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5巡161位 G/C Julian Vandervelde

2011-05-10 19:31:00 | イーグルス
 5巡161位で指名したのはIowa大のOG Julian Vanderveldeでした。Iowa州の東端に有るDabenport出身で高校時代は州のセカンドチームに選ばれ、OL.DLとFBでもプレイしていたようです。同時に野球、レスリングと陸上もやっていたそうです(トラックと書いてあるので砲丸投げとかではなく走る方みたいですけれど、OLが走る種目って何ですかねえ)野球はリトルリーグではかなりの選手だったようです。
 Iowa大ではレッドシャツを経て1年生はRGとして11試合出場6試合スターターでした。2年生はLGでプレイし13試合中9試合でスターターを務めています。3年生は夏に腕の筋肉を痛めて出遅れ12試合中9試合で主にRGとしてスターター出場をしました。4年生はLGで13試合全てでスターターを務めています。4年生の時にBig-10のセカンドチームに選ばれ、アカデミックチームには4年間ずっと(高校時代からずっと)選ばれ続けました。

1年生 11試合出場
2年生 13試合出場
3年生 12試合出場
4年生 13試合出場

 身長6-1と7/8、体重301ポンド、腕の長さは32と3/4インチ、40ヤード5.12、ショートシャトル4.59、スリーコーン7.40、垂直飛び31インチ(79cm)、幅跳び8フィート8インチ(260cm)、ベンチプレス23回でワンダリックテストは34点とさすがアカデミックチーム常連の高得点でした。

 コンバインとハイライトを見た印象ですが、ホールドは上手いけれど押し潰すパワーは無いです。ランでもパスでも取るべき相手をずっと押し続ける真面目なプレイ振りですが、パワーで押し込まれる場面も見られました。

 長所は出足の良さで良い位置を取る事が出来る、足の回転が良く手を抜かずに動き続ける事が出来る。研究熱心で練習熱心、LBをオープンフィールドで拾う技術に長ける。
 短所は身長と腕の長さが足りずに長身DT相手に一方的にやられる試合がある。パワーで押し潰すような事が出来ず、プロでは上半身の力不足を改善しなければならない。ずるいプレイを嫌い、優等生なプレイをしすぎる。
 頭と性格の良い選手と言う事でAndy Reidがいかにも好きそうなタイプです。ハイライトを見ても凄いパワーが有る訳では無いですし、NFLレベルで使い物になるのは難しいのではないかと思います。練習嫌いでまだ筋肉が付くとかじゃなくて、頑張ってこの評価なのは厳しいです。ただ、3年生の時の腕の怪我が上半身のパワー不足の原因とする評価も有り、良くなる可能性は有りそうです。

 PSから引き抜かれて薄くなったOLバックアップの補充要員としての指名でしょう。両方のGとCでもプレイが出来るようです。6巡でC専用の選手を指名しているのでGとして起用されると思われます。Nick ColeとMax Jean-Gillesの両方がFAで抜けた場合にはバックアップとして残留する可能性が出てくるかもしれません。

5巡149位 RB Dion Lewis

2011-05-10 09:13:00 | イーグルス
 5巡149位での指名はLeSean McCoy卒業後にPittsburgh大のエースRBを勤めたDion Lewisです。キャンプ地であるLehigh大に近いNJ州のBlairstown出身で高校時代は1回平均14.1ヤードの凄まじい記録で州のオフェンスMVPに選ばれています。 Albany短大(2007年にドラフトされたRashad Barksdaleもここ出身です)とBlair短大に1年居てPittに転入します。いきなり1799ヤード17TDを記録しAll AmericanのセカンドチームやBig-eastのオフェンスMVPに選ばれました。翌年は1061ヤード13TDとやや数字を落とします、特に怪我をしたと言う記事は見かけません。
 McCoy卒業後に転入していきなり1700ヤードを走りました。地元では無いとしてもそう離れていない場所で育ったLewisですから調査は十分に出来ているのでしょう。

1年生 13試合出場 1799ヤード 17TD
2年生 12試合出場 1061ヤード 13TD

 身長5-9と1/2、体重193ポンド、40ヤード4.57(プロデイでは4.47)ショートシャトル4.18、スリーコーン6.90、垂直飛び34インチ(86cm)、幅跳び9フィート4インチ(280cm)、ベンチプレス17回、ワンダリックテスト20点を記録しています。

 コンバインとハイライトを見た感じはそのままMcCoyですね、Pittのシステム(またはRBコーチの方針)が変わっていないのでしょう、基本はオフタックル辺りを狙いホールが埋まっていれば大きく外を回る事も出来るし、小さい穴を見つけてそこに飛び込む事も出来るように見えます。トップスピードよりも機敏さで抜けて行くカットバックランナーでしょう。

 長所は素晴らしい機敏さとボディバランス、ホールを探すフィールドビジョンの広さを持っている。パスキャッチが出来てショートエリアでパスオフェンスに貢献出来る。タックルを外す本能的な勘が有りハードヒットを受けない。
 短所はパワー不足、インサイドを押し切る事が出来ない。トップスピードは平凡で抜けても独走出来ない。ブリッツを拾う為のサイズもパワーも無い為にサードダウンバックとしての起用が難しい。
 McCoyやBrian Westbrookの流れを引く小柄なスキャットバックで、この2人はプロ入り後にパワーアップに成功した事でスターターを勝ち取っています。ブリッツを拾えるようになる事が試合で起用される為の必要な条件となるでしょう。

 McCoyと同じタイプをもう1枚入れる事になりました。膝の怪我から回復が遅れているLeonard Weaverのようなパワーバックよりもスキャットバックの層を厚くしました(7巡でパワーバックを入れていますが先に取られる可能性もある順位ですからニーズは高くなかったのでしょう)FBを入れる2RBセットよりも3WRや2TEでワンバックを増やす事が予想出来ます。その際McCoyの予備としての指名でしょう。
 5巡での指名でしたが、3巡程度と予想する所も多くお買い得な指名でした。4巡で2巡候補が何人か指名出来るのをパスしての指名ですし、それらのRBよりもチーム内の評価は高かったものと考えます。
 当面はサードダウンバックとしての起用を考えているそうです、それにはブリッツを拾う技術とパワーの向上が必要でしょう。1年目は準備期間になるかもしれません。