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McDermottがHC候補???やめた方が良いですよ

2010-01-05 22:38:00 | イーグルス
 地区優勝を掛けたレギュラーシーズン最終戦@DALは0-24で完封負け、11勝5敗で地区2位、NFC6位でプレイオフに臨む事になりました。去年の最終週をそのまま裏返したような形です、ただこの試合はスケジュールを組んだ奴のワルノリが過ぎた結果でしょう。これでまた来年今度はホームでDAL戦が汲まれるような事が無いと良いのですけれどね。プレイオフ前の大事な時に無駄にテンションの高い(負けたときのダメージが大きすぎる)試合を意図して組まれるのは良い事ではありません。

 さて、完封負けの戦犯は当然オフェンスに有る筈なのですが、ディフェンスの酷さの方が目に付きました。これはDonovan McNabbfの乱調に慣れてしまっているからかもしれませんけれど・・・・・・
 1年間熟成されてきたディフェンスは、12月に入ってから間違った方向に進んでしまっています。Jim Johnsonが(今思えば癌で体力が衰えていた時期です)ブリッツを減らしLB3人が下手なゾーンカバーを易々と破られるだけの無気力で単調なディフェンスをしていた時に戻ってしまいました。原因はTEへのカバーを改善しようとショートゾーンのカバーを重視する余りにWLBを3人入れるようにしてしまった事でランディフェンスが悪くなった事。同時にMike Pattersonをダブルチームで押し崩す事でシーズンを通じて鉄壁だったDLが崩れてしまった事が同時に来ました。DLがランを押さえているのだからLBはカバー重視のユニットを組もうと意図したのと同時にDLが崩壊したのですからディフェンスが機能しないのも当然でしょう。
 この試合ではディフェンスから見て右のTrent ColeとBrodrick Bunkleyが押し、PattersonとJaqua Parkerが押される2極化が酷かったですし、これはDAL側に仕組まれたライン戦のようです。Pattersonの所でボールをキープしてPattersonとBunkleyの間の隙間をドロー気味に飛び込んでくるランが面白いように出ました。これまではCris Gocongが抑えていたギャップなのですが、30ポンド軽いMoise FokouはOLに取られているだけで押さえになっていません。前に強いGocongと後ろにも動ける機敏なFokou,単体で見ればFokouの運動能力を上と見る事も出来るかもしれませんが、FokouにしてもTEをマンマークで抑えるような事は出来ませんし、ランディフェンスの悪さだけが目立つようになっています。Pattersonがダブルチームで崩されるのがNYG戦以来のディフェンス崩壊(ゾーンブロックで意図してダブルチームを作ってこないDEN戦以外の3戦は常にPattersonが崩されています)の原因なのですから、パスカバーに目を瞑ってでもギャップコントロールが出来るGocongに戻すべきでしょう。
 同時に、Akeem JordanのMLB起用も上手く行っていません。縦には動けるが横には動けないように見えますし、リードブロックをさばくのが下手すぎます。Jeremiah Trotterが入ってからはランディフェンスが向上しました、が、同時にTEへのパスに全く付いていけなく成りました。Jason Wittenが居るDAL相手にTrotterを使うのは難しいのですが、Joselio Hansonも高さでカバーが全く通用していませんし、MLBの人材不足はランとTEへのパス両方を持っているDAL相手には致命的です。私はWill WitherspoonのMLB起用が良いと思っていますが、どう考えてもそれをやるとは思えません。来週JordanとTrotterで同じ惨劇を繰り返す可能性が高いです。
 Tony Romoが何度もカウントを数えてブリッツが入るかどうかを確認してからオーディブルを出していました。Jordanが見事なまでに引っかかって動き出そうとするのは見ていて悲しくなります。こう言う所で経験不足が表面化するのもMLBにコンバートされてまだ間が無い為なのでしょう。
 本来4-3において無線機を付けて指示を出すのはMLBが基本なのですが、今このチームは誰が無線機付けているのでしょうね・・・去年はStewart Bradleyが付けて、BradleyとBrian Dawkinsが指示を出していましたが、こうもLBをころころ入れ替えるとLBには無線機付けられないでしょう。Quintin Mikell辺りに付けさせているのでしょうかねえ(そこを意図して試合を見直せば分かるのでしょうけれど、こんな試合もう2度と見たくないので調べません)
 そして、Tony Romoと言うQBはプレッシャーを掛けると訳の分からない所に投げてしまう(良く言えば思い切りがいい)QBなのですが、ポケットの中で守られると非常にフィールドビジョンが良いQBです。泣き所の高さのミスマッチが随所に出来てしまうのですからブリッツを多用してミスを誘う方向に持っていくべきです。ただ、この試合ブリッツが悲しいくらいに届きませんでしたし、スクリーンで交わされる場面も目立ちました。それでもサードダウンにニッケルからHansonのCBブリッツを入れるのは必要です、インサイドから2本入れる(しかも何故か2本目はスクリーンかどうかを見てからディレイ気味に入って全く届かない)のは止めたほうが良いでしょう。大外から一本入れればサックは取れなくても何秒カバーすれば良いのかの計算は出来るはずです、CBブリッツで背後を気にするように仕向ける事を期待します。

