プレイオフ1回戦、GBをホームに迎えての試合は16-21で負け2010シーズンの戦いは終りました。
試合を見直すことが出来ないので記憶と記録をもとに試合を振り返りますが、試合を見直し書いていませんから間違っている箇所があるかもしれません。
Charles WoodsonをLBのポジションで使ってくる、こう言う情報が試合前から有りました。正直を言えば、DeSean JacksonとJeremy Maclin相手にそんな事をすれば簡単にディープ抜いてしまえば良いし馬鹿な事をするものだ。そう思ったのですけれど、このシステムの裏づけはニッケルバックSam Shieldsでなんとかなると言う判断だったのでしょう。
そして最初のプレイで2-5-4のGBが今年使うパスラッシュシステムから簡単にサックを奪われました。セットの時点でブリッツが2枚来るのは分かっていたはずなのに無警戒で食らうのを見てMicheal Vickではプレイオフには勝てない、そう言う気持ちになりました。
WoodsonにVickのスクランブルを見させる、これをやられるとVickのスクランブルを封じると同時にLeSean McCoyへの5ヤードでも気を抜けない事になります。これを防ぐ為にDeSeanとShieldsのミスマッチを狙ったディープを投げますがスピードで互角の勝負をされてしまいます（ルート取り次第で勝てるとは思いましたけれど）次のプレイでDeSeanが負傷してしまった事でWoodsonの跳梁を防ぐ事が出来ませんでした。Jason AvantがDeSeanに代わり活躍していましたしShieldsの能力は決して高くないと思っただけにDeSeanの離脱はダメージになりました。その後Woodsonも負傷したのですけれど、結果的にGBのタックル数はWoodsonが1位でした。
McCoyが試合前にランを多用する、その言葉通りに普段見られないドローではない力押しのランを何度も使いました。がOLが押し込む事もルートを開く事もできずに不発に終ります。Owen Schmittを使ってのIを多用したものの押せず、Jerome HarrisonとMcCoyを同時投入のTに変えたのはOLの不甲斐なさ（正確にはOLに1対1しかさせないシステムの古さ）からランを諦めブリッツを拾わせる事と先週活躍したHarrisonを入れることで注意をひきつけようとしたのでしょう。ただBrian WestbrookとCorrell Buckhalterの同時投入時のようにWestbrookがWRの位置にモーションするような変化は無く、ただブリッツを2人で拾うだけに終ったのは残念です。
AvantへのTDパス、Maclinへのミドルを見ても、恐れずに投げれば通る場面はたくさんありました。しかし、GB側の多彩なパスラッシュを見てVickは混乱から回復する事無く試合を終えました。10ヤードでAvantが開いていたり、McCoyがもう1秒待てばフリーになれる場面でもファーストターゲットなのかブリッツが来ると思った時の逃げ道なのか3ヤードのパスを投げ急いでしまう。そんな場面を何度も見させられる事になります。
WoodsonがどれだけLBの位置に居て警戒していたのかの検証は出来ませんが、ブリッツを入れさせない方法で最初に思いつくはずのスクリーンを結果1回も投げていません。前半ドライブが繋がらず、そう言う本命のプレイを出す為のプレイを使う前に終わってしまった事も影響はしていたのでしょうけれど、素直にブリッツをもらいすぎたのは何故なのでしょう。
完全にブリッツ恐怖症に掛かったVickを回復させる事ができないまま試合は終わりました。4メンラッシュしか掛かっていないのに最初から5ヤードしか見ていない場面を何度見た事でしょう。Vickのセット時にディフェンスを読む能力、追い詰められた時の精神面、懸念していた部分を露出させたGBの心理戦に完敗しました。
去年は契約が遅れましたし、Donovan McNabb.Kevin Kolbに次ぐ3番手の扱いでした。今年もキャンプではKolbがエースでワンポイントとして起用される立場でした。契約延長の是非はともかく、普通に考えれば再契約をする事になります（タグを貼ってキープしつつ長期契約交渉をするだろうと言う情報があります）2011シーズンはVickがエースとしてのシステムを今日から練る事になります。Vickの頭脳と精神面をどれだけ鍛えられるのか、負担を減らす為の工夫をどれだけ出来るのか、コーチ陣とVickが今日の敗戦から学ぶ事が無ければレギュラーシーズンで通用してもプレイオフでは別人になるVickを何度も見る事になるのでしょう。
