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WeaverはRB扱い

2010-01-14 05:11:00 | イーグルス
 録画したDAL戦を見直す気にならないし、新GMの発表もPS選手との契約も無いです。こう言う時はポジション分析でもしましょうか。

 1番簡単そうに見えて、そうでもないような気もするRBから見て行きます。

LeSean McCoy 16試合出場 4試合先発
 ラン 155回 637ヤード 平均4.1ヤード 4TD
パス 40回 308ヤード 平均7.7ヤード
記録上は4試合だけスターター扱いですが、Westbrookが8試合欠場で2試合途中退場ですし、キャリー数を見ても今年RBの中心になったのはMcCoyです。押せないOLの中、1年目から4ヤードを突破したのはよくやったと褒めてあげるべきでしょう。ボールの持ち方に癖が有り、ファンブルをしやすい(膝が先に付いて記録上ボールデットですが、溢してるという場面も多数見られました)のが欠点です。記録上2ファンブル1ロスト、155回キャリーで77回に1回のファンブルは全然問題の無い数字なのですけれどね。
 1年見てきましたが、特徴がどこにあるのか良く分からない選手です。トップスピードが凄いようにも見えないのですが独走する時はしますし、加速が凄いと思えばLB辺りにあっさり捕まったりもします。インサイドを貫くパワーやホールを見つける上手さがない割に真ん中を抜ける時も有り、外を抜けるスピードが凄いと言うわけでもありません。スクリメージを抜けるスピードが売りなのですが、やや飛び込む前に躊躇する欠点が良さを殺しているようにも見えます。良いブロックの時に抜けるのは当たり前ですし、穴が無い時に1ヤードでも稼げるようになる事が課題でしょう。オフシーズンはパワーアップに取り組むはずです。アウトサイドをスピードで抜く選手では無さそうです、オフガードを狙い、穴が無い場合はオフタックルにと外にずれていく選手なのでしょう。

Leonard Weaver 16試合出場 8試合先発 
ラン70回 323ヤード 平均4.6ヤード 2TD
パス 15回 140ヤード 平均9.3ヤード 2TD
シーズン当初はDBとしてリードブロッカーの役割を演じ、Westbrookの低調の影響も有ってか期待外れかと思われました。しかし、ボールを持たせた所パワーとスピードのバランスではチームで1番良いRBで有る事を証明するような走りを見せ、シーズン後半の連勝時にはエース的存在にまで成長しています。
パワーバックの割にはスピードが有る、この一言に尽きます。カットを切るような器用さは有りませんし、無い穴をこじ開けて突破するパワーも有りません。スクリメージを抜けてLBやSと1対1程度ならばタックルをされながらも前に進めるのが売りで、1ヤードを確実に取る選手では無いです(だからゴールライン前で起用されなかったのでしょう)ブロック力強化よりも、タイプの違うRBグループの一員として軽量化を狙った方が良いでしょう。

Brian Westbrook 8試合出場 7試合先発 
ラン 61回 274ヤード 平均4.5ヤード 1TD
パス 25回 181ヤード 平均7.2ヤード 1TD
オフシーズンに膝を手術し、練習に復帰後は足首の軟骨除去手術を受け、開幕戦にぎりぎり間に合わせました。その為かスピード・カットバック共に衰えを感じる事になります。その後コンディションが整い復調傾向に有ったのですが8週目に脳震盪で倒れ、復帰の試合でまた脳震盪により退場する事になります。医師の出場許可が下りるまで欠場し、16週に復帰しましたが往年の走りを見ることは出来ませんでした。
契約のオプションを破棄する形で2010年までと契約を短くしました、去年だったか契約延長をしたばかりでこの行動の意味が良く分かりませんでしたが、サラリーキャップをごまかす形でボーナスを与える為のお芝居だったのかもしれません(単純にロスターボーナスを支払うとそのときのキャップを圧迫します。契約延長時のサインボーナスは3年契約が残っている時に2年延長の場合、3年+2年で5年の均等割りではなく延長した年とその翌年の2年間で消化する事になります。だから、わざと長めの契約延長をしてサインボーナスを分散させたのだと思われます)
 30歳になる事、来年が契約最終年度と言う事、McCoyとWeaverで戦える(連勝はWestbrookが居ない時に起こりました)目処が立った事でこのオフに放出するのではないかという噂まで出てきています。実際、復帰後McCoyを全く使わない試合も有り、軽量RBを2枚使い分ける事が出来ないAndy Reidの使い方だと2人同時に置く意味が無い(怪我が出た時の予備でしかない)のも放出の噂の根拠になるでしょう。ただし、次やったら強制引退の可能性が高いWestbrookをトレードで引き取るチームが有るかは疑問ですし、FAを引き止めないチームですが放出する事は少ないので来年はチームに居るでしょう。手術をした膝と足首の試運転で1年終わりましたし、脳震盪が再発しなければ来年は良い走りを見せてくれるのではないかと期待しています。

Eldra Buckley 16試合出場 
ラン15回 44ヤード 平均2.9ヤード 1TD
小柄で軽量のBuckleyを何故かゴールライン前限定で使い続けました。押せないOLにブロック力は平凡なWeaverの組み合わせに軽量Buckleyでは突破できるはずも無く、何度も何度もトライして1TDしか出来ませんでした。普通に使えばちゃんと走れるRBだと思いますし、STとしてはKRの前を任されるだけの信頼を得ています。


 Weaverはホールドアウトするような事が無ければ再契約するでしょう、労使交渉はまとまらないでしょうからUFAにはならないはずです。BuckleyはST枠での生き残りを狙う事になります。問題はMcCoyとWestbrookの関係です、怪我が怖いWestbrookを上手く休ませて使い分ければ問題ないと思うのですが、そう言う使い方をReidはした事がありません(3つ頭の怪物はMINでランオフェンスを展開するBrad Childressの考案でしょう)それでもWestbrookが放出を望まなければカットする事は無いでしょうから来年はこの3人を上手く使ってくれる事を期待するほかに無いですね。