愚ダメ記、真誤付き、思い津記

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サイバー攻撃

2021-05-13 | 日記

米国で石油パイプラインサイバー攻撃を受けて操業停止となり、広い範囲で石油・ガソリンの供給が止まったというニュース。サイバー攻撃を実行した犯行集団が「自分たちの目的はお金で、社会で問題を起こすことではない」という声明をだしたそうだ。さらに「今日からは、暗号化しようとする企業についてチェックし、社会に影響を及ぼさないようにする」のだと言う。

 犯行グループ側の「お金を取るだけで・・」という理屈の詳細は承知していないが、仮にそれが「鼠小僧的な義賊?の理屈」だとしても、「取られた金が損金となりその ”付け” が消費者に回ってくる可能性」などいろいろと社会的影響は出るだろう。もちろん「社会的影響」の有無・大小の判断も彼らの勝手な基準次第で決めるのだから、 「それなら良い」とは行かない。

 社会インフラへのサイバー攻撃のニュースは、かつての映画「ダイハード4.0」のシナリオが現実化したことを印象付けた。今回の石油パイプライン停止で、ガソリンスタンドに給油待ちの車が並ぶ映像があったが、それを見て「5~10年後はそれが「充電スタンド」に充電待ちで並ぶ車の映像に変わっているのだろうか?」と考えた。送電はかなりの部分コンピューター制御になっているので、送電を止めるのはパイプラインを止めるよりも簡単のように思える。

 あらゆるものが電子制御化してオンラインで繋がれ、さらにインターネットに結び付けられていく現在、単に「サイバー攻撃への防御能力の向上」だけでは混乱を避けられないと思う。米軍では、GPSによる位置測定システムが無力化された時のサポートとして、「星を観測して位置を知る」という大航海時代の方法の採用を決めたらしい。同じく、いざという時に全での手段を失わないよう、インターネットから独立した社内システムとか、電子システムが使えなくなった時のための手作業によるシステム運営のマニュアルとか、何か全く別系統のバックアップシステムを併設・準備しておく必要を切実に感じる時代になって来た。

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