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イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

本当なら一大事です

2011-02-12 01:45:00 | イーグルス
 Mike PattersonがFAになると言う情報が地元紙で流れています。2005年の1巡指名で契約延長も済まし2016年まで契約が有ると言われていたPattersonがルーキー時の6年契約を終える今FAに成っている。そう代理人が公表しているそうです。これは全く持って意味不明の情報で、現地でも情報の成否を巡って混乱が起こっています。一般には契約延長済みで、今後6年間で28ミリオンのベースサラリー(他にサインボーナスは支払い済み)を受け取ると考えられています。代理人の原文を読んでいないので何がどうなっているのかが分からないのですけれど、チーム側がカットする事は無いでしょうから、Patterson側に契約延長分をキャンセルするオプションが有る、こう言う事なのかもしれません。
 
 DTはBrodrick Bunkleyが不調でスターターから滑り落ち、Antnio Dixonがスターターに昇格しました。そしてTrevor Lawsがパスラッシュ専用で使われる事になり良い動きを見せています。ランストッパーPattersonが居なくなってBunkleyとDixonがスターターで並ぶ布陣でもどうにかなると思っていますけれど、Pattersonがチームを離れる事は大きな痛手です。

Mike Patterson
57タックル 29ソロ29アシスト 2サック 2QBハリー
 1対1では無類の強さを持つが、ダブルチームされるとあっさり潰される5-11で重心の低いNTです。3-4に移行する際にPattersonがNTを務められない(ダブルチームに弱い)のが1番の問題とも見られています。毎年ランストップで重要な役割を担っていますが、今年も57タックルとDTとしては素晴らしい記録を残しました。
 上記したとおり、契約問題が急浮上しています。システム変更が有ってもLDTとしてランストップの要で有り続けると考えていたのですけれど、本当にFAになるとすれば再契約には大金が必要になるでしょうし、困難な契約になると考えます。


Antnio Dixon
36タックル 25ソロ11アシスト 2サック 2QBハリー 
 不調のBunkleyからスターターを奪いました、去年WASのFAルーキーからファイナルカットで落とされたのを拾った無名選手がここまで成長するとは考えていませんでした。322ポンドと公表されていますが、入団時よりはかなり絞った印象ですし、今は300ポンド程度ではないかと見ています。ランストップが主任務ですが、前傾姿勢でOLを割る動きも出来ます。問題はQBのステップワークに付いていけないような場面が多くサックを逃していますけれど、投げ急がせるという意味では素晴らしい動きをしています。


Brodrick Bunkley
34タックル 20ソロ14アシスト 2QBハリー
 素晴らしかった2009シーズンから一変、圧倒的なOLとの1対1の強さが無くなってしまいました。2年目以降本当に押されないと言う意味ではリーグ屈指のDTだっただけに今年の不調は怪我以外では説明出来ないのですけれど、怪我を抱えているという情報はオフシーズンの今になっても出てきません。ルーキー時の契約が来年で終るのですが、今年のプレイでは再契約への動きをするか大いに迷う事になりそうです。


Trevor Laws
18タックル 13ソロ5アシスト 4サック7QBハリー1INT
 2巡指名から鳴かず飛ばずの3シーズンを過ごしましたが、今年はパスラッシュに特化する事で生まれ変わりました。万能型から特化型への変更で出足の良さが目立つようになり、OLの間に入り込む技術が活きる様になりました。来年はDTのパスラッシュが重視されるシステムになりそうですし更に重要な任務を与えられるでしょう。ルーキー時の4年契約が終わります。


Jeff Owens
1タックル 1アシスト
 7巡指名のルーキーでPS暮らしが長かったのですが、怪我人が出た事で53人枠に昇格後すぐに試合で使われ、その試合で左ひざを捻挫して手術を受ける怪我を負いました。来年のキャンプに間に合うかは微妙な所のようです。