 さて、0点に終わったオフェンスですが、Jamaal Jacksonの離脱の影響は大きかったです。Max Jean-Gillesは押せずブリッツを拾えずの酷い状況でした。右が全く押せない為に面白いようにブリッツを仕掛けられています。そしてスクリーンはなぜかBrian Westbrookが戻るとフラットに投げるようになりますね・・・取った時点で5ヤードマイナスから始まるのと普通のスクリーンのようにスクリメージ付近で斜めに受け取るのではぜんぜん違います、他のRBへは普通に投げれるのですけれど・・・そして、DALのLB陣はDE上がりのパスラッシャーが外に2人、ランサポート専門が内に2人とTEをカバーするLBが居ない今時珍しい構成です。だからBrent Celekが面白いようにフリーに成るのですが、スクリーンに対しては楽しそうに助走をつけてハードヒットしてきます。DALのブリッツを止めるのに必要なのはスクリーンではなくRBへの5ヤードのパスで出足を止める事でしょう。Westbrookが戻ってきた事でこれは出来るはずです。
 ちょっと触れましたが、DALのディフェンスを破るのはILBとSのパスカバー能力の低さを突くのが良さそうです。特にLBとSSの3人が守る15ヤード程度のど真ん中はスカスカですし、この試合同様にCelekを走らせるのはもちろん、DeSean Jacksonにも横に走らせてRACを狙うルートをもっと使って欲しいです。とにかくLB4人とも前に強いのを揃えているのですから、後ろ向きに走らせる事を意図したプレイを使う事が必要でしょう。

 McNabbのコントロールに付いてはいつもの事と割り切ってしまうしか無いですねえ。それくらい取ってくれと思うようなのも何度も有りましたが、なんでフリーのレシーバーに逆球しか行かないのかが理解出来ません。フットワークは軽いですし、調子は悪く無さそうなのですけれどね。中央に何本か出てディフェンスを集めてからサイドライン際に長いのを通せばDALのディフェンスは崩壊します(CBは優秀ですが、うちのWRなら良いパスさえ行けば抜けるはずです)DeSeanへの長いのが出なければオフェンスのリズムが出ない(ディフェンスに無理なカバー変更をさせられない)と言う意味で、0か100しかないオフェンスなのは最初からですから良い方に出る事を祈るしかありません。

 改善するべき箇所がたくさんあるのに、土曜日の試合と1日間が短い日程です。しかもDALから戻ってまたDALのアウエイ連発ですし練習は1日短くなります。この試合を見て来週DALに勝てるとは思えませんが、このまま終わるようならばAndy Reidは100勝しないでしょう、何か考えてくれると信じて日本時間で日曜日の10時、恵比寿か新宿かはともかくどこかに集まって応援しましょう。余程の用事が入らなければ観戦会やります。