ディフェンスですが、まさかランで切り裂かれるとは思いませんでした。プロボウルに選ばれたJosh SittonですがMike Pattersonが完全に取られ続けるのは想定外です。5年も6年も前にCARの3RBシステムに蹂躙された試合が有りましたが、まさかここでそれを繰り返すとは思いもしませんでした。Jamar Chaneyは経験不足からか、リードが2枚付いた状態で出来る事は無かったのか、簡単に振り切られてしまいます。同時にWRとDBの力関係からこう言うときには前に出てくるQuintin MikellとMLBが役割を変えてLBはブロック、Mikellがタックルするように変化する事が出来ないまま終りました。RCBの補強が出来ればSSを上げる事が出来るかもしれませんが、Dimitri Pattersonを使うしかない現所ではMikellの動きに制限があるのは仕方が無いですし、そこを狙われその対策を持たなかったのは分析と言う点で劣っていたと言う事になります。
Dimitriはこれまで同様にディープの一発は貰うな、5ヤードは取らせてもかまわない。こう言う指示のもと動いていたのでしょう。そしてAsante Samuelを避けてDimitri勝負になるのも予想通りでした。これはもう仕方が無いです、Sheldon Brownを放出し後継者のEllis Hobbsを失い、スターター候補のJoselio Hansonが極度の不振に陥る、2重3重のアクシデントの結果ST要員のDimitriが出ている事を考えるとどうにも出来ないのかもしれません。しかし、3rd&5の場面でも10ヤードを警戒するようなクッションを取り続けるのは理解出来ません。特にここでクリアされたら試合が終る場面で簡単に5ヤードを許したカバー、これは許せません、コーチが指示できなかったのか、Dimitriはその程度の事も判断できないのかと本当にがっかりしました。ルーキーでスターター経験もないChaneyに無線を付けさせた、無線はMLBが付けると言う固定概念に囚われ続けるのも問題なのでしょう。Mikellが指示を出すのが自然だと思うのですけれど、Stewart Bradleyが怪我をした時点でMikellに付けさせていればその後の3試合で慣れたはずなのですけれどね。
ブリッツとパスラッシュ、これはCHI戦のリプレイを見ているようでした。Trent Cole率いるブラインドサイドからのみブリッツを入れるものの、簡単にロールで逃げられてパスを投げられてしまう。あの時の反省と分析は全くしていないのでしょう。
4Q終盤、3枚ブリッツを入れた場面（上記のDimitriが5ヤードを許したプレイ）なぜそこでバンプで1秒でも2秒でもWRを固めて置けないのか。フルブリッツにはバンプが付き物のはずなのに、ブリッツが届かない時のロングが怖いのか勝負を掛けてのブリッツとDBのカバーが連動しないシステムの矛盾そしてSean McDermottの弱さ、勝負師になれない官僚的なプレイコールしか出来ないのが歯痒くて仕方が有りません。
David AkersのFG失敗、ホームで悪天候でもない場面での41ヤードと34ヤードのミスは言い訳無用です。家族が病気で精神的に普通出なかった、Mikellは試合後にAkersが試合前から普段と違ったとコメントしています。が、問題ない距離のFGを決めていれば（もちろん試合展開そのものが変わるのでそれだけで計算をしてはいけませんが）6点加算すれば勝ていたのです。Reid加入前からチームに居るのはオーナーと球団社長、そしてAkersだけになってしまった最古参がここで致命的なミスをしてしまう、4th26からのFGとか修羅場での経験と実績が通用しなくなってしまったのでしょうか。
選手に問題が無い訳ではありません。しかし、コーチ陣はDAL戦後何をしていたのか、何を見ていたのか、出来る事をすべてやったGB側と、いつもと同じ事をやっているだけのReid以下のコーチ陣、この差が結果として出てしまった。相手の嫌な事をするのか、自分がやりたい事をするのか、10年前から指摘し続けているReidとそのお友達のスタイル、これはReidが居る限り変わる事は無いのでしょうか。
繰り返しになりますが、結果は覆りません。
Reidは良い経験になった、若いチーム・コーチ陣が成長する事を期待するコメントで締めくくっています。しかし、久しぶりに地区優勝したシーズンの終わりが経験を積んだから良い、これで終って良いのでしょうか。Vickの脳みその成長が期待できない事、コーチ陣を自発的に入れ替える事が期待できない事（Marty Mornihnwegが引き抜かれるかもしれません）それを考えると、去年のDAL戦後に思ったこのコーチ陣ではレギュラーシーズン10勝出来てもプレイオフで連勝して勝ち抜く事は出来ない、同じ事を考えてしまいます。レッドゾーンでどうにもならないMcDermottを更迭する事をReid以外の所から迫る事が出来ないものか、そればかりを考えてしまいます。
