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3巡90位 CB Curtis Marsh

2011-05-05 17:29:00 | イーグルス
 3巡90位での指名はUtah StateのCB Curtis Marshを指名しました。LAに近いSimi Valley出身で父親は1995年のドラフト7巡指名で97年までJACとPITでWRとしてプロ経験が有る2世選手です。高校の最終年度には地区のファーストチームに選ばれ、RBとして1608ヤードのランとCBとして55タックル2INTを記録しています。陸上選手でも有り、100メートルで10.6の記録を持っています。
 Utah State進学後RBに専念して10試合に出場3試合ではスターターでした。82キャリーで302ヤード2TDとパスで16レシーブで96ヤードを記録しています。2年生の時は12試合出場3試合スターターで42キャリーで185ヤード3TDのランと12レシーブ107ヤード1TDヲ記録しました。3年生の時にCBにコンバートされ12試合に出場し4試合でスターターを務めています。32タックル1INTを記録しました。4年生もCBで12試合にスターターで出場し45タックル2INTを記録しWACのセカンドチームに選ばれています。

1年生 82キャリー302ヤード
2年生 42キャリー185ヤード
3年生 32タックル1INT
4年生 45タックル2INT

 身長6-0と1/4、体重197ポンド、40ヤード4.46、ショートシャトル4.07、スリーコーン6.87、垂直飛び37インチ(94cm)、幅跳び10フィート3インチ(307cm)、ベンチプレスは12回上げ、ワンダリックテストは30点でした。

 ハイライトとコンバインですが、コンバインではイージーなボールを何度かキャッチミスしていますし、ハイライトでも取れるボールを取らないでカットしています。カットするのは下手に取りに行くよりも堅実で良いのですけれど、元RBとしてレシーブを記録している事、父親がプロのWRで有る事を考えると少し残念です。
 ディープまでしっかり付いていく縦のスピードが有りますが、横への動きにはやや不満が残ります。レッドゾーンで横に流れるWRのマークでは後手を踏む場面も見られ経験不足なのか読みが甘く見えます。
 バックペダルとターンですが、6-0の高身長なので仕方が無いですが、少し膝の曲がりが悪く腰高にも見えます。ターンからの再加速は悪くないと思います。

 長所はサイズとスピードの素晴らしい調和、加速もトップスピードも一流でバランスを崩さずにターンする事が出来る。ゾーンカバーの時の視野の広さ。バンプした後にバックペダルに移るのがスムーズ。
 短所は経験不足でマンカバー時に裏を取られる事が有る。一流のWRを相手にした事少なく、NFLレベルでプレイ出来るのか不明。マンカバー時にボールが落ちる場所の認識が下手。身体能力をプレイで使いきれて居ない。
 身体能力は素晴らしいがCB専任で2年間しか過ぎていない事、WACがそれほどレベルが高く無い為に経験不足、良く言えば伸びる余地がたくさん有ると言う事になります。バンプコーナーと評価されてもいますし、バンプからショートエリアのカバーはチーム戦術に適合しています。

 RCBのスターター不在を埋める必要が有るのですが、経験不足を考えると1年目からスターターとして使うには不安が残ります。1年ダイム、2年目ニッケルで3年目からスターターになる事を期待するような未完成の素材の印象を持ちます。
 不安が有るのであればもう1枚CBを指名する事は出来たでしょうからMarshに期待をしているのだとは思いますが、現有戦力のJoselio HansonやRFAのDimitri Patterson、2年目のTrevor Lindleyで賄うつもりなのか、FA補強でNnamdi Asomughaを狙うのか、フロントが考えている事は分かりませんが、Marsh指名でCB補強が終わりとは思えません。

 サイズとスピードと頭脳の高いバランスを評価したと言われたMarshですが、一流相手の経験が足りませんし2年目以降に期待の素材でしょう。