そよかぜ日記

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大沢池・広沢池

2010年02月08日 | 旅行
沢に作られた大きい池と広い池、ほんとうに大きいのはどちら?

なんて、遊ぶつもりはありませんが・・・

京都市の北西部、京都市右京区の嵯峨野に、1kmほど離れて、大沢池(おおさわのいけ)と広沢池(ひろさわのいけ)が並んで存在します。
まだ昨日の雪が残る2月7日、京都市内のあちこちを探鳥目的で訪ねましたが、鳥の方の収穫はもうひとつでしたので、風景などの紹介を・・・

大沢池は、嵯峨天皇の離宮嵯峨院の庭池として作られた日本最古の庭池です。
古来、嵯峨野一帯は現在の桂川の水が流れ込む沼地で、そのために「沢」の字が含まれているのでしょうが、優れた土木技術を持った渡来系豪族の秦氏一族によって、田園地帯に変わりました。
やがて美しい自然に接することのできる場所として、王朝人の別荘が建てられ、そのうちの1つが嵯峨院でした。嵯峨院は後に大覚寺となります。
嵯峨天皇は弘法大師空海と親交を深められ、当時起こった飢饉に際し、般若心経を写経されたということです。


   大覚寺を臨む (写真はクリックで広がります)


   心経宝塔を臨む

広沢池も秦氏の開墾と関連してできた池でしょう。一時廃れましたが、明治時代に地元の人々の協力で修復されています。
現在は鯉などの養殖が行われていて、12月に池の水を抜いて「鯉揚げ」を行い、鯉や鮒を料理屋などへ販売しています。このため訪れた時も水が抜かれたままで、いろんな鳥たちの憩いの場になっていました。



池の周辺は、愛宕山を背景に、田畑を中心としたのどかな風景が広がっています。