来年のシステムは

2011-02-11 12:32:00 | イーグルス
 新任のコーチ達の記者会見では今よりもシンプルなディフェンスシステムを使う、こう言う声が上がりました。Sean McDermottはシステムを重視して、プレイが崩れた時や予想外の動きを取られた時でもプレイブック通りの動きをする事を指示した事が多かった。レッドゾーンでの被弾率が高かったのはその場の判断を重視しなければならない場面でもシステムに当て嵌めようとした事が一因である。そう言う批判も出ました。

 Juan Castilloを中心にJim WashburnとJohnnie Lynnの3人でプレイブックを作っていくと推測します。Washburnはランよりパスラッシュを重視するDLコーチだと見ています、Trent Coleらパスラッシャーにとってはまずはランを止めると言う足枷が無くなる事で力を発揮するでしょう。問題は、パスラッシュ重視時代は常にランディフェンスが低迷した事で、TENはLBにドラフト権とお金をかなりつぎ込んでカバーしていました。今のLB陣でDLはパスラッシュ優先と割り切れるかは難しい所です。
 Lynnがマンとゾーンどちらを得意とするのかを考えてみます、NYGのDCからBAL.SFのDBコーチの経歴を考えると4-3でも3-4でもDBを使えるでしょう。SFでは最初4-3で最近は3-4でした。今年のSF戦の印象だとマンとゾーン両方を併用しているように見えました。大柄なDBを好むように見えますが、Lynnの好みかGMらフロントの判断かは分かりません。
 4-3でDL(少なくともDE)にはパスラッシュをさせる、DBは少し大型化しそう。アシスタントコーチから考えるとこう言う変化が有りそうです。Castilloがはっきりとしたコンセプトを公言するのを待つ事になりますが、3-4への移行はしないと思います。


 オフェンスはAndy ReidとMarty Mornhinwegのままですから変わらないです。Howard Muddがゾーンブロックを採用するかどうか程度の変化でしょうか。IND時代はゾーン専門ではないにしろ、時として斜めへのブロックを多用する試合も有る印象でした。足の回転が悪いのが今のOL最大の欠点だと思いますが、それを改善してくれるとかなり良くなるのではないかと思います。

 
 Jim Johnsonの前期のようなブリッツ連発なのか、後期のようなLBは5ヤード後ろに並べる形なのか、それはまだ分かりません。それでもパスラッシャーを獲得してランディフェンスをやらせる矛盾から脱却するだけでも大きなプラスになるはずです。

息子って・・・・・・・

2011-02-10 00:16:00 | イーグルス
 Andy Reidと愉快な仲間達、ついに愉快な仲間の息子達まで巻き込むようになりました。

 ポジションコーチを内部昇格で済ませた後、その穴埋めの見習いコーチの発表が有りました。
 Duuuuuuuce StaleyがSTコーチ見習いとしてチームに帰ってきました、MIAのRBコーチに就任した前任のSTコーチ見習いJeff Nixonが離脱した時にStaleyが後任のST/RBコーチ見習いとして穴を埋めるのではないか、そう言う情報は有りました。コーチとして才能が有るかは未知数ですが、LeSean McCoyに必要なGとTの間に飛び込むランの名手でしたし先輩として指導をしてくれる事を期待します。

 QBコーチだったJames UrbanがアシスタントOCに昇格しDoug Pendersonがコーチ見習いからQBコーチに昇格しました。UrbanはオフェンスのSean McDermottと言うべき存在で1999年Reid就任と共に入団し、アシスタントHCからコーチ見習いを経て今回CLEのHCに就任した Pat Shurmurの後任として2009年からQBコーチを務めていました。ただし、Kevin Kolbを育成したという実績を考えると功績を上げて昇格したのかReidのお気に入りと言うだけなのか疑問です。
 PendersonはDonovan McNabb入団時にReidがGBから連れて来た先生役の中堅QBでした。カレッジから卒業時にはNFLに入れずアリーナを経て1993年にMIAに入団しますが、その後またアリーナに戻った経験があります。95年にGBに入団後Reidが引き抜きスターターを任せますが、McNabbが成長した翌年にはCLEに移籍、その後GBに戻って2004年に引退しています。Shurmurが離脱した09年にコーチ見習いとして戻って来ています、経歴を見ても事実上のQBコーチはUrbanではなくPendersonではないかと言う噂は有りました。
 Kolbの育成失敗とMicheal Vickの成長、どちらに重点を置くかでこの2人の評価は大きく変わります。更にMarty MornihnwegがQBコーチ兼任のようなものと言う話も有りますから話がややこしくなります。とにもかくにもReidのお友達3人がQBを育成していきます・・・

