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ブラームスの盟友ヨアヒムへのオマージュ

2012-02-23 | art
イギリスのヴァイオリニスト、
ダニエル・ホープのコンサートを
トッパンホールに聴きにいく。



2008年、トッパンホールで初来日を
成功させ、2009年そして今回と着実に
ファンを増やしてきているという感じ。

プログラムがが19世紀前半のブラームスを
中心としたロマン派なんだけど、副題が
「ブラームスの盟友 J・ヨアヒムへのオマージュ」
となっていて、ヨアヒムと関連のある曲選び
という構成が面白い。



ブラームス:F.A.E.ソナタ より スケルツォ
クララ・シューマン:ロマンス
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 雨の歌
メンデルスゾーン:歌の翼に /魔女の歌
ヨアヒム:ロマンス
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番
ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲第5番

J・ヨアヒム(1831-1907)って知らなかったけど、
演奏家&作曲家。例えば、2番目のクララ・シューマン(
あのシューマンの夫人)作曲のロマンスは、ヨアヒムに
献呈されているし、 ブラームスの雨の歌の初演は
ヨアヒムとクララ・シューマンによって演奏されたそうだ。

彼が12歳で師事したメンデルスゾーンも入れて、
グリーグとは何度も共演した間柄。最後のハンガリー舞曲
全21曲はピアノ連弾用にブラームスが作曲したものを
許可をもらって、ヴァイオリン用にヨアヒムが編曲してる。



そういった曲の背景にふれながら、曲が生みだされる
物語を想像しながら聴いていた。

ヨアヒムは夫人の不貞が原因で離婚するんだけど、
その疑惑には根拠がないってブラームスは夫人を
擁護する。そのことで二人の仲は一度壊れるけど、
また回復したそうだ。

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