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渡邉博史・小泉八雲「怪談」撮影二日目

2014-07-15 | photo
写真家・渡邉博史さんの小泉八雲「怪談」撮影の二日目。
今日は「食人鬼」「かけひき」。今回は今日で終了するけ
ど、時間をかけながら撮影していきはる予定。

久しぶりに「怪談」を読んだけど、怖さをことさら強調
するエンタメではない。日本文化や民俗への愛着という
かリスペクトがベースに、怖さが立ち上がってくるとい
うか。

渡邉さんの直感というか琴線にふれたのは、そういった
あたりかも。ホラー映画の一場面を再現する気はこれっ
ぽっちもない。



「食人鬼」は死骸を食べねばならぬ因果に落ちた老僧の
話。禅家の僧の前で死者の肉を食べる役を、舞踏者の
本大輔さん
が演じる。

吉本大輔さんは、舞踏者としてのご活躍の他に、長年
親交のある写真家・鬼海弘雄さんの代表作「ペルソナ」
表紙を飾った方としてご存知あるかたも。そのいきさ
つも伺って面白かった。



人であって人でない・・肉塊を裂き、食らいつて食欲
を満たしながら、僧侶であった浮世の悲しさとあの世
で受ける科を演じるというか、踊り狂う。

言葉では言い表せない、感覚や感情がひたひたとボク
の心に入りこんでなかなか離れない。





「かけひき」はお屋敷の庭で、主人によって首切りの
刑に処せられた使用人が、恨んだ証拠に飛び石にかじ
りつくという話。



照明・上木實組の上木さんが兼任で切られる使用人役
を演じる。腕をお縄で縛られても、飛び石に齧りつい
ていても、照明やレフ板の指示をしてるのが凄い。



渡邉さんがどんな写真に仕上げはるのか、楽しみ。

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