今日から、南信州泰阜村で、「信州こども山賊キャンプ」が始まりました。
全国からこども約1100人、世界中から青年ボランティア約350人が、人口1800人の泰阜村に集います。
このうち福島からこどもが約50人参加します。
そして福島大学の学生が約10人参加します。
それを泰阜村の人びとが支えます。
素敵な夏になりそうです。
▼こどもたちが泰阜村に到着
▼今年の山賊キャンプ場。「おかえり」とお迎え。
ブログのアップがちょっと滞ってしまいました。
申し訳ありません。
キャンプ(教育活動)を通した震災支援活動についての「私の想い」が新聞で取材されました。
実は今年に入ってすぐです。
半年間、紹介・アップしなかったのは、半年後も同じ想いをもっているかどうか、自分を試してみたかったのです。
半年後、そして震災から1年4か月。
私の想いは少しも揺らいでいません。
紹介します。
昨年3月11日に発生した東日本大震災。被災後しばらくは全国各地で支援の輪が広がったが、半年以上が経つにつれ全国からの関心は徐々に薄まってきた。被災地の復興はまだ遠く、津波や放射能の爪あとが残り続けている。
泰阜村田本で山村留学やサマーキャンプ、地元子ども向けの自然体験などを手がけNPO法人グリーンウッド自然体験教育センターは、教育を通じて東日本大震災の被災地と末永くつきあおうと地道な活動を続けている団体の一つだ。
グリーンウッドは、村との協力により被災直後から山村留学での被災地児童受け入れを実施。年度当初から液状化などの被害を受けた千葉県我孫子市の児童2人、年度途中から福島市の児童1人も加わり、全国から集まった児童とともに山里での暮らしを続ける。
サマーキャンプの「山賊キャンプ」では前年度参加者の保護者や地元教育団体などと連携して福島県から50人の児童を招待。受け入れにあたっては村も送迎などで協力、近隣住民も野菜や米を提供し、費用面では飯田女子短大をはじめ全国の学生からも寄付が集まった。
このほか、全国のアウトドア団体でつくる「RQ市民災害救援センター」を通じて、津波被害に遭った地域へのボランティアや車両・物資の提供などに取り組んでいる。
サマーキャンプ終了後も被災地からの参加児童への泰阜村産米をプレゼントしたり、スタッフが現地を訪問しての交流会などを続ける。年末年始に実施する「冬の山賊キャンプ」でも福島のこどもたちを招待。細く長く支援活動を継続している。
今後は、へき地の子どもたちの交流による震災復興事業も計画。全国の子どもたちが各地域で環境学習などを行い、フォーラムで一堂に会し成果を発表し合う場になる。震災前の昨年1月にも泰阜村、福井、沖縄の3地域により開催、泰阜中学校の生徒も参加し大きな成果があった。現在のところ▽宮城県南三陸町▽福島県鮫川村▽泰阜村▽北海道浜中町▽福井県福井市▽沖縄県国頭村―の6地域が参加する予定だ。
「支援は『支縁』。泰阜村に伝わる『お互い様』の精神。一方的な支援はありえず支え合いが縁になり、人や地域をつなぐ力になる。我々や子どもたちが被災地から学ぶことは多い。子どもたちの教育を通じてつながることで互いに成長できる」とグリーンウッドの辻英之代表理事は語る。
震災後の児童招待は今回が初めてでなく、阪神大震災、新潟中越地震などの際にも実施してきた。阪神大震災や中越地震を体験した子どもたちは、今回の東日本大震災で「自分たちが恩返ししたい」とたくさんの義援金を集め、先頭に立って協力してくれたという。
辻さん自身もふるさとを助けられた一人。故郷の福井県でタンカーの座礁により海岸が重油まみれなった際に、阪神大震災で泰阜に来ていた子どもたちをはじめ、全国から集まったボランティアに支えられた。
「困ったときに支えてくれた人にお返しをしたいと誰もが思う。泰阜村は山間にあり、大地震がくれば孤立するかもしれない地域。住民レベルで支え合いの縁『支縁』を全国各地につくり、泰阜村のことを心配してくれる人を増やすのは大事なこと。それが泰阜村の『お互い様』の精神。支援は自己満足ではない。そうした姿を見せることで、子どもたちも大切なことを学んでくれる。それが教育だ」と力を込める。
誌面も紹介します。
全国からこども約1100人、世界中から青年ボランティア約350人が、人口1800人の泰阜村に集います。
