Chaneyカット

　90人から75人に減らす一回目のカットが現地火曜日午後4時までに迫っています。76人にまで減らすカットが公開されました。

TE Derek Carrier　OTAなどで良いプレイをしていたらしく地元では好評だったのですけれど、プレシーズンのプレイでスピードの無さが目立ちました。このタイミングでのカットはPS候補でもないのですかねえ・・・

TE Will Shaw　今年のTE/FBはタレント豊富で話題にすらならないままカットとなりました。

OL Nic Purcell　NCAA規定違反でOregon大転入が無くなり、そのままChip Kelly追いかけてきちゃった変な人。NFLレベルではなかったのでしょう。

DL Eddie McClam　加入した記事書く前に解雇・・・JAC戦には出たようです。

DL Isaac Remington　Oregon大のチームで規律違反の末追放された経歴あり、Chipがそういう事情で引っ張っただけなのでしょう。

DL Daryell Walker　今年のDLはセカンドとサードの間が大きく開いた印象。目立つ事無くカットされました。

LB Jamar Chaney　元スターター、あとで詳しく書きます。

CB Eddie Whitley　期待の若手だったのですけれど、JAC戦で右ひざを痛めた模様。本人が合意すれば（他チームと契約出来ないとあきらめれば）IR入りでしょう。IRは給料もらえるから。

S　Kenny Phillips　NYGの元1巡指名、結局体ぼろぼろと言う事でしょうか。JAC戦もウオームアップしたけど出なかったし。ここでカットするべきかは疑問ですが、3-4週待っても良くならないと判断したのでしょう。他チームで活躍しそうですごく嫌なカット。

P Brad Wing　オールプロセカンドチーム2回のベテランには勝てず。

LS James Winchester　Dorenbosの穴埋め契約ですし、カットは仕方が無いです。

　あと一人カットの必要が有るのですが、Phillip HuntをIR入りさせるのでしょう。ACLですし、本人が嫌がるとは思えませんから。

　
　Chaneyがカットされました。先日のロスター予想でもカット候補だったので驚きはしません。本来4-3MLB向きでStewart Bradleyの怪我の後ルーキーで3試合スターター、Bradley移籍でMLBに収まるかと思えばなぜかCasey Matthewsにポジション奪われSLBコンバート（これが本当に理解できない、ChaneyをMLBに戻してからディフェンス安定、序盤の連敗さえなければ・・・）そしてDeMeco Ryans加入でまたOLBコンバート、4-3のOLBよりは3-4ILBの方が良いだろうと今年は期待したのですけれど、若手にあっさりと抜かれてしまいました。小さい怪我の多い選手ですし能力低下が激しい印象です。あとSTで良い仕事ができないのはバックアップLBになると厳しいですね。一週早くカットしたのは他チームへの移籍と言う点でチームからの温情なのでしょう。
　

　Phillipsのカット、Nate AllenとPatrick ChungでSはなんとかなる。と言う計算が立った、のかなあ・・・。Earl Wolffはスピードに乗って突っ込んできてタックルしないでそのまま走り去る印象しかないのでAllenスターターで確定だとは思うのですけれど、プレイアクションに引っかかりNnamdi Asomughaに怒られている印象しかないのも事実です。
　Phillipsを10月くらいまで待って欲しかったのですけれどね、Kurt Colemanを先にカットしても良いと思うのですよ。

最古参2人の不調

　プレシーズンゲーム第3週の@JAC戦は31対24で勝ちました。ファーストチーム同士の前半も16対17でした。
　JACのHC Gus BradleyはChip Kellyと共にHC候補として名前が挙がっていましたし、その点でも面白い対戦でした。