試合を見直すことが出来ないので記憶と記録をもとに試合を振り返りますが、試合を見直し書いていませんから間違っている箇所があるかもしれません。
Charles WoodsonをLBのポジションで使ってくる、こう言う情報が試合前から有りました。正直を言えば、DeSean JacksonとJeremy Maclin相手にそんな事をすれば簡単にディープ抜いてしまえば良いし馬鹿な事をするものだ。そう思ったのですけれど、このシステムの裏づけはニッケルバックSam Shieldsでなんとかなると言う判断だったのでしょう。
そして最初のプレイで2-5-4のGBが今年使うパスラッシュシステムから簡単にサックを奪われました。セットの時点でブリッツが2枚来るのは分かっていたはずなのに無警戒で食らうのを見てMicheal Vickではプレイオフには勝てない、そう言う気持ちになりました。
WoodsonにVickのスクランブルを見させる、これをやられるとVickのスクランブルを封じると同時にLeSean McCoyへの5ヤードでも気を抜けない事になります。これを防ぐ為にDeSeanとShieldsのミスマッチを狙ったディープを投げますがスピードで互角の勝負をされてしまいます（ルート取り次第で勝てるとは思いましたけれど）次のプレイでDeSeanが負傷してしまった事でWoodsonの跳梁を防ぐ事が出来ませんでした。Jason AvantがDeSeanに代わり活躍していましたしShieldsの能力は決して高くないと思っただけにDeSeanの離脱はダメージになりました。その後Woodsonも負傷したのですけれど、結果的にGBのタックル数はWoodsonが1位でした。
McCoyが試合前にランを多用する、その言葉通りに普段見られないドローではない力押しのランを何度も使いました。がOLが押し込む事もルートを開く事もできずに不発に終ります。Owen Schmittを使ってのIを多用したものの押せず、Jerome HarrisonとMcCoyを同時投入のTに変えたのはOLの不甲斐なさ（正確にはOLに1対1しかさせないシステムの古さ）からランを諦めブリッツを拾わせる事と先週活躍したHarrisonを入れることで注意をひきつけようとしたのでしょう。ただBrian WestbrookとCorrell Buckhalterの同時投入時のようにWestbrookがWRの位置にモーションするような変化は無く、ただブリッツを2人で拾うだけに終ったのは残念です。
AvantへのTDパス、Maclinへのミドルを見ても、恐れずに投げれば通る場面はたくさんありました。しかし、GB側の多彩なパスラッシュを見てVickは混乱から回復する事無く試合を終えました。10ヤードでAvantが開いていたり、McCoyがもう1秒待てばフリーになれる場面でもファーストターゲットなのかブリッツが来ると思った時の逃げ道なのか3ヤードのパスを投げ急いでしまう。そんな場面を何度も見させられる事になります。
WoodsonがどれだけLBの位置に居て警戒していたのかの検証は出来ませんが、ブリッツを入れさせない方法で最初に思いつくはずのスクリーンを結果1回も投げていません。前半ドライブが繋がらず、そう言う本命のプレイを出す為のプレイを使う前に終わってしまった事も影響はしていたのでしょうけれど、素直にブリッツをもらいすぎたのは何故なのでしょう。
完全にブリッツ恐怖症に掛かったVickを回復させる事ができないまま試合は終わりました。4メンラッシュしか掛かっていないのに最初から5ヤードしか見ていない場面を何度見た事でしょう。Vickのセット時にディフェンスを読む能力、追い詰められた時の精神面、懸念していた部分を露出させたGBの心理戦に完敗しました。
去年は契約が遅れましたし、Donovan McNabb.Kevin Kolbに次ぐ3番手の扱いでした。今年もキャンプではKolbがエースでワンポイントとして起用される立場でした。契約延長の是非はともかく、普通に考えれば再契約をする事になります（タグを貼ってキープしつつ長期契約交渉をするだろうと言う情報があります）2011シーズンはVickがエースとしてのシステムを今日から練る事になります。Vickの頭脳と精神面をどれだけ鍛えられるのか、負担を減らす為の工夫をどれだけ出来るのか、コーチ陣とVickが今日の敗戦から学ぶ事が無ければレギュラーシーズンで通用してもプレイオフでは別人になるVickを何度も見る事になるのでしょう。
