中国貴州省で日本語教師

2007年春~2009年春、青年海外協力隊

中国語、どうよ?

2007年04月05日 | ことば

毎日のように宿舎の留学生会館のフロント係さんたちと話す。

最初のうちは「おはよう」「~号室の鍵をください」「いくら?」「この近くに~はある?」程度だったのが、だんだん慣れてきて長い文で会話できるようになってきた。(学習言語の環境にいる初級学習者が、どんな会話からできるようになるのか、身をもって知ることができるわけで、教える立場から役に立つかもしれないと思って毎日細かく記録をつけている。)

例えば、
「もう一枚毛布か布団を借りてもいいですか、寒いので」と言うと「今私が持ってきてあげるから、ここでちょっと待っていてください」と言って迅速に持ってきてくれる。
その後、廊下で掃除のおばさんに「洗濯機のある部屋はどこにあるの?洗濯したいの」と聞くと、「カードは持ってるの?フロントでカードを買う必要があるのよ」と教えてくれたので、フロントに行くと、「まずはこのカードを洗濯機の上から差し込んで、それで動きます。そのあとでカードを私に返してね」と教わる。一回聞いただけで全部分かったので喜び勇んで洗濯室に行って、よく確認せずにカードを入れて失敗。フロントに戻り、「ごめんなさい、間違えちゃった。他の人の服がまだ入っている洗濯機にカードを入れたら使用中のタイマーが動いています。どうすればいいですか?」と言うと、「すぐ人を行かせるから」と係を呼んでくれる。

たぶん私は、いかにも外国人らしい発音や語順で話してしまっているのだろうけれど、それに留学生が常にいる寮なので、従業員が外国人の中国語に慣れているということもあるのだろうけれど、完全に話が通じるので、ほっとしている。二本松の老師に感謝。二本松で禁欲的に語学に集中した自分にも感謝。

ところで、外食をしていてもよく思うのだが、中国人の従業員は皆非常にまじめで働き者なんじゃないかと思う。さぼったり、無駄話をしていたり、あるいは客をだまそうとするような従業員を見ない。皆テキパキ働く。そういう面を見ているかぎり中国は明らかに途上国ではなく先進国だと思う。