やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

#8ゆる市と高田義一郎展

2015-03-22 | カルチャー
国立の高田邸が取り壊されるので、3月8日9日にイベントが
あったことをここに書いたけれど、国立本店による展示会
が始まり、この21日22日は「ゆる市」が開催される。



「ゆる市」は8回目。6回目に行ったことはここに書いたけ
ど、今回は大混雑。いつもは数店舗で開催するのが、高田
邸だけの開催だったから。

「ゆる市」言い出し人の一人、テラバヤシさんが「ゆる市
でなくて、こみ市と言われたw」と。奥さんのくらしの道
具を販売する「musubi」が古い家に馴染んでいた。



この家を建てた高田義一郎さん(1886 M19~ 1945 S20)
のことが、国立本店による展示会で書斎を使って紹介され
ている。



基本は医者だったんだけど、ふりだしは京都大学法医学助
手だったり、文部省在外研究生として独伊英に1年留学した
り、溜池に日本初といわれた小児科医院を開設したかと思
うと、保険会社の医長を勉めたり、大学で教授になったり。

健康のため移り住んだ、国立で一橋大学の校医にもなるけ
ど、日本で最初の知的障害者のための滝乃川学園の校医も
3年間つとめている。



その上、大正から昭和初期にかけて多数の著作物、それも
学術書よりも一般向のエッセイや小説が多く、面白そうな
人だったことが伺える。

一攫千金の利害に目を皿のようにしている都会生活は、
その渦中にいれば「それでこそ人生!」の思いがあろ
うが、ここ(当時の国立)から客観すれば、あまりに
馬鹿げた努力 であり、余に人生を酷使するものである
様に見える。

でも女性陣には評判が悪い。『変態性慾考』『変態医話』な
んて本も著してるし(どんな本かは読んでないけど・・)、
3回も結婚していて、3度目が21歳の女性である点。

なによりも、家にある女中部屋がよくない。ボットン便所の
隣の北向き部屋。他の部屋や廊下より1段低い床。室内排気
口が女中部屋に流れ込むようになっている。。医者なのに女
中部屋への衛生環境配慮がない。


女中部屋とは思えない洋服・雑貨の「Norubulingka」