ディフェンスですが、まさかランで切り裂かれるとは思いませんでした。プロボウルに選ばれたJosh SittonですがMike Pattersonが完全に取られ続けるのは想定外です。5年も6年も前にCARの3RBシステムに蹂躙された試合が有りましたが、まさかここでそれを繰り返すとは思いもしませんでした。Jamar Chaneyは経験不足からか、リードが2枚付いた状態で出来る事は無かったのか、簡単に振り切られてしまいます。同時にWRとDBの力関係からこう言うときには前に出てくるQuintin MikellとMLBが役割を変えてLBはブロック、Mikellがタックルするように変化する事が出来ないまま終りました。RCBの補強が出来ればSSを上げる事が出来るかもしれませんが、Dimitri Pattersonを使うしかない現所ではMikellの動きに制限があるのは仕方が無いですし、そこを狙われその対策を持たなかったのは分析と言う点で劣っていたと言う事になります。
Dimitriはこれまで同様にディープの一発は貰うな、5ヤードは取らせてもかまわない。こう言う指示のもと動いていたのでしょう。そしてAsante Samuelを避けてDimitri勝負になるのも予想通りでした。これはもう仕方が無いです、Sheldon Brownを放出し後継者のEllis Hobbsを失い、スターター候補のJoselio Hansonが極度の不振に陥る、2重3重のアクシデントの結果ST要員のDimitriが出ている事を考えるとどうにも出来ないのかもしれません。しかし、3rd&5の場面でも10ヤードを警戒するようなクッションを取り続けるのは理解出来ません。特にここでクリアされたら試合が終る場面で簡単に5ヤードを許したカバー、これは許せません、コーチが指示できなかったのか、Dimitriはその程度の事も判断できないのかと本当にがっかりしました。ルーキーでスターター経験もないChaneyに無線を付けさせた、無線はMLBが付けると言う固定概念に囚われ続けるのも問題なのでしょう。Mikellが指示を出すのが自然だと思うのですけれど、Stewart Bradleyが怪我をした時点でMikellに付けさせていればその後の3試合で慣れたはずなのですけれどね。
ブリッツとパスラッシュ、これはCHI戦のリプレイを見ているようでした。Trent Cole率いるブラインドサイドからのみブリッツを入れるものの、簡単にロールで逃げられてパスを投げられてしまう。あの時の反省と分析は全くしていないのでしょう。
4Q終盤、3枚ブリッツを入れた場面（上記のDimitriが5ヤードを許したプレイ）なぜそこでバンプで1秒でも2秒でもWRを固めて置けないのか。フルブリッツにはバンプが付き物のはずなのに、ブリッツが届かない時のロングが怖いのか勝負を掛けてのブリッツとDBのカバーが連動しないシステムの矛盾そしてSean McDermottの弱さ、勝負師になれない官僚的なプレイコールしか出来ないのが歯痒くて仕方が有りません。
David AkersのFG失敗、ホームで悪天候でもない場面での41ヤードと34ヤードのミスは言い訳無用です。家族が病気で精神的に普通出なかった、Mikellは試合後にAkersが試合前から普段と違ったとコメントしています。が、問題ない距離のFGを決めていれば（もちろん試合展開そのものが変わるのでそれだけで計算をしてはいけませんが）6点加算すれば勝ていたのです。Reid加入前からチームに居るのはオーナーと球団社長、そしてAkersだけになってしまった最古参がここで致命的なミスをしてしまう、4th26からのFGとか修羅場での経験と実績が通用しなくなってしまったのでしょうか。
選手に問題が無い訳ではありません。しかし、コーチ陣はDAL戦後何をしていたのか、何を見ていたのか、出来る事をすべてやったGB側と、いつもと同じ事をやっているだけのReid以下のコーチ陣、この差が結果として出てしまった。相手の嫌な事をするのか、自分がやりたい事をするのか、10年前から指摘し続けているReidとそのお友達のスタイル、これはReidが居る限り変わる事は無いのでしょうか。
繰り返しになりますが、結果は覆りません。
Reidは良い経験になった、若いチーム・コーチ陣が成長する事を期待するコメントで締めくくっています。しかし、久しぶりに地区優勝したシーズンの終わりが経験を積んだから良い、これで終って良いのでしょうか。Vickの脳みその成長が期待できない事、コーチ陣を自発的に入れ替える事が期待できない事（Marty Mornihnwegが引き抜かれるかもしれません）それを考えると、去年のDAL戦後に思ったこのコーチ陣ではレギュラーシーズン10勝出来てもプレイオフで連勝して勝ち抜く事は出来ない、同じ事を考えてしまいます。レッドゾーンでどうにもならないMcDermottを更迭する事をReid以外の所から迫る事が出来ないものか、そればかりを考えてしまいます。