　前半だけしか見ていませんが、ファーストチーム同士の戦いはここまでなのでとりあえず寸評を書きます。
　Michael Vickが率いたオフェンス、とにかく出来が悪かったのがTodd Herremans、オフェンスのプレイが崩れる時はほぼ全てHerremansからと言う惨状です。膝の怪我で練習を休んでいたりして万全ではないのですけれど、あと2週で開幕と言う意味でJason Petersよりも調整が遅れているのは間違いありません。バックアップのDennis Kellyの出遅れも被害を増す事になるように思えます。
　Petersはまあまあと言った感じ、開幕には間に合うでしょう。Lane JohnsonはJason Babinに割られる場面も有りましたが、Vickのスクランブルで互角に走ってリードするプレイも有りました、運動能力はさすがに高いです。

　スキルポジションに大きな不安は無いです。LeSean McCoyのランが不発でしたが、Herremansが簡単にやられ過ぎたのが一因ですからMcCoyが不調とは思えません。
　Vickもアップテンポオフェンスのようなものを見せました、ただハンドオフフェイク後の動きは不満が残ります。INTの場面は何で投げたのかちょっと分かりません・・・他のプレイでは投げ捨てが出来ていたのですが。
　ファーストチームのオフェンス、収穫はVickが無難にまとめた事、スキルポジションがChipのオフェンスで良い動きをしている事。不安点はHerremansの不調とそれをカバー仕切れなかったOL陣。オフェンスはこのまま開幕でも大丈夫でしょう、Herremansの怪我が間に合わない場合はAllen BarbreのRG起用が有るかもしれません。

　
　ディフェンス、Trent ColeとConner BarwinのOLB適性と経験の違いが出ました。パスラッシュではサックを取ったBarwinにOL突破を見せたColeとやっと機能してきた前進を感じるのですけれど、Coleのパスカバーは運動能力以上にセンスの無さをはっきりと感じます。BarwinのINTの場面、DE上がりの3-4パスラッシュOLBなんて言うのは5-10ヤードでゾーンをやっている振りがうまければ十分なんですが、Barwinはそれが出来ていますし、ボールが来た時に反応が出来ました。　
　Coleはゾーンの時にどうしていいのか分からない混乱が見えます。スロットレシーバーの対面に付く事も有りますが、なぜかマンカバーに行きます・・・そのマンカバーもとにかく5ヤード以内でバンプしようと必死に食らい付くだけであっさり逃げられています。3WRセット相手にSが上がらず（実質Coleがバンプした後のマーク引き継いでいますけれど）Coleをパスラッシュから外して対面に付ける。2重にミスチョイスしているのは致命的な欠陥になると思います。パスラッシュ弱くなって、結果的にSがスロットに吸い寄せられている、Coleのバンプを避ける分若干のルート変更は有っても、ここを狙い打てばQBはパスラッシュを弱める事が出来てWR-Sのマッチアップが作れる。システム変更の必要が有ります。

　Sの動きとしてはセット後にSが上がったりする柔軟さが出てきました。3-4はS入れた8人でランを止めるのが基本ですし、良い方向の変化です。
　マッチアップとして不安視していたBradley FletcherとJustin Blackmonはやられました。マンで付いたプレイでも競り合いで負けていますし、TDプレイのマークの受け渡しなどを含めてDBの連携調整と個々のタレント両方で不安が残ります。

　DLは素直に現行3人がスターターになるでしょう、Cedric Thorntonはランに不安が有りますが、Coleをパスカバーに使い続けるなら全体のパスラッシュと言う点で使い続ける必要が有ります。
　
　ランで一発を貰いましたが、あのプレイはセカンドチームDLにファーストチームが混ざるセットでしたし、NTとRE相手にOL4人ぶつけるJAC側のスペシャルプレイを食らってしまいました。人数的欠陥をDLは良く踏みとどまったのですが、2線目が危機を感じて上がって来たところでカウンターでは誰も居なくても仕方が無いです（最初RE方面にカットしてプレイと関係なくなった為に取られなかったのですが、カウンターを防ぐはずのLE Clifton GeathersともつれていつまでもつかんでたOLの反則を取るべきです）

