やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

ニックレン・日本初個展「辺境の生命」

2014-06-12 | photo
コニカミノルタプラザで昨日書いた、高砂淳二さんの「ASTRA」展の
隣では、日本初となるそうだけど、ポール・ニックレンさんの「辺境
の生命」展
を開催している。同じく6/26まで。

野生動物や自然環境をテーマとするフォトジャーナリストで、その分
野での第一人者。カナダ人。大学卒業後は野生動物の生物学者として
働き始めたんだけど、データを取って発表するばかりの日々に、疑問
を感じるようになり、生物学者の仕事を辞めたらしい。



学者向けよりも、一般の人に伝えたいって思ったんだろう。ネイチャー
・フォトジャーナリストとして、活躍を始める。たくさんのテーマのな
かからピックアップしてあり濃密度が高かったけど、文章を読まないと
理解が深くならないなぁと思う。

「ナショナル ジオグラフィック」誌に16 本の特集を寄稿しはったんだ
けど、そのうちの2本の掲載誌が置いてあったのね。それを読まないと
写真だけでは彼のメッセージは伝わらない。



皇帝ペンギンは氷上ではおちおち歩いてるけど、水中では素晴らしい泳
ぎをするってことは、水族館でもお馴染みかも。それが海中から氷の上
に飛び上がる時には、2メートル近くもジャンプするとか。

飛べない鳥のペンギンが、空中で飛べる鍵を握るのは「泡」。研究者出
身のポール・ニックレンさんらしく、研究者とさまざま検証を重ねて謎
に迫っていって面白い。



もうひとつ面白かったのが、カナダ西海岸に面した森に、白い毛に覆わ
れたクロクマがいるとか。普通、黒色のクロクマが劣性遺伝により、白
い体毛の個体が生まれることがまれにあるそうだ。

先住民はその希少さ・神秘さから、白いクマを恐れ敬い、「スピリット・
ベア(精霊のクマ)」と呼ぶ。仲間内でさえ秘密。おかげで、毛皮商人が
クロクマを大量に狩っていた時代でも、この白いクマの存在に気づくこと
はなく、生態が守られたそうだ。


どちらの特集も表紙を飾ってるのは凄い

やっぱり、ナショジオも英語版を眺めるのも悪くないけど、やっぱり日本
版を読もうって思う。英語は気合を入れないとわからないからね。写真は
ポール・ニックレンさんの素晴らしいサイトから。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