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ねがうこと、ゆだねること

須田一政 写真展「釜ヶ崎」

2015-02-26 | photo
須田一政さんの写真展「釜ヶ崎」が六本木のZen Foto
Gallery
で開催中。2/28まで。釜ヶ崎といってもピンと
来なかったけど、あいりん地区のことだとわかる。

大阪天王寺近くで、路上生活をおくる日雇い労働者が
多く集まる場所。周辺には暴力団事務所も多いと言わ
れる。

行ったことがあるけど、完全アウェイ。昼間だったか
らか、怖くはなかったけど、安全な感じというか、ゆ
っくり歩いてはいけないという感じを勝手に受けた。



Zen Foto Galleryの店主マーク・ピアソンさんが須田
一政さんに、 釜ヶ崎の撮影を頼んだそうだ。

須田さんの作品は、関東で撮られたものばかり
でした。須田さん独自の視点で撮られた、古い
大阪が残るドヤ街・釜ヶ崎の写真が見たかった。


去年の6月1週間で撮影が行われたそうだ。2000年にも
釜ヶ崎は撮影したそうで、その時の写真と去年撮られ
た写真が展示されている。



その中に美しい女性が写っている写真が2枚混ざってて
違和感を感じる。案内カードの女性も実は同じ女性と教
わるから、3枚か。



それは住人たちの視線が異様に強く、撮ることが非常に難
しかったので、モデルをたてることで、彼らを撮るのでは
ないと認識させ「直接的な視線をずらす」ことにしたとか。

そういう作戦なら展示しない、とならないところが須田さ
んの面白いところ;

モデルさんをセッティングとしたことは、直接
的には思いつきなんだけれども、その思いつき
も含め、結果として、想像しているものができ
るかな、と。




彼は撮りたいものを探している。その表現のためなら、住
人でないモデルが登場することも受け入れていく。ドキュ
メンタリーを撮る気はさらさらないのだし。

どこか昔風の街が好きなんですが、そういうエ
リアを歩いていると、昔読んだ本とか、映画と
かのイメージが、現実の風景に重なってくるよ
うな現象が顕著になっていて。

セットや舞台を作って撮影するのではなく、今の町のなかに
須田さんは撮りたいイメージを探し続けてはる。インタビュ
ーのこちらを参考にさせていただく。

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