　JAC相手に良い勝負をしたのを喜んでいいのかは微妙ですが、ColeのスロットマンマークとHerremansの不調以外は全体的に調整が進んでいる印象です。

ディフェンスの仕上がりを見る試合

　本番に一番近いプレシーズンゲーム第3戦の@JAC戦。ファーストチームが固定されてきたオフェンスとまだファーストセカンドの組み合わせを試しているディフェンス、完成度の低いディフェンスがどれだけやれるのかがまずは見所になります。

　DLから、SFで3-4NTは慣れているIssac Sopoagaとルーキーで4-3DTのBennie LoganがNTのファーストチームを争います。代役が居ないのでスターター当確なのですが、Cedric Thorntonのランディフェンスには問題が有ると見ています。ここにLoganを埋め込むテストが出来ると良いのですけれど。
　DEのセカンドチーム陣からThorntonを脅かす若手が出てくると面白いのですけれど、居ないかなあ・・・

　OLBではTrent Coleのパスラッシュで結果を出してもらいたいものです。同時にConner Barwinもサックが欲しい。4-3セットの時のファーストチームにBrandon Grahamを入れて結果を出してくれるとタレントの無駄遣いが少しはさばけるのですけれど。
　ILBは無風ですね、サードチームの誰をカットするかだけです。
　
　CBはファーストチームが通用するのかがまず問題です。Brandon Boykinはニッケルで起用したいと言う事ですし、Bradley FletcherがJustin Blackmonの相手を出来るかが見たいものです。
　次は4番手5番手争い、低レベルの中で誰でも良いからダイムバックが務まる選手が出てくれると良いのですけれど、難しいですかね。
　Kenny Phillipsが出るか出ないか、この試合出れないようだと居ないものとして考えるのではないかと推測します。Nate AllenでもEarl Wolffでも良いからPatrick Chungとコンビを組む選手が良いプレイを見せてくれないと困ります。

　
　オフェンスでは、Jason Petersの復帰で左へのランがさらに強力になるでしょう。LeSean McCoyとBryce Brownが揃うのも今年初めてになりますし、ランオフェンスがどれだけの破壊力を持つのかを見せてもらいましょう。
　もう一つはアップテンポオフェンスをMichael Vickにやらせるのか・出来るのか。すべてのシリーズでなくても1シリーズくらいきれいにまとめてくれると嬉しいのですけどねえ、この試合でも見せないようだと手の内を隠すのではなく出来ないと判断するべきでしょう。
　
　レシーバー陣もDeSean Jacksonの反対側はRiley Cooperで行けそうですしサードチームの残留争い程度でしょう。James Caseyがちょっと目立たないのがなぜなのかも見ておきたいです。

　OLはセカンドチームから誰が残るのか、2番手Cが地元紙でも意見が割れています。この試合のセカンドCが誰なのかには注目しています。

　オフェンスは今のところ機能しているので不安は少ないです。
　ディフェンスでColeをパスカバーに回しているのは実戦練習だと思います。この試合では積極的にパスラッシュを仕掛けるでしょう。5-3-3の形でSが上がるのが現段階ではベターだと考えます、SがBOXに入るかどうかも見ておきたい点です。
　
　コーチ総入れ替えですし仕上がりが遅いのは仕方が無いのですが、ここで2013年どう戦うかの形が見えないようだと厳しいシーズンになってしまうでしょう。ディフェンスが何を見せてくれるのか、練習ではない本番仕様のプレイがどういうものかが見える試合になる事を期待します。

OL全員集合

　日本時間日曜日朝8時30分からのプレシーズンゲーム第3週@JAC戦に向け、現地木曜日の練習は午前だけ、Chip Kelly初の遠征となります。

　普通来週の4試合目は3番手4番手の生き残りを掛ける試合でファーストチームは3試合目が最後になります。Michael Vick率いるファーストチームは前半終了まで、その後はNick FolesのセカンドチームとMatt Barkleyのサードチームが後半プレイする予定になっています。
　ウオーターで入れ替えると言うよりはスナップ数やプレイ状況で交代させる予定とChipは記者会見で言っていますから、第2Q後半からFolesが出てくるかもしれません。