このうち福島からこどもが約50人参加します。
そして福島大学の学生が約10人参加します。
それを泰阜村の人びとが支えます。
素敵な夏になりそうです。
▼こどもたちが泰阜村に到着
▼今年の山賊キャンプ場。「おかえり」とお迎え。
ブログのアップがちょっと滞ってしまいました。
申し訳ありません。
キャンプ(教育活動)を通した震災支援活動についての「私の想い」が新聞で取材されました。
実は今年に入ってすぐです。
半年間、紹介・アップしなかったのは、半年後も同じ想いをもっているかどうか、自分を試してみたかったのです。
半年後、そして震災から1年4か月。
私の想いは少しも揺らいでいません。
紹介します。
2012年1月15日
支援は「支縁」~末永いつきあいを
教育で被災地とつながる
グリーンウッド
支援は「支縁」~末永いつきあいを
教育で被災地とつながる
グリーンウッド
昨年3月11日に発生した東日本大震災。被災後しばらくは全国各地で支援の輪が広がったが、半年以上が経つにつれ全国からの関心は徐々に薄まってきた。被災地の復興はまだ遠く、津波や放射能の爪あとが残り続けている。
泰阜村田本で山村留学やサマーキャンプ、地元子ども向けの自然体験などを手がけNPO法人グリーンウッド自然体験教育センターは、教育を通じて東日本大震災の被災地と末永くつきあおうと地道な活動を続けている団体の一つだ。
グリーンウッドは、村との協力により被災直後から山村留学での被災地児童受け入れを実施。年度当初から液状化などの被害を受けた千葉県我孫子市の児童2人、年度途中から福島市の児童1人も加わり、全国から集まった児童とともに山里での暮らしを続ける。
サマーキャンプの「山賊キャンプ」では前年度参加者の保護者や地元教育団体などと連携して福島県から50人の児童を招待。受け入れにあたっては村も送迎などで協力、近隣住民も野菜や米を提供し、費用面では飯田女子短大をはじめ全国の学生からも寄付が集まった。
このほか、全国のアウトドア団体でつくる「RQ市民災害救援センター」を通じて、津波被害に遭った地域へのボランティアや車両・物資の提供などに取り組んでいる。
サマーキャンプ終了後も被災地からの参加児童への泰阜村産米をプレゼントしたり、スタッフが現地を訪問しての交流会などを続ける。年末年始に実施する「冬の山賊キャンプ」でも福島のこどもたちを招待。細く長く支援活動を継続している。
今後は、へき地の子どもたちの交流による震災復興事業も計画。全国の子どもたちが各地域で環境学習などを行い、フォーラムで一堂に会し成果を発表し合う場になる。震災前の昨年1月にも泰阜村、福井、沖縄の3地域により開催、泰阜中学校の生徒も参加し大きな成果があった。現在のところ▽宮城県南三陸町▽福島県鮫川村▽泰阜村▽北海道浜中町▽福井県福井市▽沖縄県国頭村―の6地域が参加する予定だ。
「お互い様の精神」を
被災地に学ぶ教育探る
辻代表
被災地に学ぶ教育探る
辻代表
「支援は『支縁』。泰阜村に伝わる『お互い様』の精神。一方的な支援はありえず支え合いが縁になり、人や地域をつなぐ力になる。我々や子どもたちが被災地から学ぶことは多い。子どもたちの教育を通じてつながることで互いに成長できる」とグリーンウッドの辻英之代表理事は語る。
震災後の児童招待は今回が初めてでなく、阪神大震災、新潟中越地震などの際にも実施してきた。阪神大震災や中越地震を体験した子どもたちは、今回の東日本大震災で「自分たちが恩返ししたい」とたくさんの義援金を集め、先頭に立って協力してくれたという。
辻さん自身もふるさとを助けられた一人。故郷の福井県でタンカーの座礁により海岸が重油まみれなった際に、阪神大震災で泰阜に来ていた子どもたちをはじめ、全国から集まったボランティアに支えられた。
「困ったときに支えてくれた人にお返しをしたいと誰もが思う。泰阜村は山間にあり、大地震がくれば孤立するかもしれない地域。住民レベルで支え合いの縁『支縁』を全国各地につくり、泰阜村のことを心配してくれる人を増やすのは大事なこと。それが泰阜村の『お互い様』の精神。支援は自己満足ではない。そうした姿を見せることで、子どもたちも大切なことを学んでくれる。それが教育だ」と力を込める。
誌面も紹介します。
代表 辻だいち