村で発せられた感謝の言葉とは違う、福島の叫びが潜む言葉なのでしょう。

この感謝の言葉に潜む叫びに、自らの心を揺さぶられる人は、私だけではないはずです。

こどもたちから、明日だけは奪ってはならない。

こどもたちから、明日の希望だけは奪ってはならない。


▼キャンプで雪舞う中でのおもちつきを覚えていてくれた。福島でもまたこんなことが可能になりますように。






感謝の言葉が、今後も連なりを持ってこどもたちから発せられることを願って。

これからも、小さな山村から、息の長い支援を続けていきます。

今週末に、私はまた福島に足を運びます。

代表 辻だいち






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