イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

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ブリッツ、レッドゾーン、改善の余地はたくさんあるけれど

2011-01-09 19:17:00 | イーグルス
 プレイオフ1回戦のGB戦、ハンデは2.5点有利がほとんどですが、1番最近動いたブックメーカーは1点有利とホームの3点を考えればチーム力はGBが上回っていると判断されています。評論家のピックも3対7くらいでGB有利と言った感じになっています。

 これは仕方が無いですね、(コメント欄で昨日書きましたが)勝てば第2シードの目が有ったMIN戦を全力出して負けたのに対し、負けたら終りのNYG.CHIと連続して勝って来たGBが良いチーム状態なのは間違いないです。ただ、主力温存のDAL戦で一息入れた事でチームがどう変わるのか、これは未知数です。休養が体調管理の面で効果を発揮するでしょうけれど、流れが切れたままでプレイオフに向かうのが良かったかどうかは分かりません。
 

 昨日はオフェンスから見たので、今日はディフェンスから見ます。WRとDBの力関係、これは絶望的な状況です。Asante Samuelの所を避ければ優位なマッチアップをいくらでも作られてしまうでしょう。そして、ブリッツを入れるとしても、Jim Johnsonの晩年ブリッツに行くのをわざと見せてプレッシャーを掛けるやり方の悪い所だけをまねているSean McDermottのブリッツが届くとは思えません。ブリッツを活かす為のDLの使い方、ブリッツに行くと見せてのゾーンブリッツへの変化、ブリッツは無いと見せての奇襲、駆け引きの裏表を使うのが下手で表ばかりを見せるのではブリッツをする意味が有りません。なにより、ブリッツでLBがサックを決める場面がほとんど無いのは記録を見ても明らかです。
 CBの人数不足を狙って3WRセットを多用してくると考えます。そこで出てくるニッケルバックJoselio HansonのCBブリッツを上手く使う事、Trent Coleに外から狙わせてLTとLGの間に出来る隙間からWLBを入れる事(ブリッツを使う時にはDLは抜くよりもLBの通り道を作らせる事)を徹底するのがブリッツ不発打開の鍵と考えます。


 ランディフェンス、これは大きな問題は無いと考えています。レッドゾーン以外で大きくやられることは無いでしょうし、ランまで崩れたら勝負になりません。リーグ最下位のレッドゾーンディフェンスでのTD率、これを修正するのは無理です。DBのサイズが無いですし、それを補う工夫も有りません。レッドゾーンに入られない事が必要ですが、それが出来れば苦労しませんね・・・
 ラン・パス・スクリーン、全てを守ろうとするのがレッドゾーンでの問題点だと私は考えています。ランで来てもパスで来ても簡単に取られるのは駆け引きで裏目になった場面よりも、両方守ろうとした結果ランでは人数を集中されて押し込まれ、パスではプレッシャー不足で自由に投げられてしまう、同じ失敗を繰り返しています。プレイアクション貰ったら仕方が無い、そう言う度胸をJJ時代には感じましたし1st&1ヤードになると今度も止めてくれる、と妙に期待したものです。今はそう言う気持ちに全くなりません。


 オフェンスディフェンス全体で見ると、ディフェンスの方の穴が大きいと思います。しかし、今のチームはディフェンスが崩れてもオフェンスが点を取った試合は勝っています。JJ時代から負ける時はオフェンスの手詰まりが原因でしたし、この試合でも点が取れるかが勝敗の鍵を握る気がしています。2年連続で惨めな初戦敗退を見る気は有りません、1試合15失点とリーグ2位のGBディフェンス相手に30点取れるかどうか、ここが勝敗の分かれ道と予想します。