 DBコーチにJohnnie Lynnが就任しました、先日コーチ見習いから昇格したMike ZordichはSコーチ、LynnがCBとしてDBコーチ職は2人体制となります。Lynnは1979年にNYJにCBとして入団し86年までプレイします。その後カレッジのコーチを経て1994年にTBのDBコーチになり、SF.NYGのDBコーチを経て2002年にNYGのDCに就任します、初年度は10勝しますが、翌年4勝に終わりHCのJim Fasselと共に解雇されました。その後BAL.SFのDBコーチを務めていましたが、SFのHC交代で今回CBコーチとして入団する事になりました。
 NFLでのコーチ暦17年の実績を持つLynnの加入はコーチ見習いから昇格したばかりのZordichの経験不足を補うに十分な補強になります。事実上LynnがDBコーチでZordirhはDBコーチ補佐のような形になるのでしょう。TENから獲得したJim Washburnとディフェンスのポジションコーチのうち2つはベテランを獲得する事が出来ました。DC Juan CastilloにとってもDC経験が有るLynnの加入は大きなプラスのはずです。

 そして最後にNYG戦の大逆転でのオンサイド以外なーーーーんにも仕事をしていないSTコーチBobby Aprilの息子がコーチ見習いとして入団しています。シーズン前半の敗因はビックリターンを連発された事に有ると言ってもおかしくない戦犯候補ですし、後半良くなったとは言え平均レベルにしただけです。
 その息子、Bobby April jrは28歳で無名校のコーチを務めてきましたが、今回コーチ見習いとして入団しました。選手としてもコーチとしても全くの無名ですし縁故以外の何者でもありません。


 Lynnの加入は素晴らしい事だと思いますし、Staleyの復帰も喜んで良いのでしょう。しかし、何の実績も無いAprilの息子の加入はReid(もしくはフロント)の脳味噌の硬化の象徴です。Aprilがチームを離れる時には一緒に解雇でしょうから大きな影響は無いのでしょうけれど、プロの人事としてはお粗末過ぎます。

知り合いしか使わないならDawkinsをコーチとして呼び戻して欲しい

2011-02-08 21:56:00 | イーグルス
 空席だったディフェンスのポジションコーチ選びはコーチ見習いの2人を昇格させる地味な結果となりました。NFLの中で優秀なポジションコーチを引き抜くのは楽な事ではないですから(今回のJim WashburnのようにHC入れ替えの余波でもないと契約切れになりません)カレッジから引き抜く事を期待していたのですけれど、結果が出なかったコーチ陣から若手を抜擢する意図の理解は難しいです。

 LBコーチにはMike CaldwellがLBコーチアシスタントから昇格しました。1993年にCLEに入団し、95までCLE。96年にそのまま新球団BALの所属になります。97年はARIに移籍し98年から2001年までLBとしてよりもSTとしてチームで活躍した後に2002年CHIへ移籍、03年にCARで引退しています。その後2008年からコーチ見習いとしてチームに帯同し、2010年からLBコーチアシスタントに昇格、そして今回のLBコーチ昇格となります。個人的にはSTコーチへの転身を予定しているものとコーチ見習いの時から決め付けていたのですが、LBコーチになってしまいました。
 現役時代はLBとしてはずっとバックアップで、FAでCHIに引き抜かれる直前の2001シーズンだけWLBとしてスターターでプレイしていました。CHIではスターター扱いだったのですが、すぐに怪我をしてしまった記憶があります。STのキャプテンを務め、オンサイドキックリカバーやリターナーの前での強烈なブロックでの働きの方がLBとしてのプレイよりもはるかに輝いていました。
 39歳で見習いを含め3年間チームに居ますし、ポジションコーチになる時期が来たと言う事なのでしょう。能力が有るか無いか、Andy Reidの部下選びは能力よりも縁故なので大きな期待をしない方が良いとは思いますけれど、解雇された前任のLBコーチはCaldwell以上にReidの子飼い(HCアシスタントからの昇格)ですから能力で上回っていると思いたい所です。


