7巡240位 FB Stanley Havili

　11人の指名選手、最後は7巡240位のRB/FB　Stanley Haviliです、UtahのSoltLakeCity出身でいとこに去年KCに3巡指名されたTony Moeakiが居るトンガ系。高校時代はオールアメリカに選ばれる有名選手でした。1500ヤードのランと1000ヤードのレシーブで32TDを記録しています。USCに進学後、1年生は腿の怪我の為にレッドシャツになり、2度目の1年生で13試合全てでスターターとして出場します。2年生12試合に出場し11試合でスターターでした。3年生は10試合に出場しますがN.D戦で肩を怪我して残りのシーズンを休みます。4年生では13試合に出場しPac-10のファーストチームに選ばれました。

1年生　怪我の為3試合出場後レッドシャツ
1年生　13試合出場　ラン21回124ヤード　2TD　34レシーブ248ヤード　5TD
2年生　12試合出場　ラン13回 71ヤード　　　　　24レシーブ324ヤード　3TD
3年生　11試合出場　ラン21回138ヤード　　　　　22レシーブ298ヤード　2TD
4年生　13試合出場　ラン26回166ヤード　1TD　32レシーブ396ヤード　2TD
　
　身長6-0と1/4、体重227ポンド、40ヤードなどは肩の怪我の為に計測されていません。ワンダリックテストは23点でした。

　ハイライトではワンバックからのドローにスクリーンとRB/FB両面で素晴らしい動きを見せていますし、オフセットIのFBからモーションしレシーバーとしてLBを千切る場面が目立ちます。単純にLBをスピードで置いていくだけでなく、ゾーンの隙間に入るセンスも感じますし、WCO向きのFBなのが伺えます。

　長所はレシーバーとしてのお手手の良さとルート取りの上手さ、タックルを外すフットワークを持つ。RACからDBを打ちのめす事が出来る。
　欠点はFBとしてのリードブロックはNFLレベルでは全く通用しない。パワー不足でRBとしてもスピードとパワーのバランスが悪く、FBとしてパワー不足は深刻。RB専任でやつスピードも運動能力も無く、FBとしてはリードブロックが出来ない。
　1番気になるのはパスキャッチ系FBとしてブリッツのピックが出来るのか、この評価がどこにも有りません。ブリッツを拾えるとも拾えないとも書いてないのが嫌な感じです、ハイライトもそう言うプレイは無いですし・・・
　Leonard Weaverの代役としてそのままシステムに当て嵌める事が出来るラン/パス能力の持ち主です。3rd1要員になるランパワーは無いように見えますが、スクリメージへ到達する速さとパワーのバランスと言う点では面白い存在になるかもしれません。
　Andy ReidはFBの中では1番の評価をしていたようです（こんなのFBじゃない・・・）とは言え本当に欲しかったらFBでも上位で取るのですから、たまたまこの順位まで落ちたから取っただけなのでしょうね。それでもWCOのFBとしては面白いかもしれません。

Jim Johnson時代に戻す

　Juan Castilloがインタビューに答えました、多分就任以来始めてオフィシャルHPにCastilioが話しているのが載ったと思います。が（私の英語も酷いもんですが）何言ってるのかわからない・・・・・・メキシコ訛りなのかスペイン語を普段使っているので仕方がないですけれど聞き取りにくいです。結局、活字として出てくるまで待って感想を書く事になりました。今後も記者会見の度に苦労する事になりそうです。

　サードダウンとレッドゾーンを改善するのが去年からの課題で、今それに重点的に取り組んでいる。Jim Johnsonから受け継いで来た8つのブリッツパターンの研究をスタッフで進めている。システムは基本的にこれまでと同じで選手を混乱させるような変化はしない。と言っているので、4-3のままブリッツを増やす形に戻す予定なのでしょう。
　ロックアウトによる練習が出来ない不利も有るが、コーチスタッフで戦術の研究が出来るメリットも有る、と言っているのですが、ミニキャンプで簡単にシステムを伝えて、キャンプとキャンプの合間に研究すれば良いわけです。受け取り方が難しいのですけれど、DC就任が予定外のものでCastilio本人がまだディフェンスを把握出来ていないのかもしれません。

　
　4-3のままパスラッシュ重視のシステムになるのでしょう、DBはゾーンからマンに戻すのかもしれません（Sean McDermottが複雑なゾーンを作りすぎて失敗しました）マンカバーに戻すのであればRCBの人材不足が解決していないのは大問題です。