そよかぜ日記

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主観的スマートフォン考 ① スマートフォンとはどんなものか

2013年05月01日 | コンピュータ
 私は今回機種変更をして2台目のスマートフォンを使用しはじめ、機種による違いや共通点をとおして、少しはスマートフォンなるものの概略が見えてきた気がしますので、これから導入を考えている方の参考にもなるかと思い、まとめてみました。

 スマートフォンとは、パーソナルコンピュータの技術をベースに作られた、インターネットとの親和性が高い多機能な携帯電話の通称ですが、機能的には、電話としても使える持ち運びに便利な小型コンピュータと言ってもいいのではないかと思います。 また、持ち歩くことと関連して、いろんなセンサーがついていますが、これをコンピュータの機能と組み合わせて、いろいろな機能を持たせたアプリ(アプリケーションソフト)が作られています。
 センサーとその機能を活用したアプリを、いくつか挙げておきます。 まず、スマートフォンでは、小さな縦長ディスプレイを有効に活用するため、ディスプレイを縦にしても横にしても文字や画像がちゃんと読めるよう、傾きが分かる加速度センサーが内蔵されています。 この加速度センサーを使ったアプリに水準器があります。 これは棚を水平につける時にたいへん役立ちました。 また、磁気センサー(北が分かる)と組み合わせて、空のある方向にスマートフォンを向けるとその方向の星座を表示するようなアプリもあります。、
 電話ですから、当然音を拾えます。 つまり騒音計などとしても使えます。 また、自分の位置と方向が分かるようにGPSや磁気センサーも内蔵していますので、カーナビや方位磁石、高度計などとしても使えます。
 カメラも内蔵されていますが、これをバーコードリーダーとして利用することもできます。 また、カメラのフラッシュを懐中電灯のようにも使えますし、カメラの露出を決めるしくみを利用して照度計などとしても利用できます。
 これ以外にもいろんなセンサーが内蔵されていて、これをコンピュータ機能と組み合わせることによって、さまざまな機能をアプリで可能にしています。

 スマートフォンの導入を考える場合、まず機種選定ですが、この際考えるべき要素が3つあります。 OSと通信サービス提供会社とスマートフォン製造メーカーです。
 まずOS(オペレーティングシステム)ですが、スマートフォンという「機械(ハード)」を操作する時に、いちばん基本になるソフトです。 コンピュータを使用している人は、Windows8 や Windows7 や Windows Vista などのWindowsシリーズがそのOSです。 コンピュータの場合も、このWindowsシリーズ以外にもUnixなどのOSもありますが、
 スマートフォンの場合には、全く違うOSが複数存在します。 OSが同じであれば、大部分のソフトは機種に依存しませんが、OSが異なると同じソフトは使えません。 スマートフォンに用いられているOSには、Google社の Android、Apple社の iOS、Microsoft社の Windows Phone などがあります。
 また、情報のやりとりをどの通信サービス提供会社の電波を使って行うか、選択しなければなりません。 Android用の機種は、ドコモ、au、ソフトバンクの3社とも扱っていますが、iOS対応機種は、今のところドコモは扱っていません。
 各通信サービス提供会社は少しずつ違ったサービスを実施していて、それに製造メーカーによる機種ごとの特徴を考え、機種を選定することになります。

 さて、スマートフォンは、持ち運びできる情報端末=無線で情報をやりとりする端末 です。 言葉が理解できないと会話できないように、情報のやりとりをする無線にも、いろんな通信規格があります。 スマートフォンはいろんな通信規格を利用できるように作られています。 音声通信(電話)には3Gと呼ばれるモバイルネットワーク(携帯電話回線)のうちのW-CDMA方式を使用していますが、ややこしいのはデータ通信です。
 データ通信でも、ほんの少し前までは3Gが使われていました。 ドコモの FOMA、、auの CDMA 1X、ソフトバンクの SoftBank 3G がそれです。 しかし、最近では3Gの拡張版で、データ通信を高速化した規格である 3.9G=LTE(ドコモでは Xi と呼んでいます)が使われるようになってきました。
 これらの携帯電話回線に対して、インターネット回線である Wi-Fi とも接続できるようにスマートフォンは作られています。
 「携帯電話回線」とか「インターネット回線」と書くと、前者は音声通信しかできなくて、後者はデータ通信しかできないようにも取れますが、上記のように、携帯電話回線で音声通信もデータ通信もできますし、インターネット回線を使用して音声データをやりとりする(インターネット電話など)ことも可能です。 要は規格の違いと理解しておけばいいのだと思います。
 Wi-Fiとは、無線LANを使用してインターネットに接続する方式で、パソコンでも使用されています。 携帯電話回線を使用するより、インターネット回線を使用して Wi-Fi で情報のやりとりを行う方が通信速度は速いのですが、Wi-Fi の電波は短距離にしか届きません。
 ですから、スマートフォンでデータ通信を行う際は、Wi-Fiの電波が利用できる環境では Wi-Fi を使用し、Wi-Fiを利用できない所ではLTEまたは3Gを使うのがお勧めです。
 次回はこのWi-Fiの活用を中心に書くつもりです。