傍から見るには本当に楽しいQBなのですけれど

2011-01-09 02:59:00 | イーグルス
 Stewart Bradleyは練習に復帰しました、が試運転と言った所の様でGB戦に出るのは難しいかもしれません。
 Max Jean-Gillesは3日間の練習全て休みました、練習をしなくても周りの選手との息は合っているから試合までに出れる状態になれば使うようです。代役のNick Coleも今シーズンを通じて悩んでいる膝の状態が全ではないようで練習を休んでいます。どちらか状態の良い方を使片方は休ませるのではないかと考えます。
 Todd Herremansは練習に復帰し、出れると思うとコメントが出ました。クエスチョナブルですが、出てくるものと考えます。問題はOGのスターター扱いになっているGilles.Cole.Herremansが3人とも怪我を抱えている点で、普段はアクティブにしていないReggie Wellsを用意しなければならないかもしれません。スターター5人+CとG両方出来るColeとOT両方出来るKing Dunlapを用意するのが通常ですが、OG3人が怪我をしている状態で通常体制でいくのか、怪我人を1人下げてWellsを登録するのか、普段より1人多いOL8人体制を取るのかは難しいです。DunlapはOGが出来るタイプではないでしょう。

 
 LeSean McCoyがGB戦ではランプレイを多用する、そう言っています。1000ヤードは突破したものの、試合によっては40ヤード程度しか走っていないMcCoyですしもっと使うのは良い事でしょう。問題はルートを切り開けない事で、スクリメージにたどり着く前にタックルを受ける場面が目立ちます。スペースが有れば変態カットバックで抜いていくMcCoyですが、全く開いていないインサイドを抜けるのは無理です。
 パスを出す為にランを見せる、スクリーンはランプレイ扱い(にしないとRBの成績が可哀相な事になってしまう)この2つはチームの伝統なのですが、普通にランが出れば全ての面でオフェンスを改善出来ます。問題はランプレイのキーになるOGが全員怪我で出れるかどうかの状態と言う事です・・・
 McCoyを温存したDAL戦、スターターはほぼ全員休ませた状態でJerome Harrisonのランが出ました。McCoyよりもHarrisonの方が外を回るスピードが有ります。McCoyとHarrisonを上手く使い分ける事が出来ればランオフェンスの改善に繋がるはずです。   エース1人に負担を掛けて使い分けるって事が出来ないのですけれど。


 Micheal Vickに対するプレッシャーの掛け方は大きく2つに分かれて、外から包み込んで内側からブリッツを入れるサックを取る形、外に逃がさないようにした後サックを取るよりもスクランブルを出させない(パスを叩く)為に押し込むよりもVickの動きを見る形、この両面で来るのが定法となりつつあります。
 サックを取る形でやられる時、人数を掛けられてみるみるうちにポケットが小さくなるように押し込まれ、その中でVickが逃げ道すら作れずにあっと言う間に捕まる形が目立ちます。逆にDLが様子を見る形ではパスを叩かれるか、内側をDLに固められて左にしか逃げられないのを読まれたパスカバーをされて何も出来ない形になります。
 さらに、CBブリッツやSブリッツでVickの予想外の所から飛び込んでくる形が増えました。Vickがセットの時点でプレイを読むのが下手(CのMike McGlynnもスターター1年目でOTからコンバートをした急造Cの為にアジャスト下手)な為に、来ると分かっていてもそのままディフェンスの思惑通りにやられてしまう場面が目立ちます。
 これは直らないでしょう。復帰したばかりとは言えATL時代からスターターで何年もやってきたのですから、ちょっと教育されても変わるとは思えません。スクリーンでブリッツとすれ違う形を作る、RB2枚でブリッツを受け止めてディープに放り込む、ブリッツが来る前に速いパスを投げる、プレイコールで切り抜けてくれると良いのですけれど、コーチ陣も駆け引き下手ですから・・・
 サックを取ろうとしてDLが勝手に飛び込んでくる所を抜けてスクランブルからビックプレイになる、シーズン序盤はこの形からディフェンスを壊しました。しかし今はOLのようにDLが足並みを揃えてきます、GBも当然そう言う練習をしてくるでしょう。Vickのスクランブルに出るタイミングを早くするのが簡単な対処法だと考えています、育成と言う意味ですぐに走られても困るのですが、結果だけを求めるならば ダメならすぐ走れ。この指示がベターな結果を生むと思います。

 
 結局の所、Vickが普通の精神状態でプレイ出来るか、これが全てです。Vickが自力でディフェンスの意図を読む事が出来ないのが致命的ですが、じゃんけん的なオフェンスとディフェンスの組み合わせの運が良いことを祈りたいと思います。Vickを使う以上難しく考えずに楽しく見るのが良いのでしょう、私の好みとは違いますけれど。
 
 ATL時代のVickは見るの楽しかったなあ・・・