　
　アキレス腱断絶の怪我から復帰したJason Petersですが、キャンプではハムの怪我に苦しみました。やっと練習に復帰したばかりなのですが、JAC戦は前半終了程度までプレイ予定となっています。JAC戦で慣らしてNYJ戦欠場して開幕するのがJAC戦に出れる状態ならベターでしょう。
　問題は復帰直後に試合で使うことのリスクです、NYJ戦も木曜日の試合と次まで間隔が有るので無理しなくて良いとも思っていましたが、ファーストチームで使うことを重視したと推測します。

　膝の怪我で最近練習を休んでいたTodd HerremansもJAC戦出場予定です。これでベストメンバーのOLが今年初めて揃う事になりました。Vickスターター指名で背後を守る1巡4位指名Lane JohnsonにACLから復帰のJason Kelce、隠れたプロボウル候補Evan Mathis、健康で過ごせばリーグでもトップ10には入るユニットになるはずです。


　アップテンポのオフェンスがディフェンスに負担を掛けるのではないか？と、質問されたChipが、カレッジでも同じ事をしてきたけれど、どんな試合だって20分から40分の間じゃないか、その程度の差でどうにかなる（スタミナが切れる）もんじゃないよ。それに、Oregon時代はほとんどの試合でタイムオブポゼッションで優勢だった、アップテンポとは関係ない。こういう答えでした。
　たしかに、アップテンポでもオフェンスが続けばボールキープ出来ますし、ゆっくりやっても3&アウトではあっという間にディフェンスになってしまいます。ですけれど、これまでオフェンスの時間が長かったのはOregonが強豪だっただけなんじゃないかなあ・・・
　現在8勝すれば上出来のような予想が多い再建中のチームでディフェンスに問題点を抱えている事を考えると、アップテンポでボールキープが出来ない場合にディフェンスの苦労は相当なものになるでしょうね。


　日曜日は出かけるのでチャットに私は居ません。チャットルームは常設ですので、皆様でお使いください。

Vickをスターター指名

　Michael VickとNick FolesのQB争い、Chip Kellyが開幕戦のスターターはVickと記者会見で公表しました。

　ミニキャンプからトレーニングキャンプ、プレシーズンゲームと見てきてVickが80点でFolesが79点だった。QB陣全員を集めてのミーティングでVick起用を伝え、Folesはそれを受け入れ、今後Folesをトレードに出す事は無く素晴らしいQBを2人手元に置けて幸せ。との事です。
　
　開幕戦3日前までスターターは決めない、と言っていたChipですが、本番前の最終調整のプレシーズンゲーム3週目の前にスターターを指名しました。
　これまで2戦、Vickにはポケットパサーをやらせ、Folesには右利きのQBが苦手な左ロールからのパスを多用させました。欠点を克服できるかに主題を置いてきましたが、次のJAC戦は本番仕様のプレイをさせる為のスターター指名ではないかと考えます。

　Vickのプレイですが、ピストルから始めるのは下手糞ドロップバックをしなくて良いと言う意味で良くなるでしょう。スクランブルに出る足は健在ですし、ラン重視のシステムはブリッツを掛けられる危険も減るでしょう。パスに関してもTE重視はスクランブルに出る時のリードとしても良い変化です。
　これはFolesでも同じですけれど、Chipのソーンリードを壊す方法としてQBに1枚付けることが予想されます。ハンドオフフェイクの瞬間にサックを狙うようなブリッツを要所で入れてくるでしょう。そういう時に足の速さで逃げれるのか、判断力不足でそのままロスタックルを貰うのか、Vickの頭脳面が不安です。
　JAC戦を待たずに公表したのですから、JAC戦で悪いプレイをしてもVickを降ろすことは出来ません。ChipはVickでやれると確信したのでしょう、その判断が間違っていない事を信じたいと思います。