 Dick JauronがCLEのDCに引き抜かれて空いたDBコーチにはMike Zordichがコーチ見習いから昇格します。1987年にNYJに入団後89年からPHX(現ARI)に移籍、94年からチームで98年までプレイしていました。Sの控えで怪我人が出るとFAから契約、怪我人が治ると解雇されるがどこも取らないから潜在的にPSのような確保をした記憶があります。
 その後高校でコーチを始め、2009年にコーチ見習いとして帰ってきて2年、DBコーチに昇格しました。47歳とNFLのコーチ暦2年の割りに高年齢です。12年と現役生活が長かった事と高校でのコーチが長く、カレッジやNFLでのコーチ暦が非常に短いのは気になります。


 お友達人事を貫き通すReid内閣、本当にこれで良いのかは1年後(またはプレシーズン緒戦)に判断する事になります。新DC Juan Castilloが4-3か3-4かすら発表しない現状、ディフェンスがどう変わるのかは予想が出来ません。オーソドックスな4-3になるのではないかと考えていますが、ドラフトやFAに向けて動くこの時期に、方向性が見えないのはここの文章も書きにくいですし、ドラフト候補をチェックしていてもつまらないです。

素晴らしい試合でした

2011-02-08 02:04:00 | イーグルス
 スーパーボウル、本当に良い試合でした。横からヘルメットが飛んできたり、パスラッシュの手が掛かってのINTとかプレイで不運が有ったPITと攻守の軸を怪我で欠いたGB、共にアクシデントを乗り越え続けるコーチ陣の対応も素晴らしく、選手もつまらないミスの少ない締まった試合でした。

 去年のDrew Breesを見ていてDonovan McNabbじゃあこう言うプレイは出来ないんだよなあ、それを今年はMicheal VickじゃあAaron Rodgersみたいなプレイは出来ないんだよなあ。同じ事を考えてしまいました。セットの時点での予測と対処、プレイが始まってからのブリッツが来たらこうするカバーが厚かったらこうする、1秒ごとに変わる状況の中での的確な判断、Roddersはスーパーボウルを勝つQBにまで成長していました。
 ただ、去年とは違いレベルの差に絶望はしていません。私個人の好みではないのですが、Vickを中心としたチームでもGBに勝てなくは無いと思います。サードダウンをどう取るのかの方向論が全く逆になるのですけれど。

 個人的MVPはChad Cliftonです、Rodgersの背後を完璧に守り続けました。同時に手を変え品を変え正面を守ったRT.TE.FBも素晴らしかったです。試合前に話していたのですが、Trent Cole.John Abraham.Julius Peppersから背後を守り続けたCliftonは本当に素晴らしいプレイを続けています。
 
 Hines Wardのどうマークしても付いて行ける訳が無いステップからのTD。マンでもゾーンでもパスプロテクトさえ持てば絶対に開くようにデザインされたGreg Jenningsへの右コーナー、個々のプレイでも素晴らしいプレイの連続でした。

 PITの敗因はWilliam Gayが狙われてしまったDB層の薄さ、Troy Palamaluが万全でなかった事、ファンブルロストが最悪のタイミングで出た事でしょう。パスラッシュが届かなかったのはGB側のプレイが良すぎただけで、あのDBではPolamaluのブリッツを期待する事は出来ませんでした。

 本当に良い試合を見せてもらいました、良いQBがスーパーボウルに勝つためには必要な事を再確認する試合でもありました。Vickがエース待遇でどこまで成長するか、Vickが頭脳面で成長を見せれば可能性は低くないと思います。来年は舞台に立ちたい、そう思える試合でした。